感情と色と音楽
ジャーナリングアプリ「muute」を使っている。
毎日のツイート(私にとってはそうなのだ)に、そのトピックと感情を選択肢からそれぞれ3つまで選んで記録する。そうすると、感情の浮き沈みや頭の中を占める物事が可視化される仕組みだ。
ヘルスケアと連携すれば、睡眠時間やその日の歩数を、感情の起伏と同じグラフ上に表示させることもできる。
私がmuuteを使っている理由は大きく2つある。
1つは、自己解釈にとどまりがちな感情を機械的に分析してくれるから。
もう1つは、言葉や文字以外の形で認知しづらい自分の感情を、グラフや色で図式化して見えるようにしてくれるからだ。
課金すると、1週間ごとにAIが記録内容を分析してくれる。つまり、客観的な評価が得られるようになる。
ただし私は、これはそれほど有益なフィードバックではないと感じて、無料トライアル終了後に辞めてしまった。自分の感情を第三者目線で見つめ直すことが怖いからでは断じてない。と思う。
もう一つ、気になっているが使えていない機能がある。Spotifyとの連携だ。音楽をツイート()したり、最近再生した音楽を集計したりできる。
私はその時の感情で聞きたい音楽が決まるし、歌詞に感情を代弁してもらっている節もある。感情別に作ったプレイリストには、その感情に近い色の名前を付けている。
つまり、感情の表出方法がmuuteの前提とするそれと同じなのだ。もしも私がmuuteのサービスを隅から隅まで使いこなせたら、感情が全解剖される可能性がある。
ところが、連携できるストリーミングサービスがSpotifyなのだ。私はApple Musicユーザーである。連携を理由に使い慣れたサービスから移行するのも、あまり気が進まない。
自分の感情はもうしばらく解明されなさそうだ。少しほっとしている。自分という存在はまだDXの対象ではない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?