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父の水頭症の手術

入院~手術当日

父が水頭症の手術を受けたのは、2024年7月11日㈭でした。
翌日の手術に備えるため、父は前日には入院。
行きたくないとか、文句は言わず、行きのタクシーの中や院内に着いても比較的静かでした。

手術当日の午前中、主治医から手術の内容を改めて詳しく説明してもらい、同意書にサインをする流れになっていたため、母と私は午前中から病院へ行き、父と一緒に主治医から話を聞きました。

手術は、「脳室―腹腔シャント術」と言うもの。

参考:東京都健康長寿医療センター
https://www.tmghig.jp/hospital/department/surgery/neurosurgery/nph/
図1:脳室―腹腔シャント術

頭から腹膜までにチューブを通して、頭に溜まった髄液を腹膜へ流して、体の外に排出できるように促す手術です。

けっこう昔から行われている手術だそうで。
純粋な水頭症(併発している病気が他にない場合)の患者さんの中には、術前は自立して歩くこともままならず、車いすだった方が、術後はリハビリを経て自分で歩けるようになったり。
認知症の度合いも、劇的に良くなる方もいるようです。

父の場合は、この手術をするか否かを判定するタップテストの検査入院中、施術後に数値的に大きな回復がみられるような変化はありませんでしたが、家族から見て、姿勢の改善や足の運び具合が断然よくなった経緯があり、この手術をすることにしました。

もう一つ、この手術をすることにした理由があるのですが、それはまた、後日書きたいと思います。

手術後

さて、手術にかかる時間ですが、約1時間半ぐらいの手術だと説明を受けていました。
父の場合は結局、麻酔の時間を含めて3時間弱かかりました。

待っている間は、長かった~。
私はこの日、生理2日目だったこともあって、ほぼ頭も体も機能してませんでした。
病院に行くことと、体を休めるように椅子に座って待つこと、それだけに集中していました(^_^;)

手術自体に特に不安や心配はなかったんです。
なぜなら、主治医はこの水頭症の治療に多くの時間を費やしていたこと、この手術経験が多いこともあったからです。

手術が終わり、手術室を出た父は、もう既にいろいろと口にしていました。
呂律が回っていなかったので、何を話しているのかまでは定かではありませんでしたが。

術後すぐには、混乱する人も多いみたいで。
父は、手も足もけっこう動かしたりしちゃったりして、点滴も自分で抜いてしまうほど。
これだと、傷口にも手が及んでしまうと困るので、結局、同意書サインの元、拘束して安静を促されていました。

しばらく付き添った後、拘束されて落ち着いている父に
「お疲れ様。また来るからね。」
と声をかけて帰宅しました。


帰宅

手術を待つって、なんだかんだ疲れますね。
体は動かしていないのだけど、精神的に疲れる感じ。


帰宅はバス。
お腹も痛い、眠い・・・という私は、バス一番後ろでほぼ寝て帰りました。

帰宅して、母と食事をしながら、今後の父の回復した機能をいかに保つのか・・・という話をしました。

今までの訪問リハビリは、ずっと本人の希望でベッド上でしか行われていなかったりしたので、それでは意味がない。時間の無駄だと私は思っていたからです。
(父本人は回復したいという意欲がないため、担当からのいろいろな提案をことごとく断るという習慣があるからという理由もあります)

訪問リハに関しては、また別の記事にして書き残そうと思いますが、来てもらっている担当の方と直接話をし、家族の意向を他の担当とも周知してもらう方がいいかな・・・と思っているんです。


この日は、なんだか、どっと疲れを感じていたので、早々に眠りにつきました。

眠りにつく前に、父の何らかの身体の機能の回復が見込めるように・・・とこの時、小さく祈っていました。


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