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清潔のマイルール


ある時期海外某国某都市の
分譲マンションの一室を借り家族と住んでいた。

#清潔のマイルール  

投稿コンテストのことを知り、
そこで知り合った当時70前後のご夫婦をまず思い出した。
彼らは『清潔のマイルール』を持っていたのだ。

△ スマホがなかった時代の家探し

初代iPhone販売開始前、
音声のやり取りは在宅時は固定、
外出先では携帯電話、
文書のやり取りはファックスがメインだった頃。

家にPCはあるけれど
グーグル先生はまだ頼りなく、
ネットで検索よりまず電話で話し、
必要ならばアポを取り会う。
対面やファックスで情報をもらっていた時代。

不動産屋回りをして
希望条件にあう物件を複数内覧して
都心から車で10分くらい、
環境も良く生活に便利な場所の
その物件に決めた。

家の近くのビーチ

△ 高齢夫婦の身だしなみ



エレベーターホールや共有廊下で何度か顔を合わせ、
挨拶を交わすようになったユダヤ人年金生活ご夫婦。

ある時話しかけられた。
それがきっかけでお互いファーストネームで呼び合い
会えばちょっとした立ち話をするようになった。

息子さん二人は独立、夫婦二人の生活になり
ライフスタイルを変えることにした。
郊外の大きな一軒家を売却して
生活のダウンサイジング。
都心に近いマンションの一室を購入して、
身軽に気ままな年金生活を
楽しんでいるとのことだった。

そしてお二人とも
いつもおしゃれに身綺麗にしていた。
身だしなみが整っていたのです。

ご主人は

アイロンのかかったシャツ
プレスされたズボン
しみや汚れのないジャケット
綺麗に磨かれた靴

奥様は

セットした髪の毛、
老いを程々に隠すお化粧
派手すぎないアクセサリー
色鮮やかなブラウスにパンツ

△ 彼らの清潔のマイルール

お二人にヨレヨレ、
しみったれた、など
老人に対して抱きがちなイメージを
(⤴︎老人に対して失礼!)
持つことは一度もなかった。

しかも彼らはたくさんの洋服を
取っ替え引っ替えしていたのではない。
高級ブランドの服でもない。
よくよく見ると、2、3パターンの
趣味のいい洋服を
丁寧に手入れし着回していただけ。

必要以上の物を所有することなく
だらしなさを嫌い、清潔感を与えられる
スタイルを保つことがご夫婦の
ルールだったのかも。

△ そしてコロナ禍での清潔のマイルール

当時の私はまだ若く、あれも欲しい
これも欲しいと物欲のあるお年頃だった。
それでもいつかは老人になる。
その時はござっぱりと身だしなみが整え、
彼らの様に清潔感のある老人に
なりたいと思ったものだ

あれから月日が流れ、
まさかのコロナ禍で世の中激変して
2023年2月の今。

流行のファッションを追わず、
洋服もあまり買わなくなった。
そして不用になった衣料品は
メルカリで処分した。
少しずつ身軽になっている。

手持ちの洋服、小物で
コーディネートを楽しむ。
若造りはしたくないけれど、
肌の若さを保つため日焼けに気をつけ、
少し良い基礎化粧品を使う。
歯医者に定期的にクリーニングに行く。
毎日一万歩を目標に体を動かす。

相手に不快感を与えない振る舞いや
身だしなみを整えて、
年齢相応の清潔感を保ちたい。
これが今の私の清潔のマイルールです。







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