初めまして、TBMです。noteを始めます
サステナビリティ領域のトッププレーヤーを目指す
初めまして、株式会社TBMです。このたび、noteを始めます。
TBMは、2011年創業のスタートアップ。資源問題の解決やカーボンニュートラルの実現にグローバルで貢献し、「サステナビリティ領域のトッププレーヤーを目指す集団」を標榜しています。
TBMの創業以来の主力事業が、石灰石を主原料とする新素材「LIMEX」の開発・製造・販売です。
LIMEXという名前には、英語で石灰石を意味する「Limestone」に「X」 を付け、「無限の可能性がある」とか「いろんなものに化ける」といった意味を込めています。その名の通り、皆さんが普段お使いになっているプラスチック製品や紙製品を幅広く代替でき、エコロジーとエコノミーを両立できる素材です。
新素材「LIMEX」 3つの特徴
LIMEXの定義は「炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材」。炭酸カルシウムというのは石灰石の主成分のことです。それに溶融状態のプラスチックなどを混ぜ込み、均一に練った後、押出機から均一な大きさ・形状にカットして粒状（ペレット）にします。これが「LIMEX Pellet（ライメックスペレット）」。一方、均一なシート状に成形したものが「LIMEX Sheet（ライメックスシート）です。TBMが自社開発した素材で、2014年に国内特許を取得して以来、基本特許は現在、日中米欧を含み40カ国以上で権利化しています。
LIMEXのどこがすごいのか。大きく3つ挙げると、
1. 世界中に豊富にある石灰石を主原料とするため、石油や水、森林といった偏在性の高い資源の保全につながること。
特に、紙のように製造時に大量の水を必要としません。LIMEX Sheetは紙と比較して、製造時の水使用量が約97%も少ないのです（当社工場での試算）。そのため水資源の乏しい地域でも、その国で採れる石灰石を原料に紙の代替品を生産することができます。
2.製品のライフサイクル全体で二酸化炭素（CO2）など温室効果ガス（GHG）の排出量を削減できること。
LIMEXは石油由来プラスチックと比べ、製品や用途によっては50％以上、温室効果ガスの排出量を削減できます。
3.マテリアルリサイクルが可能なため、資源循環社会の構築に貢献できること。
TBMはLIMEXおよびプラスチックの資源循環事業を手掛けています。LIMEXの普及を推進すると共に、社会問題化している廃プラスチックに関する課題も同時に解決することを目指しています。
LIMEX Pelletは、一般的なプラスチックペレットと同様の加工性を持っていて、既存のプラスチック成形機械を使ってさまざまな製品を成形できます。
そしてLIMEX Sheetは、紙と比べて耐久性と耐水性に優れていて、プラスチックシートや合成紙と比べても、ライフライクル全体でのCO2排出量を抑えることができます。
各種プラスチック、紙製品の代替品として、現在、1万以上（2022年11月時点、事業所登録数含む）の企業や自治体等で採用されています。みなさんも気づかずに手にしているかもしれません。
資源循環事業というもうひとつの柱
またLIMEX事業と、もうひとつの柱である資源循環事業についても、お伝えしたいことがたくさんあります。
たとえば、皆さんは毎日、プラスチックごみを分別していると思いますが、その70％は燃やされているという事実をご存じですか？
TBMは2022年11月に神奈川県横須賀市で、リサイクル工場としては年間処理能力4万トンという国内最大級の規模を有する工場の運営を開始しました。私たちはLIMEXの普及と合わせて、廃プラスチックのリサイクルに関する課題解決も担っていこうとしています。
時代の架け橋になりたい
このnoteでは、LIMEXがどのような素材で、資源循環事業と合わせてどんな世界を目指しているのか、随時お話ししていこうと思います。また、社内のメンバーたちの紹介や、イベントレポートなど、私たちの日々の様子も綴っていきます。
私たちの社名であるTBMは「Times Bridge Management」の頭文字からとっています。この社名には創業者である山﨑敦義の「時代の架け橋になるような会社にしたい」という思いが込められています。
将来にわたって現在の「環境・社会・経済」の機能をサステナブル（持続可能）なかたちで次世代に引き継ぐことは、現代を生きるわれわれの使命です。時代の架け橋となるために、今何ができるか。この場を通して、読者の皆さんと考えていきたいと思います。
よろしくお付き合いのほど、お願いします。