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ポートフォリオ検討会

息子の中学校の3者面談は「ポートフォリオ検討会」と呼ばれる。
学期の最後に行うので、年に3回。
流れは、最初に子どものプレゼン。パワポ3ページで、構成は決まっている。

1. その学期で自分が成長したと思う点
2. 今後改善が必要だと思う点
3. 将来に向けて考えていること
(1や2は教科に関することでなくてもよい。)

この後に親からコメントして最後に3人でディスカッション。全体で25分。

この3者面談、参加するたびに、教科の成績では測れない子どもの成長を感じられて楽しいし、感動する。
息子が1年だった時の初めての面談では、改善すべき点として「16:50提出締切だった課題を16:49に提出したこと」をオンラインの提出時間のスクショを見せて説明してて、もう笑うしかなかったり。
今年は「課題で事前に示されてた評価ポイントを忘れて、自分のこだわりたいところに力を入れすぎて、自分は満足したけど評価はよくなかったこと」を挙げていて、「いいところに気づいたじゃん!」と嬉しくなったり。
いわゆる点数で測る教科ではない「測りにくい部分」の成長に感心するし、嬉しくなる。

「ポートフォリオ評価」とは、教育専門用語では
「「ポートフォリオ」と呼ばれる、学生の「収集資料」や「研究成果物」、自己評価の「記録」、指導者の指導と評価の「記録」などの系統的な蓄積を通して、学生の教育研究に対する自己評価を促すとともに、指導者も学生の教育研究活動と自らの教育研究活動を評価するアプローチのこと。」
(出典:国立大学法人東京学芸大学ウェブサイト)

ポートフォリオ検討会の目的は「学生と指導者が面接や対話を通して、学生の自己評価を促し、到達点や成果、問題点や課題とその克服の方途などを明らかにして」いくこと。

確かに、この「努力した点」「改善すべき点」「未来へ」というシンプルなプレゼン構成が、自身の成長を客観的に測る「メタ認知」能力の向上に間違いなく役立ってると思う。
そして、いわゆる「三者面談」で先生と親だけが話すのではなく、子どもが親や先生に対して自己の成長についてプレゼンをすることで「子ども中心」の教育にもなっていると感じる。