見出し画像

なんで献血に行くの?

"献血を好んで行う人"がいる。初めてそれを知った時は驚いた。親族や友人、知り合いとの間で「献血行ったよ⭐︎」的な報告をあまり聞いたことがないので、世間一般的にも献血経験者は少数なのだろう(と勝手に思っている)。

調べてみると赤十字社の資料が見つかって、

令和4年度の献血率は全体で6.1%と、令和3年度と同率であった。

https://www.mhlw.go.jp/content/11127000/001130029.pdf


らしい。

注射針刺されて(痛い)、血を抜かれて(ふらふらする)……。わかりやすくふさわしい対価が得られるわけでもない。献血を繰り返し受けようと考える人は、なるほど100人に6人が妥当だろうと思った。

そんな、"献血を好んで行う人"こと私は今日、朝から予約を取って献血ルームに赴いた。対価がないと言いつつも、究極のズボラな私が足を運ぶのには何か理由があるはず。

で、それが今日なんとなくわかった気がした。
「血液が足りていない状態」が身体に作用させる効能に理由があるかもしれない。
血が抜かれてる時、身体にはジワァ〜と脱力していくような感覚がひろがる。マッサージを受けた後、気持ち良くて動きたくなくなるのに似ている。その"酔い"は徐々に醒めるものの、脱力感自体は結構続いて、当日中はリラックスできる。些細な物事に感情を刺激されて疲れてしまう……というのは献血をした日には起こらない。自分をとりわけ敏感な性質だとは思っていないが、無駄なことを考え込むだけのエネルギーが無くなるのは私にとって相性が良いようだ。
あとは、直後のご飯がとても美味しく感じる。献血後の身体は、足りない栄養を補おうとして空腹に似た欠乏を覚えるのかもしれない。だから単に美味しさに全振りした食事よりも、栄養を重視したものが好ましく感じる。ラーメン!唐揚げ!ジャンクフード!ではなく、焼き魚に納豆と漬物……そんな飾り気のない栄養豊富な献立こそ身体が求めている食事なのだろう。美味しい!("美味しい"ではなく"染みる"が近い)

ここまで書いて、私が献血を好む理由はあまり人に言えたものではないと思った。
しかし、こうも考えられる。もしかしたら身近にも献血好きはいて、「なんで献血に行くの?」に対して、気持ちいい!とか落ち着く!とかご飯おいしい!とは答えられず、私と同じく黙って血を捧げているのかもしれない。私が変に正直過ぎるだけで私と同じ理由で献血好きな人、結構いると思う。
一体、6人の内の何人が、「自分の血液が役に立って欲しいから」という高尚な理由で血を提供しているんだろう???(・・?)







あ、でも役に立てたらいいな〜とも思ってます^_^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?