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短歌 「鎌倉殿の13人」その①


こんにちは。まりもです🟢

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、皆さんは見てらっしゃいますか?
本当に面白くて、わたしは大好きです。
(けれど昨日の和田の乱、悲しかった…義盛本当にいい人だった…)


名前の通り、鎌倉時代を舞台にしたお話。
鎌倉時代は、初めて武士が打ち立てた政権で有名ですね。
武士(なんと元々は武装した農民!!)が政治を行うなんて、
はじめは誰も考えていなかったでしょう。

政治を行う場所も近畿から、当時は辺鄙な地とされていた関東に移りました。
初めてのことだらけで、混乱も多かっただろうなと思われます。


元々は「打倒平家」で結集した仲間同士。
なのに徐々にお互いの不満、不信感が溜まっていき、
騙し合いの殺し合いとなっていきます。
このドラマを見ていても非常に苦しいところです。

絶大な権力を前に揺らぐ心は人間らしいといえば、らしいです。
欲望が人を駆り立て、行動し、
歴史は前へ前へと進んで行ったんですね。

という訳で、今回は「鎌倉殿の13人」の中から、
ある人物に焦点を当てて短歌を詠んでみました。
暫しお付き合いくださいませ。

夕焼けを切り取ったみたいあなたの眼 真後ろ、闇は重たく歪む


数いる登場人物の中で、誰に焦点を当てて読んだのかお分かりの方、
わたしと握手しましょう🤝笑




 このドラマの主人公、北条義時(よしとき)について詠みました。
あの有名な北条政子の弟くんです🙋‍♂️
ドラマでは小栗旬さんが演じられていますね。


ドラマ序盤では、鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝を支える立場で、
争いを好まず、頼朝の無茶振りにも何とか答えようとする相当な苦労人です。
あと、新垣結衣さん演じる八重を振り向かせようと必死なのが
とってもかわいかった…


そんな心優しかった義時も、
徐々に時代の波に、御家人の争いに飲ま込まれ
変わっていってしまいます。

懐刀を使い邪魔者は消してゆく。
道を阻もうとする御家人(仲間)を、何かと理由をつけては殺していく。
小栗さん演じる義時の表情はどんどん暗く険しくなっていきます。

彼は、自分が御家人たちの上に立ってまとめていくことが
鎌倉を守るためと信じて疑わないのです。

「全ては鎌倉のため」

ドラマの中でも、この言葉を
自分は間違っていないと確かめるように、何度も口にします。

その情熱は、激しく燃えながら落ちていく夕陽のように
静かな眼に宿っているように見えます。
沢山の仲間の血を見てきたその眼に。

しかしどんなに燃える夕陽も、行く先は一つ。
真っ黒な夜しかない。

そんな感じを歌にしてみました。


とくに、心境の変化が衣装に現れていて、

純朴な青年時代は若草色の着物、
北条家からすると1番の邪魔者であった、比企一族を滅ぼした後は
かなり黒に近くなりますが、若干ベースに緑色が残されている感じです。

そして、実父であり執権・北条時政を鎌倉から追い出し、
自分が執権の役職に就いた時には、ついに着物は真っ黒の色へと変わります。
主人公なのに、どんどん闇落ちしていく様が
視覚的に分かって悲しくなります。
(けれど昨日の放送、義時が
和田義盛を討ち取ったあとの誰にも見せない表情は本当切なかった…)

しかし、あのダークヒーローっぷりから
そうしなければ生きていけない時代だった、
ということがヒシヒシと伝わってきますね。
何も彼だけが悪いわけじゃないですもんね。

だけど、どれだけの骸を積めば本当の平和は訪れるのか。
太古の昔から現代にも残されている大きな課題です。


脚本の三谷幸喜さん曰く、
「義時にはふさわしい最期を用意してある」ということなので、
最終回まで楽しみにしたいと思います。
こんなに感情移入させてくれる、考えさせてくれるドラマに会えてよかった。


本当は今日は二首載せようと思ってたのに、
いつものごとく長くなったのでまた明日にします。笑

最後まで読んで頂き、ありがとうございました✨
それでは!


22/10/31   まりも

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