作詞の仕方
わたしは、曲を作るまえに歌詞から書いてしまいます。
文字数など考えずに、心から溢れ出してくるその時の心境を文字に変えて認めていきます。
曲を作らない人でもメロディに乗るように頭に思い描きながら書くと良いでしょう。
歌詞を書きながら、鼻歌に乗せてみる。
しかし、初めのうちからそんなことを考えているといつまで経っても歌詞は完成しません。
初めての方は、この章の冒頭の3行を実行してみるといいかもしれません。
誰かに見てもらうのは慣れてから形になってからでいいとしましょう。誰にも見せないのであれば好きな言葉を思い描きながら書いてみましょう。
何でもいいです。クサイ表現だろうと古くさい描写だろう一向に構いません。
慣れてきましたら、文字数を決めて設計図をつくります。
Aメロ、Bメロは同じ文字数にします。
歌詞のテーマを決めて登場人物を決める。
わたしは、とりあえず書く。
これは小説でも同じことですが、まず書き始めないことには前に進めません。
わたしのテーマは、「恋愛」「失恋」「挫折」「葛藤」
この4本柱をもとに歌詞を書いています。
小説のテーマも変わりません。
Aメロを考える。
•状況を把握する。
登場人物を明確にして聴く側に状況を説明する。
例①
静かな夜に一人、窓の外を見つめて
星の光が心に、そっと語りかける
例②
朝焼けの街角、静かな通り
風がそっと吹き抜ける、冷たい空気
Bメロを考える。
•心の中、気持ち。Aの状況の発展系
例①
君の笑顔が浮かんで、胸が熱くなる
この想いを伝えたい、今すぐにでも
例②
君のことを思い出す、あの日の笑顔
胸の奥が痛むけど、忘れられない
周りや環境がAだった。Bのような気持ちになった。
サビのように答えを導き出した。
これが作詞です。これだけです。
大切なのは、メロディに乗せることをイメージする。
ここでkey別の曲調を掲載しておきますので、参考にしてみてください。⬇️
メジャーキー(長調)
Cメジャー: 明るく、純粋で、無邪気な感じ。
Dメジャー: 勇壮で、力強い印象。
Eメジャー: 明るく、エネルギッシュ。
Fメジャー: 穏やかで、優雅。
Gメジャー: 明るく、楽観的。
Aメジャー: 明るく、希望に満ちた感じ。
Bメジャー: 明るく、華やか。
マイナーキー(短調)
Aマイナー: 悲しげで、内省的。
Dマイナー: 悲劇的で、深い感情。
Eマイナー: 哀愁を帯びた感じ。
Gマイナー: 悲しみと力強さの混在。
Bマイナー: 悲しみと不安。
コード進行はメロディを支えます。
ベースラインとリズムは共同体です。
コード進行のルート音がベースラインになります。
ベースラインでメロディを奏でる曲もあります。
コード進行とベースライン、リズムは縦のつながりです。
C1〜C2 リズム 最下部
C2〜C3 ベースライン
C3〜C4 メロディライン
C4〜C5 メロディライン
DTM(デスクトップミュージック)での音域の使い方については、一般的なガイドラインがありますが、最終的には曲のスタイルやアレンジによって異なることがあります。以下は一般的な音域の使い方の一例です:
一般的な音域の使い方
C1〜C2: リズム(ドラムやパーカッションなど)
C2〜C3: ベースライン
C3〜C4: メロディライン(低音域)
C4〜C5: メロディライン(中音域)
C5〜C6: メロディライン(高音域)
このように、メロディラインはC3〜C5の範囲でカバーされることが多いです。ただし、曲のスタイルやアレンジによっては、これらのガイドラインを柔軟に変更することもあります。最終的には、耳で聴いてバランスが良いと感じる配置を見つけることが大切です。
例:
Dmaj key⬇️
ある曲のコード進行⬇️
intro
|Am7 F|G C|F D7|G E7|
|Am7 F|G C|F D7|Gsus4|G|
verse
|C|CM7|Am7 C|F G|
|Em7 Am7|Em7 Am7|Dm7|G|
|C|CM7|Am7 C|F G|
|Em7 Am7|Em7 Am7|Dm7|G E7|
|Am7 F|G C|F D7|G E7|
|Am7 F|G C|F D7|G|
|C|CM7|Am7 C|F G|
|Em7 Am7|Em7 Am7|Dm7|G|
