部屋とコーヒーと私
コーヒーが好きです。
私は結構いい大人になるまでコーヒーの魅力がまったくわかっていませんでした。
特にランチ後のコーヒーに関しては嫌悪感さえも感じていました。
「なぜあれだけ食べてお腹いっぱいなのにコーヒーをオーダーするのか」
コーヒーだけにとどまらずスイーツも食べちゃたりして、そりゃカロリー摂取過多になるわ、とも。(ごめんなさい)
当時、私はお子ちゃまだったので(っていっても30代)まったくわかっていなかったのです。
しかし、あることをきっかけにコーヒーが好きになり生活していく上でなくてはならない存在へと発展しました。
そう、まるでコーヒーと盲目的に恋に落ちたかのように
今回の投稿はコーヒーへの愛について語りたいと思います。
1.香りが好き
ドリッパーに合うように豆を挽いてもらったものを購入しています。
私が使用しているものはHARIOのダブルメッシュメタルドリッパー。
紙のフィルターを使用しないので、コーヒーオイルと呼ばれる成分がダイレクトに抽出され、純度の高いコーヒーを楽しむことができます。
コーヒー小売店が主催するハンドドリップセミナーに参加した際の話
朝、バタバタしていますよね。
だけどほんの5分。5分でいいんです。
ちょっと立ち止まって豆を挽く時間が心を落ち着けてくれるんです。
講師のコーヒーマイスターの方が言っていました。
コーヒーが好きなのにミルを持たない私にとって、十分すぎるほどの説得力。
挽きたての豆は挽いてもらった豆よりも濃く、さぞよい香りが立ち込めることでしょう。
想像に難くありません。
うん、わかってる。わかりみが深い。(違う)
そんなことをやろうものなら、たちまち会社に行きたくなくなってしまう。
ずっとこの香りを楽しんでいたい、そんな衝動に駆られる気がする。
私は昔から嗅覚が敏感でいい匂いも変な臭いも嗅ぎ分けてきました。
だからコーヒーは一種のアロマセラピーのようなもの。
コーヒーミルを手に入れるということはセラピーの要素を含み、毎日ご機嫌で過ごせる生活、すなわち会社で時間に拘束されない人生を選択することになるような気がして自分自身がちょっと怖くなってしまうのです。
でも「その時」は今じゃないんだ。
もっといろいろ学ぶことはあるはず。
たかがミル、されどミル。
お楽しみはもう少し先にとっておきます。
2.苦味が好き
人間の味覚は5つ。
・甘味・塩味・酸味・うま味・苦味
【甘味・塩味・うま味】は人間が生きていく上で不可欠な栄養素、エネルギー・ミネラル・タンパク質を見抜くシグナルとなるもので本能的に好む味とされています。子供がこの3つを好むのはこんな理由があるからなんですね。
【酸味・苦味】は毒物や腐敗物を見抜くシグナルであるといわれています。
ただ、この2つは経験を積むことによって好んでいく味なのだそうです。
大人になってから苦味のある山菜を好むようになるのはこんな理由があるんですね。へー。
では、コーヒーの苦味はなぜおいしいと感じるのか。(個人差ありますが)
コーヒーの焙煎を深くすると苦味が増し、苦味が増すと酸味が減ってよりコーヒーの味が強くなります。
酸味よりも苦味
コーヒーをしっかりと味わいたいから私は苦味(深煎り)が好きなんだ、と書いていて気づきました。
なんだ、そういうことか。
カフェオレにしてもおいしいしね。
そこ重要なポイントだったのかも。
3.コーヒーのある時間が好き
はい、ちょっとオシャレ女子を気取った表現ですね。すみません。
でもこの表現がとてもしっくりきています。
コーヒーが今まで以上に好きになった理由がここにあります。
処女作(大げさ)「noteはじめました」で書いているように、わが家は昨年に引っ越しをしました。
私が新卒から勤めている会社の徒歩5分という近距離で、通勤が格段に楽になりました。
それまでは自転車と電車と徒歩で往復2時間。
学生時代から公共交通機関を使って移動することが普通だったし、読書や勉強に費やしており通勤時間を有効に活用していたので特に不満はありませんでした。
ところが一昨年のコロナ禍でリモートワークになった時、考え方が180度変わることになりました。
通勤時間がないことによって家族揃ってご飯が食べられたことに幸せを感じたからです。
これまでは子供より早く家を出て、子供より遅く帰る毎日。
ご飯なんて準備するだけで精一杯。一緒に食べるなんて休みの日くらい。
何より「いってらっしゃい」も「おかえり」も言ってあげれてなかったことに深く後悔しました。
もっと家族と一緒にいたい!
その大きな決断のおかげで今の生活があります。
コーヒーを飲みながらゆっくり過ごす時間は通勤で勉強していた時よりもはるかに人生に豊かさをもたらしてくれました。
家族とゆっくりする時間や私の「好き」を考える時間にそこには必ずおいしいコーヒーがあった。
なくたっていいかもしれない。
でもあったらご機嫌でいられる。
私にとってコーヒーはそんな存在なのです。好き。
タイトルにピンときた方は同世代ですね、ふふふ
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