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”Coach the Person, Not the Problem" ~『変革的コーチング』読書メモ

細々と続けているコーチング修行。
学びと同時に壁もある。
そんなときに、ふと出会ったこの本。
"Coach the Person, Not the Problem"
「『問題』ではなく、人を見なさい」
まるで私の心の悩みを見透かされたようなこのタイトル。
すぐに入手して読んでみたら、ドンピシャ!

『変革的コーチング 5つの基本手法と3つの脳内習慣』

「コーチングしていてどうしても問題解決に寄っていってしまう」
「主訴はもっと他にあるのではないか…その真の課題はどうしたら探り当てられるのか」
「コーチングはこうあるべきなんじゃないか」と感じるものがあっても、それがそうなのかよくわからない。

が、それはあながち間違ってない、と、背中を後押ししてくれる本だった。

特に気に入ったのは、コーチングの理論としてアドラー心理学を引きつつ、さらにデューイの教育哲学「内省的探究」について言及している点。

コーチングは様々な心理学に根差していることは理解していたが、個人的には「他者との関わりあいによる内省」も大きなポイントだと思っており、放送大学で学んだ教育心理学でデューイの教育哲学が出てきた時に「これっぽい」と思っていたのだ。

この本は期せずしてその考えを裏打ちしてくれた。
私のために書かれた本なのかと思ったほど(笑)。

以下、興味深いフレーズメモ。

「事務処理のためのコーチング」と「変革をもたらすコーチング」
「進行を円滑にするコーチング」と「別次元に導くコーチング」
「水平的コーチング」と「垂直的コーチング」
「問題解決やそのプロセスは、目標にならない」

非常によい学びになり、また、コーチングについて自分の考えが間違ってはいないことが確認できた。
自信をもたらしてくれた1冊。