#059

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎 哀歌 (エレジー)
1986

青春とケンカの日々を謳歌している、トオルとヒロシ。
そこに、城東工業の『ボンタン狩り』が始まって…。

僕の大好きな俳優である、仲村 トオルさん主演の映画。
相棒のヒロシこと、清水 宏次郎さんと、彼のコンビは、
恐らくはもう、永遠に観る事は出来ないだろうな。

ヒロインには本物の歌手であり、アイドルでもあった、
女優 中山 美穂さん。
やっぱり、スクリーンの中だけのアイドル設定では、
どこか、リアリティーに欠けてしまう。
本物の歌手である彼女をキャスティングする事によって、
映画全体に、華やかなイメージが添えられるのだろう。

ビー・バップ・ハイスクールは、
わかりやすく言えば、青春、笑い、ケンカ。

シリーズ作品は全て、
このコンセプトに沿って、制作されている。

…ただ…。

このビー・バップ・ハイスクール高校与太郎 哀歌に関しては、
僕は『妙な恐怖感』を感じる事がある。

それは何かと言うと、表現の在り方が、
何処か『プロっぽさ』を感じる所。

つまり、相手へ与える恐怖感や、痛みを感じるレベルが、
凡そ、一般人が考えるレベルの範疇を優に超えているのだ。

そういった意味では何処か、
ホラーや、シリアス的な表現が強い作品であると言えるだろう。

観ていて『恐怖感』『痛み』『解放感』という感情が強かった為か
数あるシリーズ作品の中でも、非常に印象深いと感じている。

ちなみに今現在、期間限定で、
何と YouTube で無料公開されているので、
気になった方は、是非、観て頂きたい。

とても、面白い作品です。
(ただ、怖い作品です。)

トオルの『宝石のようなカッコよさ』
テルの至高ともいえる『邪悪さ』が、非常に魅力的である。

とあるケンカが始まる直前まで、キンが食べている『餃子』と、
ヒロインであるキョウコが、トオルとヒロシに差し入れた
『たこ焼き』が『異常なまでに美味しそうである』という
ワンポイント描写も、ここに書いておく事にしよう。


THE END 











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