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Global Journey Diary vol.6 - 櫻井穂ノ香

皆さん、こんにちは。
11月末に留学先の西オーストラリアから帰国しました、櫻井です。

最近は就活やら学生団体の活動やらで色々と忙しいのですが、合間に趣味であるアニメを観たり、友達とご飯を食べに行ったりして、定期的に気分転換するようにしています。

さて、皆さんの中には、留学にいつか行きたいという夢を抱かれている方や、既に留学先に滞在されている方等、外国語を頑張って勉強している方がいらっしゃるかもしれません。

とすれば、きっと、
「留学にいけば、語学力は大きく伸びるものなの?」
という疑問や不安を持たれる方もいらっしゃると思います。

実際、留学へと旅立つ準備をしていた1年前までの私も、留学を終える頃にはきっと自分の英語力がもっと伸びているに違いない、と大きな期待を膨らませていました。

そこで、今回は、

「留学に行けば、語学力は本当に飛躍的に伸びるのか」

という疑問に対し、約1年の留学を終えた私なりの答えを、ここに記そうと思います。

その根拠として、自分の英語力に対する感じ方、というような主観的な変化だけでなく、
私の英語試験結果(TOEIC、TOEFL iBT)も留学前後で比べ、客観的な変化も紹介します(恥ずかしいですが!)。

留学を目指して今頑張っていらっしゃる方や、留学先で語学力向上のために頑張っていらっしゃる方は、是非私のスコアを参考にしてみて下さい。

では参りましょう!


留学先大学である Edith Cowan University の一風景

質問:「留学に行けば、語学力は本当に飛躍的に伸びるのか」

私の答え:「結構伸びます!」

これは実感もありますし、英語試験の結果にも反映されています。

留学に行けば、語学力は今よりきっとグンと上がります。

ただし、もちろん条件はあります。
留学期間は1年以上が望ましく、留学先での挑戦や努力は惜しまないことです。

私が「英語結構できるようになってきたな」と自信が少しずつ湧いてきたのは、実は留学後半からでした。

実際、留学中盤に家族や友人から「英語できるようなった?」と聞かれても、当時の私は「いや... あんまり。」と答えていたのです。

短期や中期留学では語学力は上がらない、と言っている訳ではありません。

しかし、語学はやればすぐに結果が出るものではなく、その言語を自分のものとして自由自在に扱えるようになるためには、相応の濃い経験や時間が必要です。

だからこそ、英語を使う機会を増やすために積極的に行動したり、自分の英語の課題は何なのか、それを改善するにはどうすればいいのかを考えたりと、留学先でも挑戦や努力を続けなければなりません。また、その努力を長い期間続けるほど、大きな結果を得られるはずです。

そのため、1年未満の留学では、自分の語学力が大きく伸びたと実感できる人は少ないのではないかと思います。

オーストラリアの春を彩る花、ジャカランダがあちこちに。

では、どれくらい自分の語学力が上がったと私自身は感じているのか、特に変化の大きかった2技能・SpeakingとListeningに分けて紹介してみようと思います。

理由その1:自分の語学力に自信が持てるようになった(Speaking, Listening)

Speaking

まず始めに、私が英語で話す時に留学当初に感じていたことと、今感じていることを、正直に自分の言葉で表現してみます。

留学当初 私の頭の中
「言いたいことはあるのに文を組み立てられない、単語が全然出てこない、考えないと発言できない表現できない、もっと皆が良く使ってる言い回しやスラングを私も使いたい、だけど知らない、なんて返したらいいか分からない、素の自分を出せない」

留学後 私の頭の中
「言いたいことを脳内で翻訳することだいぶ少なくなったな、ほしい単語がドンピシャで出てこなくても似た意味の単語はいろいろ出てくる、ネイティブみたいに間を上手く繋げられる*、よく言う台詞はスラスラ言える、『英語めっちゃ上達したね』って友達によく言われるようになった、緊張もしなくなったし、日本の友達にやるみたいにツッコんだり冗談言ったりできるようになった」

