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ルフィが海賊王になるように人生をデザインする

スタエフでさくっと聞くなら:

2つのパラダイムシフトでアメリカを目指すことに


アメリカで医師をしよう、と心に決めたのは2つのパラダイムシフトを経験したからでした。


1つ目のパラダイムシフトは:

情報を多層的・多面的にとらえることの重要性


2つ目のパラダイムシフトは:

授かった使命・天命を見出してコミットすること


2回の意識変革のきっかけをいただいたのですが、
じつはそんなに簡単に自分自身がすぐに
変われたわけではありませんでした。


これには、周りのみんなを敵味方関係なく巻き込んで突き進む、
ワンピースのルフィに学ぶある方法が必要でした。


それは、、、


『固定観念というカラをこわす』

『応援される力』


です。


変わりたくてもナカナカ変われないムズムズの正体

セミナーや講演会、学会、ワークショップなど、
大きなエネルギーやパッションを持った方のお話を聞いた後、
とてもやる気が満たされて、希望に満ちあふれて、
なんでもできそうな気がしませんか?


でも、数日後には現実の世界にあるいろいろな障壁を
目の当たりにして、気分が萎え、エネルギーダウンしてしまう、、、


あの時の熱い気持ちは、あふれ出るエネルギーは、
いったいどこへいってしまったんだろう、、、


たいてい、自分が大きく変わろうとする時、
残念ながら周りの環境はそれを許しません。


自分だけ突っ走って、周りがついて来ない感じです。


周りの環境 ー 職場、家族、友人、仕事、そして古い自分自身の記憶まで、
すべてなるべく変化しないように元の状態に戻そうとします。

ある時は、古い友人が『昔はよかった』的な話をしきりにしてきたり
ある時は、苦手な人を説得しないと進まないプロジェクトを任されたり

いろいろな形で、変化しようとしている自分を阻んできます。


これは、元の状態が『』だからに他なりません。

周りの誰にとっても、今ある自分であることがもっとも楽なんです。


人間は、実に日常の80%以上の行動が毎日(あるいは毎曜日)同じ行動です。
1週間、行動日記をつけてみたことがあるのですが、
実に90%近くが、同じ時間帯、時間配分、似たような行動パターンでした。


ルーティーン化した行動を繰り返すと効率的ですし、
『決断する』という、もっとも意志力を消費する行動を省くことで、
エネルギーを消耗しないようになります。


よく言えば習慣化の強みなのですが、逆にいうと、変わりにくい原因にもなっています。


これを人々は古来から、
ホメオスタシス(恒常性)とか、エントロピーの法則とか、
コンフォートゾーンとか、いろいろな名称で呼んできました。

そしてその現象をドリームキラーとか、引き戻し現象と呼んだりもします。


そして、、、
たいていの場合、その大きな引き戻そうとする力に負けて、
もとの生活に戻ってしまう。


自分も振り返れば、そんなことばかりです。


しかし、確かにそこに負けずにやりぬくことができた時は、
必ず新しい世界への扉が開けてきたのも事実です。


どうしたらいつでも、古い自分や環境からの誘惑に打ち勝って、
新しい自分にアップデートできるのでしょうか?


自分の価値観も固定観念になっている可能性

『嫌い・苦手なことや人を乗り越えた時に新しい世界がひらける』

『成長するために与えられた試練だと言い聞かせる』


そうはいってもなかなかうまくできないものですが、
どうしたらいいでしょうか?

一つの方法は、相手(やそのできごと)に反対・反論するのではなく、
相手の考えを否定せずに、受け入れる方法を探すことです。

受け入れるといっても、『全面的に採用!』というマインドではなく、
好意的に解釈して、自分の意見とすり合わせる感じです。


嫌い・苦手という感情は、非常に強く脳に刻まれますので、
ついつい、嫌いな理由や、やらない方がいい理由を考え始めてしまいます。


でも、じつは反対意見を出したところで、
本質的にその壁は超えられません。


むしろ、脳は嫌いなものをますます嫌いになることで、
未来永劫さけようとしますので、もっと嫌い・苦手になるのが関の山です。


ここで大事なのは、win-winになるような形で、
『相手の意見』と『自分の意見』という相反する意見を
まとめあげることです。


これは、1つ目のパラダイムシフトである:

情報を多層的・多面的にとらえることの重要性


ということを通して学びました。


昔の自分は、ついつい自分の見聞きしたデータ、
『自分の解釈が絶対』であるかのような妄想に囚われていました。


でも、考えてみると、『科学』が進歩し、
受け入れられてきた理由の一つは、
対立意見をただやみくもに反証することだけではなく、
対立意見のなかから自分の意見の弱みや欠陥を見つけて、
両者をまとめあげた、より高次の理論に昇華させてきたからです。


こういう多面的な考え方をしないと、ついつい
『有名な学術誌に載っていた』という、『権威性』だけで
盲信してしまうことになりかねないのです。


実際に、臨床医学系の最高峰である学術誌である、NEJM誌に
載るような研究でさえ、あとから研究の捏造が発覚して、
論文が取り下げになることもあるのです。

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ワンピース前編の頂上決戦で、ドフラミンゴが言っていたセリフ(↑)が、
この世の真理をあらわしています。


正義は勝つって!?
そりゃあそうだろ
勝者だけが正義だ!!!!


