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昔の話をば

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これまで書いてきた私の幼少期から高校生までの話。思い出話は思い出した時に残さないと。
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#note書き初め

10歳の頃のあこがれ

10歳の頃のあこがれ

 10歳の時、初めて随筆なるものを知った。向田邦子の「眠る盃」がきっかけだった。そのころから随筆家・エッセイストというものにあこがれを持っている。

 当時中学受験の塾に通っていた私は、国語の授業で小説、詩歌、論説文といった様々な文章を読むのが楽しみだったが、その中で出会い、ひときわ印象深く思ったのが向田邦子の随筆であった。

 例えば、受験問題の題材になるような小説は、当時の私にとっては説教臭い

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