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ワーホリで4つのジョブオファーを選べる状態になった理由

初めてのワーホリ、ニュージーランドのカイコウラという街に来て5ヶ月が経とうとしています。
家はすぐに安定したものの、仕事とその勤務スケジュールが安定し出したのはやっと今月の話でワーホリ始める前の自分の予想よりはかなり遅いなぁというのが実感です…
それでも今月初めには仕事の選択肢が4つもあって、自分の意思で選択できるような状態でした。それってめっちゃありがたい話で、そうなったのにはきっと理由があったと思い、改めて考えてみた記事であります。


結論、シーズン命である

そしてたどり着いた最大の理由はこれである。夏が来たからや。笑
南半球のニュージーランドは11~2月くらいが夏シーズンになります。そしてカイコウラは主要産業が観光業なので、夏は大忙しだが冬はかなり閑散として休業する飲食店やツアー会社も多々あります。
僕はカイコウラに着いたのは8月2日のこと。まさに真冬w
そしてその通り、街に人気は全然なくてその光景を知っている自分からすると最近のカイコウラはまるで別の街のようです。めちゃくちゃ活気がある!
それに呼応するかのように、冬の間に応募してみた職場から「まだ働き口探してる?」って感じで最近になって連絡が一斉に来た結果、たまたま4つの選択肢を持つことになったのでした。

4つ職場の選択肢を持つまでの成り行き


そうなるまでに何があったかを簡単に振り返ると、
8月2日にカイコウラに到着して最初の1週間で

  • 飲食店 4軒

  • イルカウォッチングツアー会社 2社

  • 地域唯一のスーパー 1社

思い出せるだけで上記の場所にメールと飛び込みで仕事ないか聞いて周り、飲食店1軒を除いてほぼその場でNG…笑
たまたまその週にオープンしたタイ料理屋さんで受け入れてもらって8月9日から働き始めました。
それこそ飛び込みで振られ続けて心折れそうな時にダメ元でFacebookのカイコウラ掲示板にワーホリで来てるけど人欲しいとこないかって投稿したら向こうから連絡くれて「明日時間あるならお店みにくる?」って来たからすがる思いで見に行ったら、「ちなみに今から働ける?」って言われてそのまま内定したっていう笑笑
大変な経験も山ほどしたけど、それがあるから今がある。その様子は8月当時の日記を読んでもらうといいかな…笑

少し脱線したけど、タイ料理屋は2ヶ月で辞めることにして、9月後半から10月頃にかけて次の働き口としてまた別のレストラン一軒と、ホテル一軒に応募したけど、そのときもまだハイシーズン前で新規スタッフはいらないから、もし必要であれば12月頃にもう一度応募してほしいと言われて振られ…

地元の人たちに勧められてもう一回スーパーに連絡してみたところ、ちょうどフルタイム社員が1人6週間の休暇に出るから、その間の6週間の契約でよければ働けるよと言ってもらい次の仕事が10月18日からスタート。

契約が切れるのが12月2日で、さぁ次の仕事どうしようかと思ってたときに、一度振られたホテルとレストランが言ってた通り今月から働ける人探してるんやけどまだ仕事探してる?って感じであっという間に話が進み、
さらには元職場のタイ料理屋もまた働けないかとの連絡があって、スーパーにはこのまま残ってほしいから契約更新しようと提案され、一気に4つの選択肢が生まれたわけです…

完全に季節に合わせた需要の変化でしょこれ笑
もちろん書類選考も面接もした上でウチで働いてほしいって言ってもらってるけど、そもそも大前提として「今人を雇える状況かどうか」のフィルターが企業側にはある。

住みたい地域の産業を把握する

だから今の自分がもう一度0からワーホリで仕事探しを始めるならば、この作業から入ります。自分が行きたい国>地域>街レベルで、そこではどんな産業が盛んで、いつどこにどんな人手の需要があるのかをざっくり把握しとくだけでかなり違うはず。難しく考えなくてよくて「そこで何が有名か」を調べる。農業も観光業も季節によって仕事が取りやすいかそうじゃないかはっきりするし、都会か田舎でもいろいろ条件は違ってくるはず。

よく都会の方がカフェとか飲食店がいっぱいあって仕事見つかりやすいっていうイメージを持つ人がいるんやけどそれに関しては個人的にはどうだろうかと思ってて、都会はそれだけ競争相手も多いし求められるレベルが高いこともある。
その点田舎はお店少ないかもしれんけど、競争相手が少ないから意外と直接飛び込みで行ったらそのまま採用されるパターンをよく聞く。自分も最初の仕事はそのパターン。宿泊設備付きも見つけやすいのは田舎かと。

ちなみに自分がカイコウラ最初の1週間でアプライした数でもめっちゃしんどくてよくやったわ〜とか思ってたけど、クライストチャーチにいる友だちはどうしてもカフェで働きたくて9月に着いた最初の1週間で50件以上カフェオンリーでCV配りまくったらしい。それでもほとんどダメだったのよ。鬼すぎる。。。笑

現地にいないと土俵にすら上がれてない

できれば日本にいる段階から職場が決まってたらこんなに精神的に安定することはない。が、これも現実的にはかなり難しいと思っておいたほうがいいと思う。自分もかなりの数日本からメールでCVやら送りつけてたけど基本返答なし。