ものの見方、常識・非常識、いろいろな価値観は、その時の世の風潮、
社会情勢、政治によって色づけられています。


逆にいうと、『常識』という名の固定観念によって、
見えにくくなっている価値観がある
ともいえます。


物事を判断する時に、『常識』を基準に考えるのが一般的ですが、
それでは見落としてしまう考え方もあるものです。


これは、コロナ禍・パンデミックによって
情報が氾濫・錯綜したこと(インフォデミック)からもわかります。


情報の洪水がおこり、そして政治的な思惑によって
情報が操作され、何が正しいのか、なかなか真実にたどりつけない、
ということを身をもって経験しました。


同じように、自分の価値観も、固定観念になっている可能性があります。
自分がいいと思っていること、正しいと信じていることが、
相手の立場から考えると、必ずしもそうとは限らないかもしれない、、、


自分が変わろうとしている時にぶつかるさまざまな障壁は、
えてして、自分が今まで見ないふりをしてきた、
見えないように隠してきた、
あるいは一方的に間違いだと決めつけてきた問題だったりするのです。


問題は、自分と相手のどっちが正しいのか?
というデジタルな発想ではなく、
多面的・多層的にものごとをとらえて、
よりよい解決策を見つけることなのです。


それができたときに、そう、その壁を乗り越えた時に、
今まで敵対していた、あるいは反対していた人が
味方になってくれたりするのです。


応援される力

応援される力は、『価値観やビジョンに共感』してもらうことが原点です。

自分のために何かを強く押し進めている時は応援を得られにくいですが、


ひたむきに頑張っている (コミット・グリット)

強いパッションがある (熱量が高い)

誰かのための行動である (シェアと圧力)


これらが、応援されるための条件といえます。


ワンピースのルフィは自由に、直感で判断しているように見えますが、

自分の中で大切にしている価値観(コアバリュー)がぶれません。

また、最後までやり遂げる、やり遂げるまでやめようとしません。

そして、それは自分のためというよりも、仲間のためだったりします。


それが目に見えてわかるので、見ず知らずの人にまで味方になってもらえるのです。

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この考えは、2つ目のパラダイムシフトである、

授かった使命・天命を見出してコミットすること


を通して学びました。

その時のメンターの教えです。


自分の個人的な達成を最終目標にはしない。

その先にある患者さん、その先にある社会全体、そして最終的には、
地球全体とまだ見ぬ未来。

自分が起こそうとしている小さな行動が、波紋のように広がり、大きな影響となることを想像する。

そして、その未来が来ることを信じて疑わず、そこにコミットする。

このようなミッションやビジョンが決まった時、そこに人が集まり、
応援され、より大きな力となる。


実際に、メンターに賛同するいろいろな職種の、かなり大所帯の
コミュニティがあり、そこにいる人たちはビジョンを
シェアし(shared vision)、それぞれが自分にできる最大限の貢献を行っていました。


ルフィが海賊王の定義を塗り替えるように人生をデザインする

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さて、長らくアメリカで医師をするまでのストーリーをお話してきました。

↑は個人的にワンピースでもっとも好きな1コマです。

『海賊王』の世間一般の定義を塗り替えています。


人生は一回きりです。

自分の人生やキャリアも、
『誰かがいいといった』とか、
『誰かの成功の定義』を目標にするのではなく、
自分が為したいようにデザインするべきだと思うのです。


アメリカに来て、当初予定していたキャリアパスから外れました。

思い通りにいかないことはたくさんあり、回り道をしたかも?と
後悔することもかつてはありました。

でも、その時々を一生懸命に走り、時代の流れを感じ、与えられた使命を
まっとうしていくことで、形は変われども、もともと自分が大切にしてきたコアバリューを育てながら、より大きな自分の使命・天命を意識できるようになってきています。

そして、今まで起こってきた全てのことに意味があり、それらがつながってきました。

長生き、ひいては幸せな人生に必要なエッセンスである、人とのつながり、生きる意味、生きがい。これらの重要性は科学的にも証明されています。

そして、人生を舵取りしているのは、毎日の選択と、その行動の結果です。

意味の感じられる人生を歩んでいく人が増え、よりよい未来につながるように、健康習慣に関する情報発信を通してお手伝いしていきますので、今後の記事にもぜひご期待ください!



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