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【自分の看取り経験からも考える】死ぬ瞬間の5つの後悔

人間、生きている限り必ず死は訪れる。今日は私の夫と話している中で、いつか来るであろう将来の親の死について少しだけ話題に触れたので、今日は「死」について考えたいと思う。

ブロニー・ウェア著の「死ぬ瞬間の5つの後悔」を例に考えてみる。ブロニー・ウェアは、オーストラリア生まれの女性。緩和ケアの介護を長年つとめて、多くの患者の看取った。彼女は、死の間際の患者の後悔を「死ぬ瞬間の5つの後悔」としてまとめた。

1.自分に正直な人生を生きればよかった
2.働きすぎなければよかった
3.思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
4.友人と連絡を取り続ければよかった
5.幸せを諦めなければよかった

私自身も、看護師として働いていた時に患者を看取った経験がある。癌になり、余命あとわずかな患者が多くいる病棟だった。死の恐怖で怯えながら亡くなっていった人。寝たきりになるまで人。最期まで医療者に暴言を吐きながら亡くなっていった人。お見舞いに誰も来ず亡くなった人。家族に見守られて亡くなった人。最期に「ありがとう」と言って亡くなった人。いろんな患者さんがいた。

癌で身体の痛みも激しい。自分にはそんな痛みの経験はないけれど、死の間際の患者のそばにいると、言葉にならない痛いのがとても伝わる。自分も胸が苦しかった。今までの人生のうっ憤を看護師に暴言で表現する患者もいた。でも看護師として受け止めるしかできない。死の間際になって後悔しても、自分を受け入れ、自分を許してあげるような声掛けを患者に寄り添って声をかけるしかない。痛みを和らげるものは麻薬、鎮痛剤。でも癌が進行すると薬が効きにくくなるので痛みに耐えるしかない。しかし、日々進行する癌の痛みに耐えながらも自分の人生に納得し、感謝できる心を持った人もいるのも事実だった。

1番の後悔は「自分の心に正直に生きなかったこと」

人生の大きな後悔は、「自分の心に正直に生きなったこと」なのではないかと考える。癌で身体が蝕まれていくと、一人で動くことさえままならない。そのときに物質的な欲や他人の目に惑わされる必要がなかったのだと、やっと気づくのだと思う。

当たり前のことなんてない。全てのことに感謝する気持ちをもつことが大切。

後悔しない人生を生きるって可能なのだろうか?心のどこかで過去のことを後悔する場面もあるんじゃないかなと思う。でも、死の間際「今までいい人生だった。ありがとう」と思える人生を歩んで生きたい。たとえ死の間際に後悔したとしても、そんな自分も受け入れてあげたい。

私は最近、その日に感謝したことを寝る前の日記に書くようにしている。ついつい他人と比較してしまって落ち込んでしまったり、ネガティブに考えてしまうこともあるけれど、今生きていることは当たり前のことではない。本当に奇跡のようなこと。何気なく毎日を過ごしているとそんなことも忘れがち。自分が生きているのは、周りの人のおかげでもある。自分や他の人も慈しみながら過ごしていきたい。

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