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#15 最近始めてみたこと/及川恵子

ひとり、百鬼夜行

こんばんは。

この往復書簡も生活の一部として習慣化してきたなあ…としみじみ感じる今日この頃。
何事も続けるって大事ですね。

さて、今回のテーマは「最近始めてみたこと」。
私が最近始めたのは「夜ウォーキング」です。

いつもは近所にあるため池の周りを30分ほどウォーキングしております。
かわいい犬を連れたおじいちゃんや遊歩道を何周もランニングするおじさん、すごい速さで私の横を走り抜けていく陸上部らしき大学生など、いろんな人の姿を眺められるのが楽しいのですが、なんだか代わり映えしない景色に飽きてしまったのも確かで。

そんなマンネリを打破しようと、夜の街へ繰り出したのです!

家の用事をすべて片付けた23時。
街中へわざわざ車で出かけて(!)、いつもとは違う仙台市中心部の景色を眺めながら歩いております。

↑これは先日のウォーキングコース。気の向くまま、メディアテーク前をスタートして仙台駅前をぐるりと回って帰ってきました。

先週の泖さんの投稿には「夜の散歩は心地いい」というエピソードがありましたが、私もその気持ち、よくわかる。心地良くて気持ち良くて、ずんずん歩いちゃう。
そして、いつもは車で通るだけの通りを歩きながら見渡してみる。
楽しい。
おっ、と思えた景色は写真に収めたりして。

音楽も欠かせません。

普段のウォーキングは割とテンポの速い曲を聴くのだけど、夜のウォーキングとなると話は別。
ゆったりとして、艶っぽくて、湿り気のあって、でもちょっとだけ冷めた、冷えた曲を聴きたくなる。

最近は夜の静けさに加えて冬の寒さ・冷たさも高まってきたので、それに合わせた曲選びもまた楽しくなってきているところです。

↑最近よく夜を歩きながら聴いているルンヒャン。マットな湿り気を感じます。

でも、夜の街にいる人たちを眺めるのってどうしてこんなに楽しいのでしょうね。
仲間たちと楽しそうに笑っている若者とか、何か影を感じる2人組の中年男性とか、一見似つかわしくない年齢差のあるカップルとか、家に帰ればいいのに24時間営業のファーストフード店で口を開けたまま寝ているスーツ姿の若い男性とか、路上ミュージシャンを遠くから見つめている女の子とか。

「この人たちは何のためにここにいるのか」を想像して、「どこ出身か」「どんな高校生活を送ってきたか」「お母さんはこんな人だろうな」「たぶん3人兄弟の2番目」などなど、その人たちの生い立ちを勝手に妄想しています。
まあ、メモもしてないからすぐに忘れちゃうんだけどね。

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そして、最近はまた新たに始めてみたいことがありまして。
それが、「反省ノート」をつけること。

その日経験した仕事の出来事からプライベートなことまで、ひたすら反省すべきことを書き込んでいくだけのノートです。
「だからお前はダメなんだ!」から「あの人はこんなこともやってるだなんて悔しい!」まで、
これからの自分がやりたいことの着火剤にも起爆剤にもになってくれそうな感情をひとつひとつ書き溜めていこうかな、と。

それで自分のお尻を自分で叩きながら、もっともっと高いところまでよじ登っていくつもりです。
そしてたまにはよかったことも書き添えて、自分の頭をひたすらに撫でてあげたいです。

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こうして書いてみて思ったけど、昔は何を始めるにしても
「よし!新しいこと始めるぞ!」と気合いが先行する感じだったのに、
30代後半にもなると

「あー、これ、とりあえずやってみたほうがいいな…」

という感じで“ヌルッ”とスタートを切れているのがおもしろいな。

歳を取ることの楽しさと、新しいことを知る楽しさ。
そして新しいことに臆せず飛び込んでみる勇気は、これからもどんどん自分に取り入れていきたいです。

及川恵子