こっちでの生活が始まってからたくさんの現地人とその話もしてんけど、まぁその話を聞けば納得なわけで。最悪ほんまに来るかもわからへん外国籍の人間をメールの内容だけで採用するか判断できるわけがないし、する理由がない。しかもただでさえすでに現地にいるワーホリ勢やローカルたちから応募が来てたら、そっちを優先するに決まってますわ。

現地にいてもメールはスルーの方が多い。人気なとこやと1日に何通も来てるから対応してるとキリがないらしい。だから結局現地で直接聞いて回るに限る。何より実際の雰囲気も掴めて自分のためにもなるし、向こうにとっても印象がいい。そんなに珍しい話でもないから大丈夫、縁がなければ向こうも明日にはあなたのこと忘れてます。そんくらいのマインドで行けばいい。

可能性は0ではないけど、渡航前に仕事にアテがついてる人はとりあえず色々ラッキーな人かと。それはもちろん素晴らしいことよ。

自分でコントロールできることに集中する

この5ヶ月間で、自分の経験も然りいろーーーんなワーホリ勢の話を聞く限り、そんなに「ワーホリに優しい」職場はないと思う。これは職場の人が優しくないとかいう話ではなくて、当たり前やけどみんな生きるために仕事をしているわけであって、経営者・雇用者にとって従業員がいい経験ができるかとか、英語を学べるかどうかとかは究極的には関係ない。

それよりも当然仕事で貢献してくれるかどうかとか、会社にとって利益があるかどうかが判断材料になってるはず。そういう意味ではその人がワーホリだとかはどうでもよくて、その国で働く以上は地元の人と同じ天秤に乗せられて当然なんよな。

自分はこの点渡航前にちょっと勘違いしてたと思う。いうても自分は少数派で少し珍しがられたりとか、日本人であることのアドバンテージがあると思ってた節があるけど実際にはそれはほぼ感じてない。

お店はお店のために人を雇うんやから、要らんときは要らんし、必要なときは向こうからでも連絡してくる。それってこっちではどうしようもないことやから、向こうに必要としてもらえるような状態に自分を持っていくほうが早い。それって別に日本でも海外でも普通のことよね。

もちろん英語はできればできるほどいい

その上で、やはりその国の言語にどれだけ精通しているかは有利になるかどうかに大いに影響すると思う。英語を伸ばすためにニュージーランドに来ているのは自分の理由で、お店にとっては関係ないしむしろ困ることだってある。そういう意味では、面接で自己アピールするときに「英語を学ぶためにネイティブに囲まれた環境で働きたくて」っていうのを自己アピールの一部として言ってしまうことってありがちかと思うねんけど、これは個人的には逆効果やと思ってる。だて、なんでアナータの英語力アップに時給払わなあかんのよって話になりかねんのよね。
それよりも自分には言語のハンデがあってもお客さんに満足してもらえるホスピタリティがあるとか、日本でも具体的な仕事経験を話して、やはり店側の利益になるようなアピールをすべき。
1番やったらあかんのはできひんのに自分英語でウェイターできますとか嘘つくことやけどね。できないなら、できないなりに自分が提供できる利益を伝えるべきという話でした。

タネは気軽に蒔き続ける

ここまで全体的に「仕事見つけるのは難しい」っぽい内容できてるけど、こればっかりは最後は運とタイミングでしかないと思う。それぞれが希望する職種とか動機が違うし、着いてどれくらいで仕事が決まるかは関係する要因が多すぎて個人差しかない。だからこそ自分ができることに集中するのが大事。1番効果あったと思うのが、至るところで仕事探してるアピールをすること。
別にCV配りまくるとかじゃなくていい、フラットメイトとか、大家さんとか、パブのバーテンさんとか、気軽な話題程度で仕事探している自分がいることを言いふらしておく。特に小さい街ではその話が他の人同士の会話でも話題になりがちなので、ひょんなことから「そういえば仕事探してたよね?あそこのオーナーが興味持ってたよ」とかいう展開になりやすい。このケースは本当に1番よく聞く話かもしれない。

すでに今仕事を持っていて、それが自分の希望する職種じゃなかったならなおさら、別に希望を発信することはいつ何回だってしていいので、旗振り続けてたら誰か見つけてくれるかもしれない。途中で仕事変えたっていいのだから!その辺の自由はむしろワーホリだからこそこっちが持ってる特権でもある。コロコロ仕事変えることに抵抗が生まれるかもしれないけど、それができるある意味の無責任さすらワーホリの醍醐味でもある。自分のために決断しよう。

自分は鯨類関係の仕事につきたくてカイコウラに来たけど結果は全敗でその夢は叶わなかった。けど、日本でイルカの研究してた話とか、海洋生物に興味があるって周りに言いふらし続けてたら、とある研究機関のオットセイ調査に関われることになった。これも一重に、超カジュアルにタネを撒き続けてた結果やと思ってる。でもそこに労力は全然かかってない。話のネタにしてただけやからね。

自分は幸い今の職場で安定してきていてすごく気に入ってるので、このままカイコウラを去るまで続けてみるつもり。どローカルな職場で、いい人ばっかりで、激しい運動付きで。笑
その仕事と両立する形で自分のやりたいことである生き物の調査研究に挑んでいこうかなと思っています。
この記事がまた誰かの役に少しでも経てば嬉しい限り。十人十色のワーホリ生活、みんな楽しみましょね〜〜〜

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