【後編】採用オウンドメディア構築の裏側。社員が一丸となって、より良い会社を作るために
ヘルスケアスタートアップのLinc'well(リンクウェル)は、理想の医療を実現するべく、さらなる事業成長を目指して採用活動に力を入れています。その活動の一環として、今年の春から新たに採用オウンドメディア構築のプロジェクトを立ち上げました。
前編では、プロジェクト発足の経緯や社員同士の情報交換のために行った3日にわたるディスカッションについてご紹介しました。後編では、ディスカッションの結果から見えた要素や採用オウンドメディア構築で大切にしたこと、採用活動の目標などを解説します。
すべての社員が、採用活動を“自分ごと”だと考えてくれている
3日間にわたるディスカッションでは、どの社員も積極的に意見を述べてくれ、運営がスムーズに進みました。社員一人ひとりが採用活動を“自分ごと”と捉え、一生懸命にアイデアを考えて、意見を出してくれたのです。設けていたディスカッションの時間を延長したり、昼食時間にもご飯を食べながら考えていたりして、高い熱量で取り組んでいました。
みんながディスカッションで協力的な姿勢を見せてくれたのは、Linc'wellの社員の当事者意識が強いからだと思います。一人ひとりが自発的にボールを拾って、トスアップしあい、解決させる姿勢があります。「社会をより良くできるような仕事がしたい」という思いからLinc'wellを選んだ人が多いので、仕事にかける個々人の強い気持ちがあるのでしょう。少し極端な言い方をすれば、ライフワークとしてLinc'wellで働いているくらいの熱量の人もいます。
また、大企業だと採用面接は役職者やリーダークラスが行うことが多いですが、Linc'wellではメンバークラスにも任せています。だからこそ、より当事者意識が強くなっているのかもしれません。社員のことを経営陣が信頼しているからですし、スタートアップで働くうえで、自主性を持って行動を起こせることはとても大切です。その姿勢が今回のディスカッションにもあらわれていました。
Linc'wellのカルチャーをオウンドメディアへと落とし込む
ここからは、ディスカッションを通して見えてきたLinc'wellのカルチャーを、採用オウンドメディアへとどのように反映させたかを述べていきます。Linc'wellはミッションドリブンな会社ですが、既存のコーポレートサイトからは「私たちがどのような思いで、MissionやVisionを制定したのか」といった背景があまり読みとれません。会社のことを深く理解してもらうためにも、そういった情報もうまく盛り込んでいきたいと考えました。
また、私たちが大切にしているValue については、すべての社員が普段の業務において心がけている要素なので、この要素が伝わるように工夫しました。前編の記事でも述べましたが、3日間にわたるディスカッションのなかで「Valueをどのようなときに感じているか」を、各社員に話してもらいました。
そうした情報をもとに、解像度高く各職種の日常的な仕事のシーンなどを提示することで、Linc'wellではどのような働き方をしているのかなどを採用オウンドメディアで表現しました。職種ごとに役割や業務内容は違っても、全員が医療の世界を変えることへの使命感を持って、同じゴールを目指していることを伝えたいです。
余談ですが、プロジェクトの過程で社員みんながディスカッションした内容などは、重要なプロセスであるにもかかわらずなかなか表には出ません。だからこそ、私たちは今回の記事で記録に残したいと考えました。一人ひとりがエネルギーを注いで、ボトムアップで会社を作っていることをより多くの人に伝えたい。そして、そうした記録を形にして社員に伝えていくことが、Linc'wellのカルチャーの醸成にも繋がると信じています。
社員一丸となって会社を作っていく。そのための体制づくり
採用や人事の活動全般として、まだまだ改善したいことは山積みです。最近取り組んでいる改善について1つ例を挙げると、面接官がリンクウェルを紹介する方法が、人によってまちまちになっています。もちろん個人の感じ方によってばらつきがあるのはいいのですが、各々が自分の業務内容を中心に話しがちです。会社が取り組んでいることや未来への展望などは全員が同じ目線で語ってほしいため、面接官同士で集まって、どんなことを話そうか、どのように話したら魅力が伝わるかをディスカッションしています。
記事の最後に「こんな人と一緒に働きたい」という私たちからのメッセージをお伝えします。好奇心があって、医療業界において成し遂げたいことがある人。何事にも臆することなくチャレンジし、最後まであきらめない人に来てほしいです。スタートアップで働く過程では、たくさんの困難な状況が訪れます。その状況を楽しみつつ一緒にあるべき未来をつくっていきたいです。
Linc'wellのValue
また、リスクをとれる人であることも大事です。大企業にいると、誰かに聞いて承認をとらなければ進められない、マニュアルがないから進められないということが往々にしてありますが、スタートアップはその真逆です。むしろ、誰かが指示をしてくれることや仕組みが整備されることを待っていたら、仕事になりません。
経営陣も常々「失敗することは悪いことではない」と言っています。トライして、たとえ失敗したとしても、文句を言う人は誰もいません。ものごとを前に進めていこうという行動力のある人に、ぜひ来てもらいたいです。