散りばめられた過去の感情がつながる時

お盆最終日。

コロナ以上に熱中症に気をつけなければというくらい暑かった。


そんなこともあって、私は家か、行ってもカフェくらいでだいたい引きこもっていたのですが、そんな時はもっぱら本を読む。特にエッセイだ。

言葉に触れたり、人の考えに触れることがとても好き。


長い人生を歩まれた方の考えの深みや真理に触れると、これまで自分が歩んできた人生の中で起こってきたことに当てはまることがほとんどで、その度に自分自身の経験がムダではなかったことや、しっかり学んできたんだと思えたりする。


有名な芸能人の場合、テレビの向こう側では、まぶしいくらい輝いていたりするが、それまでの過程は不安と葛藤の連続で、意外と同じような気持ちを抱えていたりして、雲の上の人のようだけれども同じ土俵にいる人間なんだと知れたりする。

そこにはいたって特別な感情はなく、誰しもが経験するようなものだったりして、そこがまた面白い。


そうすると、ふと自分の過去も振り返ってみたくなる。

著者の感情と自分の過去の感情がつながった時、自分の過去を連想しやすくなるものだ。

そうして振り返ってみると、散りばめられた過去の一瞬一瞬の感情が、徐々に繋がり、1つの流れのように今の自分とつながる。

そこで自分が何者なのか知れたりする。この感覚がなんとも言えない。


今の世の中は便利すぎる。つまり選択肢が多すぎるのだ。

そうなると、迷う回数も自ずと増える。

しかしそんな時、信じるべきはだれでもなく自分しかいないのだ。

だからこそ自分自身を知るということはこれから何よりも価値があると思っている。


自分を知ることは楽しい。

心の中で何を求めているか、それが分かるとワクワクすることがどんどん自分の中に入ってくる。

ワクワクすることが増えれば、人生は豊かになる。

ワクワクすることを続ければ、そこからよりクリエイティブなものが生まれたりする。


未来が見えなくなった時、先人たちの経験を知り、まずは散りばめられた自分の過去の感情を回収するところから始めてみること。

感情を1つ1つ丁寧に繋げることで、必ず線となって今の自分に辿り付く。

辿った自分の軌跡を知ることで、次に進むべき道が開かれたりするものだ。


時には歩むことを止め、過去の自分を省みることにもきっと大きな価値があると思う。



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