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登山を初めた理由

昆虫と登山をテーマに・・・と言っておきながら、登山の投稿は今回が初めてです💦

私が登山を始めたのは2012年ごろで、まだ前職の陸上自衛隊で九州に勤務してた頃のはなしになります。
ちょうどパイロットとして駆け出しであったのと同時に、初級幹部として毎日を手探りで過ごしているような時期でした。
当然、担当事務の根拠規則(自衛隊は「公務員」なので何をするにも法律、規則、規定がついてまわります。)も頭に入っておらずその都度、規則体系から調べる有様で・・・その傍ら、操縦士として操縦技術を磨くことも求められ・・・と言った具合で、一人暮らしをしていたアパートにほぼ毎日23時過ぎに寝に帰る状態が続いていました。
とにかく「休日くらいは日常(仕事)から距離をとりたい・・・」との一心で、小説を手に撮ってみたり、子供の頃以来すっかり離れていた虫取りをしてみたり、中学生以来のバス釣りをしてみたりと一人でもがく日々でした。

こうして神経をすり減らす毎日の中、書店でたまたま手に取った何かの雑誌に載っていたのが大分県の久住山の山域深くにある「法華院温泉山荘」でした。
撮影したカメラマンの腕もあるのでしょうが、その写真を見た瞬間から「こんなところに行ってみたいな・・・」とずっと考えるようになっていました。

かくして、初めて一人で訪れた久住山は日頃のモヤモヤを忘れるに余りある雄大さで私を迎えてくれました。

久住山で迎える朝☀️

自分の意思で初めて足を踏み入れた久住山は・・・・もともと体力的に余裕があったこと、昆虫に限らず自然環境が大好きだったこともあり、いつもより大きくはっきりと聞こえる心臓の鼓動、鳥の囀り、虫たちの鳴き声、小さな沢のせせらぎ、山肌から噴出する硫黄の香り・・・知覚できる全ての刺激が快く感じられる不思議な感覚でした。

“心の洗濯”
「山にいる時間だけは日頃のモヤモヤを忘れられる。」そう感じた瞬間でした。

この経験をきっかけに、私は登山の魅力にはまっていくことになります。

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