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#11『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』絶望から得る何かとは?

世界に衝撃を与えた9.11。少年オスカーはこの事件で、父を亡くします。父が遺したものは、一つの鍵。オスカーはその鍵の正体を探るべく、少年が1人でニューヨーク中を歩き回ります。その過程で、たくましく成長していく物語です。

彼は、一つ一つ怖いと思っていたことを克服していきます。

・人と話すこと

・地下鉄に乗ること

・壊れかけた橋を渡ること

・知らない人の車に乗ること など

彼は、旅を通して、あることに気づきます。

I'm even glad to have my disappointment, which is much better than having nothing. 何も得ないことより、絶望を得ることの方が良い。


この映画では、間借り人(祖父)が登場し、オスカーと一緒に旅をします。間借り人は、ノートを常に持ち歩いています。彼はとある原因から話すことをやめ、筆談で会話します。言葉で話さないからこそ、ノートの一枚、一語一語の重みがあって、感情を一層引き立てていると感じました。

一方、主人公のオスカーは、調査のための記録用として、大きなノートを使っています。こちらは対照的に写真や文字がずっしりと書いてあり、彼の頭の回転の速さだったり、彼の情報収集能力が反映されているのかなと思いました。

やはりキャラクターの持ち物には、その人の性格や人となりが映し出されていると感じました。

私はノートが大好きなので、見入ってしまいます。私自身、ノートは人の心を癒すツールだと思っていて、自分の気持ちを整理するときに使っています。(私もオスカーに憧れて、同じようなノートを買って書いていた時期もありました笑 下の写真)私のノート好きはここから始まったのかもしれません。

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(モレスキンと、Mead社のノート)言われてみれば、ノートでも使う人の人柄が出るなあと思いました。

3回ほど観ましたが、いつも新しい発見がある映画で、時間が経ったらまた観たい映画です。オスカーの視点、間借り人の視点、母・父の視点など、色々な角度から見ると面白いなと感じました。

絶望から得るものは、人によって違います。私は、「人の温もり」だと映画を観て感じました。皆さんもぜひ、考えてみてください。

それでは、次回もお楽しみに!


今後の創作活動に充てたいと思います。(特に抽象画を描いていきたいです!)ぜひ応援宜しくお願い致します!!