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淋しいか 4.13(土)

友達と色んな話をしたけど、
わたしには今しかなくて、
「今を生きる」って存外 侘しいものだって、知ってたか?

諸行無常ってなんか淋しい。
全てのものはうつり変わって、生まれては変化と消滅を繰り返すんだよ。

ずっとある植物が枯れた土地に、誰かが開発したコンクリートを流し込んで、幾度となく踏まれた地面に、きっともっと高かった空が変わらずにあって、人類の創世から紡がれた遺伝子の変用の先に私が居て、たった100年なんかで死んでいくその間に居て、今この1秒が過ぎていく。
少しの躊躇と愛で私たちどこにもいけなくて、
だけどどんなところでも私たち私でしかなく。

ただそれだけだよって。命は尊く、陳腐だから、それだけで、いま、今ということだけを認識する脳がただ身体を動かしている事実だけが消滅までの期間変容してる。

友達と色んな話をした。
彼氏とか就職とか過去とか色んなこと言ってたけど、私いましかなくて、駅から出たこの青紺色の空が私の脳に認識されてる世界に、今しかなくて、全部今この1秒を構築して過去があるような記憶があるだけで、
私、今しかなくて。
侘しいと思った。

目を開けたそのときにだけ、世界はずっとあるような顔をしているだけ。みたいな話?

だったらなんだよ。
僕たちそういう世界に生きてんだよ

だけど、月と同じ光の場所で生まれた。
夏の終わりに橋の上で この街に住む誰か達と月を見た。
部活帰りの男子高生たちが、自転車を止めて
自転車の後ろに乗せられた子どもが
「ねぇママ、月が追いかけてくるよ」
って言った。
本当にそうなんだと思う。

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