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てきとうな生活、空きコマの遊園地

15時まで授業がなかった月曜日、てきとうな生活をしてみむとてするなり。feat. マイ・ベスト・フレンド。


てきとうな生活

私と彼女はいつもそうだ。集合時間までてきとう。

前日の22時過ぎくらいに「明日はね~だいたいこれくらいの時間にこの辺にいるようにがんばる!」と2ラリーくらいのLINEで連絡。
待ち合わせ時間も、場所も、ピンポイントでは指定しない。
そして、ふたりとも努力目標の時間には間に合わないのが常。

そんな彼女から素敵なエコバッグをもらった。
刺繡で作ったんだって。
「てきとうな生活」だなんて、今の私がいちばんほしい言葉だったからうっとり眺めちゃった。

てきとうなタイミングで、てきとうに持ち歩こうと思う

コメダ珈琲の豆菓子

私たちはふたりともコメダ珈琲がすきだ。

彼女はウィンナーコーヒー的な何かを、私はソフトクリームが載ったアイスココアを頼む。
「ウィンナーコーヒーって、ウィンナーが載ってると思ってたんだよね」「わかる」
これまでの歴史の中で、どこかの誰かたちが累計100万回はしたことのありそうなやり取りをする。

コメダ珈琲でおまけとしてもらえる豆菓子は、100袋1000円で売っているらしい。
豆菓子サイズの優しさと共感を必要としている人がいたとして、さっとポケットから一袋取り出せるような大人はかっこいいな、なんて思って、買い忘れてしまった。

(コメダ珈琲での写真を載せたかったけど、かわいいあの子の顔が写っているものしかなかったからまた今度。)

「愛を込めて花束を」の歌えない部分

大学の近くに遊園地がある。都会のど真ん中遊園地。
ジェットコースターに乗りたかったけど、ジェットコースターも常時稼働していると疲れるのだろう、その日は人を乗せてくれない日だった。

ならばと向かうは観覧車。カラオケ搭載のすぐれものだ。
気分で「愛をこめて花束を」を歌うことにした。
1フレーズずつ交代で歌っていたけど、Cメロは手ごわい。
Violet, indigo, black and blue~ 以降はずっとあやしい。
flameなんて色あるの?炎色っていう意味?

15分間の天空散歩

寝転がって都会の空を見上げる

授業は15時から。まだ時間がある。
遊園地内に置いてあるベンチに寝転がって、都会の狭い空を眺めることにした。

天気は曇り、空は鈍色。
顔には針葉樹の葉が降ってくる。
過ごしやすい気温の中で、私たちはゆっくりお話をした。
友達と恋人のちがいについてとか、誰かと一緒に住むことについてとか。
自分が書いた記事について、大好きなあの子と議論ができて良かった。

あっという間に15時が近づいて、またねと手を振る改札前。
次に会うときも、相変わらずふたりで「てきとう」に過ごせればいいと思う。


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