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コーディネート(服)のバランス学

バランス学とは

バランス学なんていうとなんだかかたい感じになりますが、なんてことはありません。服を着た時にできあがる全体のバランス、シルエットです。要は上下のバランスのことです。
服を選ぶ(着る)時に自然にできあがるので全ての人たちの格好に当てはまります。それを意識しているかはどうかは別として。
上下のバランスをどんな風に取るかで、また上下のバランスでコーディネートの印象は大きく変わります。

バランスの種類

バランスの種類は大きく分けて4パターンです。
以下が簡単なトップス(上)とボトムス(下)のパターンです。
左側がトップスで右側がボトムス
タイト X タイト
タイト X ワイド
ワイド X タイト
ワイド X ワイド
スキニー X スキニーなんてパターンもありますが。。。
(あとワイドの部分はルーズなんて言ったりもします。タイト&ルーズなんて具合に)自分がコーディネートを考えるときにこのバランスにのっとっているかどうかを考えると失敗が少ない。

それぞれのバランスと特徴

ここからはそれぞれのバランスと特徴を。
それぞれのバランスに合わせて素材感も重要なものになります。それぞれのイメージも参考程度になれば。

タイト&タイト

洋服における不変的で一番綺麗なシルエットかなと。
時代を選ばずクラシックで定番のバランスになります。
体のシルエットが一番でるラインになる。
サイズ感としては付かず離れず。ストレッチ素材を使うでも使うでもなく、洋服とサイジングの距離が程よい距離感(ピタピタし過ぎず、ダボダボし過ぎてない)。

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それをもう一つ超えたものがスキニー X スキニー
付かず離れずのサイジングではなくピタピタです。これは後ほど。

タイト&ワイド

これで印象に残っているのはディオールだったかな…。当時の時代背景もありセンセーショナルなシルエットでした。
ディオールの印象的なウエスト切り替えで、ボトムがボリューミーなスカートやフレアを合わせる、さらにそのスカート丈が短め。と言った写真を見た記憶があります。女性らしいキレイなラインです。

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これが当時のディオールのルック。

それ以外のタイトXワイドのイメージ

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ワイド&タイト

これは上がゆるっとしていて下をタイトまたは小さくまとめるラインです。
下はタイトスカートやロングのタイトスカート、細身のパンツだったりにして上は丈が長いものから短いものまで色んなバランスで楽しめるラインです。
ワイドはどんな素材でも比較的良いのですが、タイトの部分がコーディネートの全体を引き締めるので重要になる。
若い方達はこのラインでキレイなラインが出せるかと思います。

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ワイド&ワイド

これは大きいトップスに下も大きい。
大きいサマーニットやトレーナーを着てギャザーやフレアのテロンとしたスカートを合わせるとこのバランスになります。
2019年ぐらいから最近だとワイドなトップスにワイドなパンツを合わせるコーデを見かけます(ウエストをマークしたりしなかったり色々ですが)。トップスの前だけ入れて後ろは出してゆるりとした感じのこのコーディネートを街中で見かけます。
ちなみにこのバランスの時は、なるべく素材が『落ち感の』ある素材が綺麗です。テロンとした生地、レーヨンやシルク系の素材の方が良いかと。上と下がコットンコットンだと…野暮ったい感じになる。スノーマンみたい。

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スキニー &スキニー


ロックテイストの人たちでよく見かける印象です(今は色んなファッションで見かけます)。緊張感のあるキレイなラインなので個人的には好きです。ただ自分がここまでできるかということを考えると、ちょっと難しいので私自身はタイト X タイトがキレイだと思っています。

素材も大事

ワイドにしたりタイトにしたりする際に素材も重要になります。
シルクはテロンと落ちて抜け感が出るし、綿やポリエステルはその素材のハリがあるので。
そんなことも考えるとコーディネートが楽しくなります。

私自身、色々なバランスを毎日のコーディネートに取り入れていますが、個人的にはタイト&タイトが一番好きなバランスです。動きやすさを保ちつつもラインが出るので背筋を伸ばすように意識しますし、自分には合っているなと。
洋服は機能性、楽しさ、ちょっとの緊張感、そんなものがあると良いのかなと思います。
ファッションにおけるバランスはシンプルです。
その中で自分の好みやイメージを無限に広げることができるのもファッションの面白く美しいところです。

バイビー



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