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俺だけレベルアップな件 1話~10話 【7.転換】 プロット分析【13フェイズ構造】

どうも
プロットのかたりべです。

前回、俺だけレベルアップな件の
第6話で13フェイズ構造の【6.成長・工夫】その3
分析しました。

具体的には
第6話のページ分析とシチュエーショングラフの
作成をしました。

※冒頭1話~10話の簡易的な全体分析はこちら

今回は前回の続きとして
第7話で13フェイズ構造の【7.転換】フェーズ
をみていきたいと思います。



第7話のおさらい

をしましょう。

●第7話で13フェイズ構造の【7.転換】フェーズとなります。

■7.転換

第7話

原作・原案Chugong、作画DUBU(REDICE STUDIO)©Solo Leveling Animation Partners

主人公は苦悩しながら解決策を模索しつつ
なんとか第二の試練を乗り越えることができたが、
その代償は小さくなかった...(足がちぎれる)



13フェイズ構造の【7.転換】とは?

■7.転換
第二幕での葛藤はここで大きく転換点を迎える
主人公は破滅へ向かって転落していく。
多くの作品ではこの先に待っている破滅を予兆として
挟みながら対比させるように素晴らしい背景、音楽、歌、踊り等
いれて第6フェイズでの成長や工夫の結果、苦境から抜け出せ
そうな主人公の喜びをあたかもエンディングかと思わせるように
強く描き出します。

これをカバード・ピーク(かりそめの頂点)と呼ぶ。
このカバード・ピークの最中に主人公の下す決断や行動を
ターン・ポイント(TP)と呼ぶ。

イメージとしてはTPを経て、カバード・ピークをむかえる

次に
第7話をページごとに細かくみていきましょう。



第7話のページ分析

前回、の続きからP27まで下降グラフになります。
そこからP72でTPを経て、P96でカバード・ピークをむかえます。

1.前回のあらすじ(P6)
2.タイトル(P7)
3.チームメンバーが殺されておどろくモブ(P8)
4.くがとましばも逃げる(P9)
5.みんなが逃げる様子(P11)
6.チームの女子が殺される(P13)
7.主人公とリーダー、観月が逃げる様子(P16)
8.くがが回想つきで逃げる様子(P20)
9.ましまがくがに注意喚起する(P21)
10.くがが殺される(P27)
11.神を称えよについて主人公は必至に考える中、動く石像は武器と楽器を
持つことにきづく。そんな中、楽器を持つ石像に逃げるように指示する(P45)
12.リーダーが楽器を持つ石像の前に立ち攻撃してこないことを確認する(P49)
13.楽器を持つ石像から音楽がながれる(P52)
14.ましばが悲惨な状況に涙する(P56)
15.主人公と観月も楽器を持つ石像の前に到着するがなにもおきない(P60)
16.主人公が石像には一人でいないといけないと気づく(P64)
17.主人公が一人で楽器をもつ石像をめがけて走る中、神の石像に踏みつけられそうになる(P72)
18.リーダーが主人公に必死にさけぶ(P73)
19.おどろく主人公。楽器を持つ石像ではなく武器を持つ石像の前にきて攻撃される(P78)
20.泣き叫ぶ観月(P79)
21.立ち上がることができない主人公。それでも這いつくばって楽器を持つ石像をめざす(P86)
22.心の中で必死に願うような演出の後、無事に救われる主人公。祝福のボイスを聞いて安心する(P96)
23.観月が心配して駆け寄るが主人公の様子に驚き、悲しむ(P98)
24.足が片方、ちぎれていたことに主人公が気づく。(P104)

次に前回同様、7話の中の24シーンをグラフにしてみたいと思います。

ポイントとしては主人公に及ぼす影響や物語のテーマに対して
どれぐらい影響があるのかで各ポイントの増減が決まってくるとし

物語のシチュエーショングラフを作成したいと思います。



シチュエーショングラフ

作成してみました。

第7話のシチュエーショングラフ

P27まででチームメンバーがあいついで死にます。

どんどん危機的状況になっていきます。

そんな中でも主人公は必至に生き残るために解決方法を
模索していきます。

またまた、推理をしてチームメンバーを救う活躍をみせます。

主人公も観月を助けながら必死に生き残ろうとします。

途中、TPをむかえるまでまだまだ困難な状況となりますが

主人公は観月を優先して他人を救い、自分が犠牲になるような

素晴らしい行動をみせるようになります。

だんだん、主人公の活躍や困難な時の主人公のメンタルの強さが

磨かれていく印象を覚えました。

物語終盤にいくにつれて、主人公がかなり危ない状況に追い込まれるが

粘り強く、あきらめないことで無事にステージの試練を乗り越えることができました。

正直、カバード・ピークを迎えることになるのですが

あまり大きな感動を覚えるようなことがなかったのが少し残念に思いました。

ここで、作家によっては隠れた能力が少し、発言して
特殊技を使えるようになるとか今後の布石を少しみせるようなシーンを
描いてもよかったと思います。

要するに、転換フェーズになりますのでもう少し、主人公の頑張りを
褒めたたえるようなシーンを多くしてもよかったでは?

という解釈です。

ですが、この作品はリアリズムを大事にしてたりするので
そんなに状況が素早く変化していくような作品ではないので
大人向きの作品ととらえれば非常に好感がもてます。

それでは続きをみていきましょう。

そして、ここから一気に試練や絶望を迎えることになりますので

物語終盤からグラフが下がるようなシーンを描いており

次の展開がきになるような演出として成功していると思います。

それでは今回はここまでにしようと思います。

次回は
第8話で13フェイズ構造の【8.試練】フェーズ
をみていきたいと思います。

それでは!!

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