油脂のはなし

アメリカに住んで最初に感じたことは、とにかく牛肉をよく食べる国だということ。ハンバーガーなんかおやつ感覚だし、メキシカンのファストフード店も多くて、タコやナチョスには牛の挽肉が定番だ。

パーティーと言えばバーベキューするし、来客にはステーキを焼く。実際、牛肉は日本より安いし、牛挽肉より、オーガニックで放し飼いのチキンの方が高かったりする。

で、調理する度に思うことは、その油のしつこさ!
鍋やフライパン、お皿に残る頑固な油で、食器洗い用のスポンジをダメにする。あぁもったいない。

この動物性油脂って、控え目にしたいものだわ。

もちろん、魚だって油がのったギトギト系はあるけど、
牛などの家畜と呼ばれる動物類は、人間より体温が高いので、人間の身体に入っても油は融け難いわけ。

解り易く言うと、海(川)に棲む魚の脂肪分は、海水より温度の高い人間の体内に入れば溶け易いわね。単純な例えだけど、これ、本当に納得するわ。

もちろん、体内には消化酵素もあるから心配ない!なんていう人もいるけど、摂取量が少ないに越したことはない。油脂やコレステロールが血管内や腸内にこびりつくことなんか周知のことだし。

もちろん、牛肉が食べたい時もあるわけだし、何でもかんでもいけないなんて言ってはいない。食べる時は、油脂を分解する酵素を多く含んだ大根おろしとか、レモン汁(ポン酢)を振るとか、キウイフルーツなんかと食べると良いよね。