東チベットで、中国公安警察のお世話になった日の話
旅好きなら、いつかは訪れたい秘境・チベット。
…でもチベットに行くのって、けっこう大変なんですよね。
・特別な許可証を取得しなきゃいけなかったり、
・ガイドを雇わなきゃいけなかったり、
・個人で自由に観光できなかったり…
いろいろ制限があるんです。
基本的に、中国政府は、あまり
外国人をチベットに行かせたくないので、
ちょっと政治が不安定になってくると、
すぐ外国人のチベット立ち入りを禁止してしまうんです。
私が世界一周していた頃は、
チベット自治区に行くことは可能だったんですが、
許可証の取得に時間がかかる上に
ガイドを雇うお金(ツアー代)も高かったので、
お金のない私は、許可証のいらない
東チベットに行くことにしたんです。
東チベットは、チベット自治区の東側にあるエリアで、
昔ながらのチベット文化が残ってます。
他では見られない絶景スポットもあるんですよ。
たとえば、こちらのラルンガル・ゴンパ。
↓
ここは世界最大の仏教学院です。
残念ながら現在ここは、外国人の立ち入りが
完全に禁止されてしまい、
無理に入ろうとすると、公安警察に逮捕されて、
懲役刑になってしまう可能性もあるらしいんですが、
私が世界一周していた頃は、外国人の立ち入りが
OKになったり、禁止になったり…と
状況がコロコロ変わっていました。
ちなみにここ、かなり辺鄙な場所にあって、
何日もかけて、ようやくたどり着いたとしても、
公安警察が取り締まりをしていたら
すぐに追い返されてしまいます。
せっかく行ったところで、入れなかったら
それまでにかけた時間もお金も、
すべて無駄になってしまうのです…。
でも…
ここまで来たら、もう行くしかない…!
そう思った私は、成都から2日かけて、
バスを乗り継ぎ、途中の町・リタンまでやってきました。
↑ リタンは②の位置。⑤が目的地のラルンガル・ゴンパ
リタンには、公安警察がたくさんいて、
少し物々しい雰囲気がありました。
ここは中国政府に対する反発が根強く、
過去には、チベット人と公安警察の
激しい衝突もあった場所なのだとか。
外国人も、公安警察に目をつけられるらしく、
急にホテルの部屋に押し入られて、
強制的に荷物検査をされた…という人の話も聞きました。
だから、私は、目立たず、騒がず、大人しく
…をモットーに、やり過ごそうと思っていたんです。
なのに。
まさか、公安警察のパトカーに
乗せられてしまうとは…。
鳥葬を見に行ったら…
私が今回、リタンに立ち寄ったのは、
「鳥葬」が見られる場所だと聞いていたから。
人が死んだとき、日本では
死体を焼きますが(いわゆる「火葬」)、
チベットの一部地域では「鳥葬」といって
死体を鳥(ハゲワシ)に食べさせます。
リタンの鳥葬は、週2回
朝7時過ぎに行われるとのことでした。
昨夜、同じ部屋に泊まったレーナ(スイス女子)と
ジェイ(アルゼンチン男子)とともに、
6:50頃に宿を出て、鳥葬が行われる場所に向かいました。
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