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ファッションスタイリストになるために学んでおいたほうが良いこと

ファッションスタイストとして長く活動してきて、ドラマ、映画、バラエティ、CM、雑誌、パーソナル、カタログ、ライブなど本当に様々なスタイリングをする機会をいただきました。多種多様なスタイリングを通して貴重な経験をしています。そしてより良いファッションスタイリストになるために常に学ぶ、新たなことを吸収することの大事さも感じています。

こちらもよく聞かれるのですが、

ファッションスタイリストになるために学んでおいたほうが良いこと。大きくまとめるとファッション用語とファッション情報にプラスして、自分の分野以外の仕事を知ること。

私の独断と偏見なので参考程度に。ファッションスタイリスト 、より良いファッションスタイリストになるという観点からも学んでおけばプラスになるかと。ファッションスタイリストに限らず、ファッション系の業界に行こうと思う方にも多少なり当てはまるような内容だと思います。

ファッション用語

服のアイテム名:例えばクロップドパンツ、オーバーオール、サロペット、パフスリーブ、レギンス、スパッツ、ミリタリーコート、モッズコート、ジージャン、デニムジャケット、などなど挙げればキリがありませんが、こうした言葉を幅広く知っておくということはやはり重要です。

理由としては、
人によって言い方が違うから覚えておくと便利
仕事になると色々な年齢の人たちがいます。それによって使う言葉が違ったりもします。
またファッション業界の人たちではない人はそれぞれのアイテムの微妙な違いを気にせずに使うこともあります。
こうしたイメージをすり合わせて行く時に、アイテム名を知っているということは描くイメージが瞬時に想像しやすいので。
もちろん、こちらが伝えたアイテム名を相手が知らなかった時にも、代替言葉を用いることによって解決できることがあるので。
それぞれのアイテム名においてそのアイテムのイメージを覚えるという感じです。

アイテム各所・形の名称:
クルーネック、Vネック、コクーンドレス、Aラインなどなど。これらも全てを使うことはないと思いますが、この知識が多ければ多いほど、着用するコーディネート、スタイリングのすり合わせの段階でイメージが鮮明になっていきます。

流行:その時その時の流行はおさえておく必要があります。ちょっと前はスキニー系が流行っていたけど、今はワイド&ワイドが流行っているとか、トレンドのカラーなどその時代の空気感とおさえていくと着こなしの幅が広がっていきます。


ファッション情報

デザイナーやブランドの情報:
デザイナーやブランド。これに関しては、たくさんのブランドを幅広く知っておくでもOK、好きなブランドまたはデザイナーだけを追っていくもOK。どんなアイテムがそのブランドのトレードマークなのか、ブランドの全体のコンセプトだったりなどを知ると服の知識が自然とついていくので役に立ちます。余裕があればブランドの歴史やコンセプトなども知っておけると尚良し。これは自分の中でのファッション知識の引き出しが増えていくのでプロとしてあると深みと説得力が出るかと思います。

クラシックなスタイル:何十年も前のスタイルが今なお、色あせずに現代に使われているスタイルはたくさんあります。世代を超えて支持されるものは、何度も語り継がれ、使われることが多いので知っておくと仕事の上でも便利です。

デザイン画:今はインターネットやアプリのおかげで世界中のコーディネートのイメージなどが出しやすくなりました。デザイン画を描けなくても大丈夫と言えば大丈夫ですが、描けると打ち合わせの場などで簡単でもイメージが伝えやすくなります。早く正確にイメージが伝えられるのであればどちらでも大丈夫ですが、描けるに越したことはないかと。

自分の分野以外のことを知る:
これは目に見えて直接スタイリングの部分に関与しないように思われますが、物事の製作過程を知るというのはスタイリングをする上でも変わってきます。ファッションスタイリストといってもジャンルによってそれぞれ違います。静止画、動画、もっと言えば、雑誌、ウェブメディアなのか、ドラマなのか、ライブなのかで変わってきます。
例えば雑誌なら、編集の人の仕事の内容が大枠でもいいのでわかるとこんなコーディネートが必要だとか、こんなアイテムがあると良いのではないかと想像が膨らみます。
同様にヘアメイクさん、カメラマンさんの仕事内容もそうです。どんなイメージで撮るのか、どんなメイクや髪型にするのかで、着こなし方も変わってきます。色んな人たちとともに一つの作品を作っていくので、自分の専門分野以外のことにもアンテナをはって学んでいくと、服のコーディネートやスタイリングに新たな見方が加わります。ただこうしたことは実際に現場に入ったりして覚えていくものなので、実践で覚えていくことが一番の近道かと思います。


今回も西ゆり子の独断と偏見ですので参考程度にどうぞ!
バイビー

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