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賢い闘病生活 #6 寛解

治療が終了してから早いもので3ヶ月が経過しました。
今では治療でオエオエ言ってた日々が懐かしくも感じます。
最後の治療の直後には一本も生えていなかったまつ毛も、まつ毛美容液のおかげかすくすく伸びて今では以前よりもふさふさです。

病院には治療後3回ほど行きましたが、白血球の数値も落ち着いて今は普段と変わらない日常生活を過ごすことができています。

PET検査の結果が微妙すぎて不安な期間を過ごしたりもしましたが、
2月24日(金)に出たPET検査の結果「がん細胞と見られる異常集積なし」とのことで無事寛解しました!

悪性リンパ腫という診断が出てから、ちょうど8ヶ月が経っていました。
ひとまず、8ヶ月間抱えてきた不安とはこれでおさらばです。

とはいえ、再発の不安や髪の毛のこと、職場や周囲の人との関わりなど今までと変わってしまったことは大きいです。
完全に元の状態に戻るのは時間がかかりそうですが、これから少しずつ戻していけたらと思います。

今回は、治療後の生活と検査について書きたいと思います。

1.治療後の生活

治療後の体調

治療後1ヶ月は貧血気味だったものの、2ヶ月目からは数値も改善してきました。
歩いてもふらつくことはなく、今は長い距離を歩いても治療中ほど疲れなくなりました。
ただ、治療後唯一悩まされているのが「ホットフラッシュ」という症状です。

ホットフラッシュとは;
上半身ののぼせ、ほてり、発汗などが起こる、更年期障害の代表的な症状です。急に顔が熱くなったり、汗が止まらなくなったりします。

ホットフラッシュは、ほかの更年期症状と同じく、女性ホルモンの分泌が急激に減って、バランスが崩れることが原因です。ホルモンバランスが乱れると、自律神経(血管、血圧、心拍、皮膚、発汗、体温などの血管運動神経)も崩れてしまいます。
ホットフラッシュは、自律神経の調節がうまくいかない状態で、血管の収縮と拡張のコントロールができなくなるため起こります。
女性の健康推進室ヘルスケアラボ

抗がん剤で生理も止まってしまったので、今は更年期の方と同じ状態なのです、、、。
主治医に相談してみたところ、生理が始まれば治ってくるとのこと。
一旦は症状を改善するために、漢方薬を処方してもらいました。

漢方によって症状が改善しているかどうかは謎です。笑

職場復帰

2ヶ月目からは仕事にも少しづつ復帰しました。
ただ、検査が終わるまでは免疫の心配もありオンラインでの職場復帰となりました。
半年以上のブランクの影響は思っていたよりも大きく、初めは週3日のオンライン勤務だけでも疲れがひどく出ました。
この1ヶ月間、週3日オンラインで働いてみて、だいぶ感覚は取り戻しましたが、まだ以前のように自分のパフォーマンスを最大限発揮できないことにもどかしい思いを感じています。

今後は、また少しづつ現場での勤務を増やして徐々にフルタイムで働けるようにしていく予定です。
無理せず働けるように配慮してくれる職場で、本当によかったと安心と感謝の気持ちでいっぱいです。

2.検査結果

まさかの追加治療!?

抗がん剤治療後2ヶ月が経過したあたりでPET-CT検査を行いました。
PET-CT検査を受けるのは治療開始前と治療中を入れてこれで3回目。
治療開始前は全身に病変があり壊滅的な状態でした。

この検査で、異常集積がみつからなければ寛解となるのですが、、、

PETの画像が出てすぐ、主治医の診察の際は「微妙だなあ。」とのこと。
「心臓の近くがまだ少し光っている(集積が残っている)から、10回ほど放射線治療が必要かもね。」と言われました。
放射線治療をするには、毎日病院に行く必要があります。
せっかく職場復帰できたのにまた休まないといけないのかという不安と、心臓と肺に放射線がかかるリスクで悩んだこともありました。

「あんなにきつい抗がん剤治療したのにまだ治療しなきゃなの!?」とやりきれない思いで結構落ち込みました。

落ち込んだ私を見かねて主治医は
「放射線科の検査報告書が出ないとなんとも言えないので、また結果が出る2週間後にきてください。」とのことで、
ずっと待ち望んでいた「寛解」の言葉は2週間おあずけとなりました。

「なんかよかったぽい」

2週間後の診察の際、主治医に言われた言葉です。笑
「よかったぽい」というのは、「検査結果に異常がなかった」ということです。)
いや、「よかったぽい」ってめっちゃ軽いな〜笑
こちとら「放射線治療しなきゃかも。泣」って散々悩んだというのに、、、
まあ辛い治療中は、主治医のその軽さに救われたりもしたんですが。
この2週間の放射線治療への心配は杞憂に終わりました。

放射線科からの検査結果報告書には、「異常集積なし」とのことでこれにて寛解となりました。

劇的ビフォーアフター
治療後PET検査結果報告書

3.これから

一旦寛解ということで、これからは社会復帰に向けて徐々に生活スタイルを戻していこうと考えています。
この8ヶ月間やりたくてもできなかったこと、会いたくても会えなかった人、行きたくても行けなかった場所がたくさんありますが元気なうちに無理ない程度に叶えられたらいいなと思っています。

寛解したとはいえ、がんという病気の性質上再発はつきものです。
「これにて闘病生活終了!」といいたいところですが、がん既往歴がある限り、今後のライフステージのさまざまな場面において不安がつきまとうと思います。

正直なところ今はまだ、
「このタイミングで病気にさえならなければ、、、」
と悲観になってしまいがちですが、
いつかは「これも含めて私の人生なんだ。」
と、少しだけでも前向きに事実を受けとめられるようになればいいなと思います。

これからは、8ヶ月間励ましてくれた家族や友人、職場の人々に恩返しをしていきます。

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