「コーチング」と「コンサルティング」
「定年後の準備について何をしたらいいかを話をしたいんですけど、なかなか本題にいかないですね。。。」
コーチング練習の最中にクライアント役の方から言われた一言。
その方のその問題意識はわかっていたものの、私から、定年後の「理想とする働き方」についての質問ばかりされるので、不安に感じられたらしい。
練習後の相互フィードバックで、「女性の方とやっていると、話したいことから遠ざかって、話がどこかに行っちゃうんですよ。」とのコメント。
なるほど? 性別の問題なのか?
私はコーチングの前半で「まずやりたいことや目指していることを引き出す」ことを目的にしているのでそのアプローチをとってしまうが、クライアント役によってはそれがしっくりこないことがあるようだ。
そして、それは確かに男性の方が多いようには感じる。
でも、定年後の準備について何をするかについて、一緒に考えるのはコーチングではないというのが私の考え。それはたぶん自分ひとりでも考えられるはず。
でも、じゃあ、コーチって何するんだっけ…。
コーチングの講師に尋ねたところ、
課題に答えを出すのはコンサルテーション
課題に対する向き合い方を支援するのがコーチング
と、きれいに整理してくれた。
「人とのコミュニケーションの方法には、カウンセリング、コンサルテーション、コーチングといろいろあるけれど、コーチングの目指すものには『いろいろ』はない。問題解決そのものはコーチングの目指すものではないよ。」
そうだ。私がコーチングを受けた時も、「問題について一緒に考える」のではなく、「その問題を解決するための自分らしい考え方・判断の軸は何なのか」に気づかされるものだった。
そして解決策は、自分で考えて出す。
コーチング、やればやるほど、奥深い。新しくわかることが多い。いや、今までわかっていたことを別の角度で整理しなおすことになって、新しいものの見方が生まれてくるという方が近い。
コーチング講習は修了。あとは練習と認定試験を受けるのみ。
1月には認定をいただけるとうれしいな。