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偶然性のもたらす、心踊る本との出会い。taknal始めてみた。
先日、面白い記事を見かけた。
なんとこのアプリを使うと、すれ違った人が本をおすすめしてくれるらしい…!
私は基本的にAmazonや書店で見かけた本を購入するが、それだとどうしても無意識にバイアスがかかってしまう。それ故にこのような新しい本に出会える取り組みがあると、つい試したくなってしまうのだ。
とりあえずダウンロードし、Googleアカウントでログイン。
(Facebookアカウントでもログイン可。今時はアカウントを新しく作らなくていいので楽でいい)
はじめに適当にプロフィールを設定し、自分のおすすめ本を登録する。
登録の仕方は簡単で、まず検索窓にタイトルを入力して本を探す。もちろん著者名でもいける。
選んだのはハインラインのあの小説。
登録には100文字以内で自分の感想を書かなければならないのだが、とりあえずお試しなので頭に浮かんだ一言を記入。そして登録。
これで始めるための初期登録は済ませたようなものなのである。手を抜けばこのように非常に簡単なのだ。
だがここにきて嫌な予感が。
私の住むこんなド田舎で使っている人は他にいるのだろうか…?
一応、すれ違い範囲は1キロとのこと。
少し悩んだものの、やってみないことには何事も始まらない。
そう思った私はとりあえずそのまま仕事をこなして1日をすごし、楽しみにしながら帰宅して確認!
すると……
2件!!
皆さんは少ないと思われたはずだが、私の想像では0だったのでこの結果には大いに喜んだ。
紹介された本は有川浩先生の定番小説と可愛らしい石の図鑑。
この2冊目の本を見たとき、唐突に私の中で幼い頃の記憶が呼び覚まされる。
とにかく鉱石が大好きで、学研のポケット図鑑を常にランドセルの中にしまっていた私。毎日通る通学路では、車の通りが少ない事をいいことに延々と下を向いて石を探しながら歩いた。学習机の引き出しにはたくさんの石が詰まっていて、それは鋭い石やガラス質の石、艶々した石など。道端で集めてきたものがまるで宝物のような扱いを受けていた。
そんなとりとめのない出来事をふと思い出したのだ。こういう事があるから、「とりあえずやってみる」はあながち間違いではない、私はそう思うのだ。
このアプリが発表されたのは今年の1月とのこと。よってまだまだ知名度の低い状況であり、もう少し様子を見てから始めてもよいかもしれない。しかしこの記事を見た方には是非一度試してみてもらいたい。都会にお住まいの方はもちろん、私のような比較的田舎に居を構える方々にも是非始めて頂きたい。
偶然性は私たちの心を踊らせる。
新しい出会いはもちろん、過去の古い記憶から面白い発見があるかもしれないのだ。
加えて今後自由に出歩けるようになってから、このアプリはさらに波に乗るだろう。今は制限されている私たちの行動と本とが結びつくのである。普段の移動だけでなく、旅という特別な時間の中での新しい本との出会いが、今の私の密かな楽しみなのだ。
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