bridge
|F C|F C|F C|C|
chorus
|FM7|G|Em7|Am7|
|Dm7|G|Em7|Am7|Dm7|G E7|
|FM7|G|Em7|Am7|
|Dm7|G|Em7 E7|Am7|Dm7|G|
bridge
|FM7|FM7|
verse
|C|CM7|Am7 C|F G|
|Em7 Am7|Em7 Am7|Dm7|G E7|
|Am7 F|G C|F D7|G E7|
|Am7 F|G C|F D7|G|
bridge
|F C|F C|F C|C|
chorus
|FM7|G|Em7|Am7|
|Dm7|G|Em7|Am7|Dm7|G E7|
|FM7|G|Em7|Am7|
|Dm7|G|Em7 E7|Am7|Dm7|G|
|C|Csus4 C|
verse2
|Em7〜|Am7〜|Gm7〜 C7〜|FM7〜|
|Em7|Am7|Dm7|G|G#|
~ Capo2 ~
chorus
| ー FM7|G|Em7|Am7 G|
|Dm7|G|Em7|Am7|Dm7|G E7|
|FM7|G|Em7|Am7|
|Dm7|G|Em7 E7|Am7|Dm7|G|
|Am7|Am7|FM7|FM7|Dm7|Dm7 G|
outro
|Am7 F|G C|F D7|G E7|
|Am7 F|G C|F D7|Gsus4|G|FM7~
上のコード進行は、Dメジャーです。
勇敢で力強いイメージ。
Dメジャー(ニ長調)
調号: ♯ 2つ
印象: 神聖、高尚、喜び、祝福、敷居が高い、祝事の楽曲
色彩: 黄色
上をもとに考えるとイメージ、印象が歌詞に反映できそうです。ちなみに、このコード進行は、ミスチルHANABIです。
どうです?イメージとピッタリの歌詞を櫻井さんは書いてると思いませんか?
あくまでも、これは基本です。
好きなように書くのがいいと思いますが、テーマは必ず決めて何が伝えたいのかを明確にすることだけは大切です。
そうでないと中身がない歌詞になってしまいます。
作詞にもストーリーがあります。
また、メロディにも同じようにストーリーが存在します。
メロディのストーリーとは、テンポ(BPM)がAメロでは速いがBメロではゆったり、サビで再び速くなる。
また、転調させてストーリーを作る。メロディの流れを変える。転調とはkeyチェンジのことです。
メロディにストーリー性を感じさせる代表は、YOASOBIさんですね。彼らは転調のヒットパレード、古くさい言い回しだと転調のデパートです。
曲の流れを巧みに扱ってストーリー性を持たせて、それが歌詞にも反映しています。
テクニック
AメロとBメロの視点を変えてみる。
主人公からの視点、主人公を見た視点。
上・下・左・右の角度を変えて作詞に活かす。
メリハリをつける。
具体的と抽象的な描写を取り入れてみる。
聴く人が別々のイメージになるように書くのではなくて
聴く人すべてが同じイメージになるように心がける。
頭の中を映像化して、それを歌詞に活かす。
歌詞の中の主人公に指示を与えるつもりで演技させる。
まとめ
Aメロで状況や環境を描写し、Bメロで心情や気持ちを表現する具体例を以下に示します。
Aメロの例
Aメロでは、シーンの設定や環境の描写を行います。
Aメロ:
朝焼けの街角、静かな通り
風がそっと吹き抜ける、冷たい空気
Bメロの例
Bメロでは、そのシーンに対する心情や気持ちを表現します。
Bメロ:
君のことを思い出す、あの日の笑顔
胸の奥が痛むけど、忘れられない
このように、Aメロで具体的な状況や環境を描写し、Bメロでその状況に対する感情や心情を表現することで、歌詞に深みと流れを持たせることができます。
サビ
サビは曲の中で最も印象的で感情が高まる部分です。ここでは、AメロとBメロで描写した状況や心情をさらに強調し、リスナーの心に残るフレーズを作ります。
サビの例
君に届け、この想い
夜空に輝く星のように
いつまでも忘れない
君と過ごしたあの日々を
このサビでは、AメロとBメロで描かれた感情をさらに強調し、リスナーに強い印象を与えることを目指しています。
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