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中3息子が(ちょっと)本気になった大人の助言

息子中3、夏休み。
中高一貫校なので受験はないが、今年の夏の本人の気持ちの締まり方が変わった!
それは、夏休み前の三者面談がきっかけだったので、その記録をここに。


三者面談にて

息子の学校の三者面談は、恒例の「今季頑張ったこと」「課題と感じたこと」「今後の目標」について本人から説明した後に、先生と親と子ども3人で話し合うもの。
毎回息子の成長を感じられるので大感謝の三者面談なのだが、今回はまた大きく成長したところを見ることができた。

  • 将来の進路がかなり具体的になっていた。→海外の大学で理工系を学びたいという希望。(海外進学なんて全然興味なさそうだったのに!)

  • 今まで以上に自分の成績についてのreflectionが多く、かつ深くなっていた。(こんなにテストの成績気にしてたんだ!)

  • ゆえに今後の課題や目標も、具体的な教科の取り組み方や試験に向けてのものが増えた。(テストの成績をどのくらい上げたいとか、初めて聞いたよ…)

先生は民間企業(メーカー)を退職されてきた新任の方。
「理工系を志望する子の面談は初めてだからうれしいな」とおっしゃりつつ、息子の示した学習目標に関して的確だけどかなり厳しい指摘をした。

  • 理工系を目指すなら数学はもう少し力を入れて勉強した方がよいこと。そのための目標は高く持つこと。(結果できなかったとしても高く持つべき)

  • 息子が家に帰ってからやっている趣味活動(3Dソフトでの車の設計など)は否定はしないが、もう少し勉強に時間を割いた方がよいこと。

  • まだまだやれることはあるから、伸びしろがたくさんあるということ。

家でしっかりとした勉強時間を確保していない事実について叱られはしなかったが、
「物理やりたいならできた方がよい数学のレベル」
「そのためにやらなきゃいけないこと」
を客観的に示されたのが、息子には刺さったらしい。

息子の反応

面談の帰り道は無言。家に着いたらすぐに部屋に引きこもり、その後もほぼ24時間くらいほとんど口をきかなかった息子。

しかし、その次の日から、突如猛烈に中学数学の復習を始めた。
2、3日後、落ち着いたのか、自分の口から初めて「夏休み中にこれだけ片付けるんだ」と決意を話す。
そう決めた理由についてはひと言も言わないし、触れてほしくなさそうだったけれど、あきらかに先生の助言が刺激になっていることはわかる。

先生の助言が効いたのはなぜか

先生の助言が有効だったのはなぜか。以下は私の推論。

  • 先生からの教科に関する助言が、息子が成績を気にし始めたタイミングに合致した。時宜を得ていた。

  • 息子の将来の進路希望が明確になってきていたために、助言の説得力が増した。

  • 先生が息子の趣味を否定しなかった。(ありのままの息子を承認、リスペクト)

先生の助言は、今の息子を否定せずに、進む方向は大体定めたけれど、勇気を持って進もうとしない息子の背中をちょっと強めに押した感じ。
そう考えると、いわゆる「ナッジ」というのは本当にタイミングとやり方が大事だということがわかる。

その後

夏休みが進むにつれて、当初の息子の勢いは衰えつつある。
奮起した初日の勢いがあまりにもすごすぎたから、これは想定内。
ただ、決して止まることなく続いていて、そこが素晴らしい。
続けられるのは、モチベーションのベースに明確な目標(「理工系を学びたい」)があって、そのために必要だと諭されたからだろう。
ペースは落ちることがあるかもしれないけど、止まることはないと思う。

この年代になってくると親の言うことよりも「ナナメ」の関係にある人の言葉が響くとも言われる。それを痛感している夏です。
先生に感謝!