*間を上手く繋ぐ:
日本語でいう「あのー」「ほら」「何ていうんやっけ」のように、次の文章をどうやって表現しようか考えている時に間を取り持つために発する、あの単語たち。英語だと、同じ文脈で ”Um,” “you know,” “How can I say,” と言える。

留学当初は、英語を自分のものとして自在に扱うことができませんでした。

外大で英語を毎日使ってはいたものの、教室を出るとそこはやはり、日本語であふれた世界。日本語を話すように英語でも話せるほど、私は英語で話すことに慣れていなかったのです。
もちろん、スラングや自然な表現方法などの知識も、今考えるとほとんどありませんでした。

しかし、留学先のオーストラリアで英語に囲まれて過ごすこと約10か月。この、英語力向上に最適な環境と、英語に慣れるための訓練も相まって、自分を表現するための道具として、やっと英語を使えるようになってきました。

もちろん、まだまだ私のspeaking力は発展途上です。複雑で長い文章を瞬時に組み立てることはできませんし、知らない表現もたくさんあります。

慢心することなく、これからも努力を続けなければいけないな、と思います。

Listening

続いて、英語の会話を聞く時に私が感じていたことを、留学当初と留学終盤に分けて一気に紹介します。

留学当初 私の頭の中
「速すぎて全然聞き取れない、聞き取れてもすぐに理解できない、何回も聞き返して申し訳ない、グループでの会話に全くついていけない、だから話にも入れない、愛想笑いしかできない、楽しくない、みんなと一緒にいるのに疎外感を覚える」

留学終盤 私の頭の中
「聞いたことない単語とか訛りのある英語はまだ難しいけど、聞き返す回数だいぶ減ったな、速すぎないスピードの英語なら大体聞き取れるわ、あんなに苦手意識のあった大人数でのお喋りにも気づいたら参加できるようになってた、皆が笑ってる時に自分も笑えているのが本当に嬉しい、かと思ったらたまに3回くらい聞き返すこともあるけど笑 もっと色んな国の人と話してみたい!」

留学当初の私のリスニング力は、決して低くはなかったと思います。
実際、留学までにAll Englishの授業を日常的に経験しており、先生の話もほぼ理解できていました。

ただ、問題は、その授業前に軽く交わす友達との会話や、授業中に行われる近くの人との話し合い、友達に質問された時など、いわば日常会話にありました。

授業中に話している先生の言葉は理解できるのに、そういったアカデミックではない会話内容は、なぜか全然聴き取れないのです。

これもきっと、Speakingと同じ理由、つまり「日常会話に慣れていなかった」からです。

私が今までやってきたほとんどの「英語の勉強」は、大学受験や英検、TOEFLなどの試験問題を解くことです。このような問題は、採点しやすいような問題形式ばかり使われたり、極端に解ける人と解けない人で分かれないよう意図的に難易度を調節されていたり、アカデミックでフォーマルな内容が多かったりと、あくまで「お勉強のための英語」であることが多いのではないかと思います。

しかし、現地でよく使われるのは、そういった「お勉強のための英語」ではありません。

授業を受けていた教室を一歩出ると、そこに溢れているのはもっと違う種類の英語です。

大学近くのレストランを調べ、バスや電車を使って目的地に向かい、分からなければ誰かに質問し、レストランで注文し、座って友達とたわいもない話をして、驚いたり、感動したり、笑ったりします。

ここで使われている英語は、もっと砕けていて、カジュアルな言葉が多くて、最近の流行り言葉も使われて、感情も乗せられた、スピード感のある「生の英語」です。

リスニング音源のような、静かな空間によく響き、ゆっくりと丁寧に話される、聴き取りやすい英語なんてほとんどありません。

このような「生の英語」にほとんど触れてこなかった私が、留学初っ端からそのような英語についていける訳がなかったのです。

留学前半は、その事実がショックで、めちゃくちゃ悔しくて、「うあああああ!!」ってなりました。でも、やっぱり現地の人たちとどうしてももっと深い話をしてみたくて、悔しさをモチベーションに試行錯誤し、努力しました。その結果、上記の気持ちのように、自分のリスニング力をポジティブに捉えられるくらい、力をつけることができました。

