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使える不動産英単語 #4 ー「D」は「控除可能」  D for “Deductible ”

楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。

ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。


それでは、「D」

The Accountant  : HOA fee is tax deductible if you rent out the property.

The Buyer : So I can write off the whole HOA amount?

The Accountant : Only for the periods you rent it out.

計理士:物件を貸し出した場合、HOA費は税金控除対象になります。

買い手:じゃあ、HOA費は全額、帳消しと考えていい?

計理士:不動産を貸し出した期間の分だけです。

ということで、

D for Deductible

控除可能
にしてみました。

Deduct引く/差し引く/控除する
という意味の動詞です。
Tax-deductible 税金控除対象なら、
税務署に申告する時、収入に対する控除金額となるわけです。
ただし、上の会話で計理士さんが言っているように、
その物件を貸している場合のみで、
自分が住んでいたら、控除対象になりません。
(アメリカの場合を見てます)

この Tax-deductible というアイデアは、
物を売ったり、寄付をしてもらったり、
相手から出費させようとする時に、
軽~くみんなの口に登ります。
日本でも最近はそうなのかもしれませんが、
常に控除対象かどうか、気にしているような雰囲気があります。
大事な情報ですし、
知らないで損するのは嫌ですよね。

ところで、上の会話の

write off  帳消し

という単語ですが、
便利なようで使い方のマスターが難しい、
と感じています(私だけかも)。
write off にはスラスラとすぐに書く
という使い方の時もあります。
これは、write 書くのイメージからすぐに繋がりますね。
でも、ここで使っているのは、
write off a debt 負債を帳消しにする
という時に使われる意味です。
会計帳簿から、write off 削除 する
ことができる状況とは、
貸倒償却または償却することであるから、
償却と訳すこともあり、あるいは、
損金処理と訳すこともあります。
無いことにするという意味から単純に、
控除を意味する時の文脈で使われるのだ、
と推察しています。

単語を知っていても、使いこなせるようになるかどうか、

は、また別問題ですね。
私はそういうのが遅い方だと思います。
頑張っても、なかなか。
人によっては、あまり細かいところを気にせずに、
すぐに会話に取り入れることができます。
そういう人を勝手に、「取り入れ神経の高い人」と名付けて
密かに羨ましがっています。
単語の意味を個別に聞いても
「知らない」とか「よくわからない」とか、
ひどい時は「そんなこと言ったっけ」などと
返してくることもあります。
無意識に、ポンっと、口をついて出てくるようになってるみたいです。

余談ですが、

言語に限らず、子供でも犬でも育ててみると、
その個体差の大きさに驚かされます。
今、私たちがお互いに理解している「常識的な能力」の外側を、
誰もが感じ体験しているけれど、
他の人と自分がそんなにも違っているとは考えずに生活している、
というのが現実では無いでしょうか。

うちの犬は、結界が見えるのか、
ここから先にはテコでも行かない、ということをよくやります。
家の中でも、この絨毯の上には入らない、
みたいなことを勝手にやってます。
車に乗せようとしても、駐車場に書かれたラインの模様と
車の位置の関係が気に入らないと、
絶対に乗ってくれなくなって、
本当に困ります。

私は絵心が全くなくて、絵が描けません。
絵が描ける人が不思議で不思議で。
確かに物体は3Dかもしれないけど、
見た通りに平面に立体的なものを書いてみせるって、
どういう能力なんでしょうか。

一方、我が家では
曲を聴いたら音階ですぐに歌えるのは当たり前でした。
これが当たり前じゃ無いのだ、と知ったのは、
大学の教員課程で、
小学生の音楽の「移調」がどうしてもできない人がいて、
「簡単でしょ。まず聴いたらソソラソドとわかるでしょ」
と教えたら、
烈火の如く起こり出して
「それがわからないから聞いてんだ」というのです。
これはできるできないというより、
やるやらない、の能力かもしれません。
子供の頃楽器を習えば自然にやるようになると推測。

けど、要点は、
頭の中でこれをやる人とやらない人が
同じ常識を求められて生きている現実です。

絵は描けない私ですが、
海外で外国の人と接して思うのは、
日本人は一般に、
3Dに物を見る能力が高い、
という感覚です。
この物体の裏に何があるか、とか、
このボタンはどの程度の圧力で押せば作動するのか、とか、
そういうことを瞬時に推測する人たちの集団
のような気がします。
これをしない人たちは、
不必要に強い力でボタンを叩いて壊したり、
物体を動かす方向を間違えて怪我したり
方向が違うばっかりに簡単に開けることができずに器具を使って壊したり
している、
ように感じるのです。
だからと言って、その人たちの能力が低いのではなく、
私と違う能力が高いのです。
何か別のものに気づいているから、結果そうなる、というか。

話が全く、
税金控除対象と関係なくなってしまい恐縮ですが、
私の場合、これらが繋がっているようです。

上の会話に出てくる、

HOA(Home Owner's Association ) 所有者組合と、

その詳細については、
「楽しい不動産英単語」シリーズの、
特に第11回と19回(Zillowを読み解くの5)で書いてありますので
参照にしてみてください。

楽しい不動産英単語第11回

楽しい不動産英単語第19回

Photo bynakameguromt様、
タイトル絵をありがとうございます。

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