こんな感じで、私の英語力は留学を通して結構上がったなと自負してます。

また、この私の経験を別の角度から見てみると、留学当初の私のようにSpeakingやListeningに苦手意識を持っている人でも、その人次第で、話を聞いて心から笑ったり、自分の伝えたいことを伝えられるくらいにまで力を上げることができると思います。

あとは、英語力発展途上時の自分のメンタルケアをどうにかできれば、大丈夫です!!笑

至る所に大きな木が生い茂っているのは、西オーストラリアの特徴です

理由その2:英語試験が非常に解きやすくなり、結果も伸びた

続いては、留学前と留学後に受けた英語試験の実際のスコアを比べて、私の英語力がどれくらい伸びたのかを見てみようと思います。

TOEIC

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留学前(2022/5/21) 【TOTAL: 845/990】
LISTENING: 455/495
READING: 390/495

留学後(2024/1/30) 【TOTAL: 950/990】
LISTENING: 485/495
READING: 465/495
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どうですか?笑
留学後のTOEICは、前回より結構点数が伸びました。

実際、帰国後のTOEICの方が受けた感触も非常に良く、解きやすかったのを覚えています。

Listening問題は、もっとスピードもテンポも速い会話を留学先で聞いてきたので、TOEICは非常にゆっくり話しているように感じました。

また、Readingも、問題文のようなタイプの文章に日常的に触れていたので、留学での生活を思い出しむしろ懐かしい気持ちになりました。
特に、メールや友達とのやり取りは毎日しており慣れていたので、非常に解きやすかったです。

TOEFL iBT

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留学前(2022/3/12) 【TOTAL: 78/120】
READING: 20/30
LISTENING: 21/30
SPEAKING: 18/30
WRITING: 19/30

留学後(2024/1/27) 【TOTAL: 87/120】
READING: 20/30
LISTENING: 22/30
SPEAKING: 19/30
WRITING: 26/30
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TOEFL iBTは、TOEICとは全く異なるタイプの試験です。
iBTは留学を目指す英語学習者が力を試すために受けるテストなので、どれも留学先大学での授業や級友、先生との会話等を想定して作られています。

例えば、Readingの内容は、専門的で難易度も高く、留学先大学の授業で事前課題として読まされるような分厚いテキストが思い出されます。
そのため、専門用語は容赦なく使われていますし、堅い文法がよく使われていたり、1文1文が長かったりと、文章全体が複雑で非常に読みにくく感じると思います。

つまり、このiBTの結果を見れば、留学先大学で特に何を頑張っていたのかがよく分かるな...と感じています。

実際、私のWritingのスコアは大きく上がりました。
これは、課題の1つ1つが重く、採点基準も他国より厳しいと言われるオーストラリアで、エッセイやレポート等のWriting課題を何とか必死にこなしてきた私の努力や苦労がここに現れているからだ...と信じています笑
留学先大学の課題の方が、iBTのWritningよりももっと難易度が高かったと感じました。

これから留学される方は、iBTを事前に受けて、「留学先大学でのアカデミックな英語って、こんな感じか...」と知っておくこと・できれば慣れておくことをおススメします。

この日は、店員さんが可愛いラテアートを披露してくれました

最後に

いかがでしたか?

私がまだオーストラリアにいた約半年前に、この留学ブログを書き始めてから、今回のトピックについては絶対に書くと心に決めていました。

私が留学で掲げていた目標の1つが、英語力を大幅に上げることだったからです。

もちろん、私と同じように英語力にもっと磨きをかけたくて留学を志している人は、他にもたくさんいらっしゃると思います。
そんな方々が私のブログを読んで下さっているなら、何かの参考になるのではないかと考えたことが、今回のトピックを決めた理由の1つでもあります。

ただ、そもそもその目標を私が達成できないと、説得力が下がってしまいます。
「目標達成できたぞ!」と胸を張ってここに書き記したいのなら、たるんでる暇はねえぞと自分自身を鼓舞するためにも、このトピックに決めました。笑

今回の内容が、留学への熱意に繋がったり、「英語頑張ろう」と思っていただける一助となっていれば嬉しいです。

また次回のブログでお会いしましょう!

では。

真っ青な空と海が出迎えてくれる、オーストラリアの美しいビーチ

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