お元気でいてね

こちらは梅雨に突入してざんざん降りの雨の日が続いていますが、そちらはどうですか?暑いですか?体調を崩さず、元気にやっていますか?君の声が聞きたいです。

あの頃の私は、今よりうんと酷く幼稚で感情に振り回されやすくて視野がすぐ狭くなっちゃって、楽しいとは言えない恋をしていました。なにもかもうまくいかなくて結果、最悪的になんとも言えない関係になっちゃってすべてをキャンバスに殴り書きしたあの時期のことを今でも覚えています。遠い昔の君への恋に思い馳せてみればいつも紫陽花の記憶がチラついていました。あれ以来、自ら紫陽花を見に足を運ぶことはなくなったけど、街中で紫陽花を見ても辛かったあの頃を思い返すこともなくなりました。

君の残酷な優しさがじわじわと蝕み、骨の髄まで食い尽くされていくら頑張っても君のことが忘れられずにいます。あまりにも囚われているから勝手に呪いと呼んでます、ごめんね。酷いくらいの青春のあざも何度も何度も、治りかける度にできてしまいます。永遠にこの心のあざは治らない気がするんだけどやはり呪いなんじゃ?せめて可愛いハートの形だったらいいな。

君っていつでも優しいねって思ってたけど、たまに意地悪だよ。やっぱり優しいけど、それなりに意地悪な気がします。気づいてる?
君の真面目すぎるところ、頑張りすぎるところがほんとに誰よりも心配で大好きでした。コツコツと続けられるところも、人のことを心配できる心も大好きでした。でも、私の恋心をいつも泳がしておく君の悪い癖はなんとかならないかな?いや、私が勝手に泳いでるだけか(笑) いつも君に迷惑がられたくなくて君にバレているより何百倍も強い気持ちができるだけ伝わらないように軽く接しているつもりで、本当は感情だけはストーカー並みです。

あれから幾度も季節が越え、もう一度始めた恋はあの頃よりずっとずっと息がしやすくて楽しかったよ。君の優しい表情も、昔よりも気を使ってくれた事実も、新しい感触と体験が何十週も巡って君との思い出はもう数え切れないくらい私のメモリーボックスを鮮やかにしてくれました。私の身勝手でもう止まっちゃったけど。幼かった私たちのなんとも言えない最悪な関係を懐かしんで話した時もあったね。結局またなんとも言えない関係に戻っちゃったけど。ほんとバカみたい、私が。昔よりちょびっとだけ成長したつもりで大人になっても、やっぱり恋はうまくいかないものだねトホホ。呪いと呼んでしまうくらい君にめちゃくちゃに感情を振り回されていて何度も頭を抱えたけれど、もしかしたら私も振り回しちゃってるかもしれないと気づいた時には優しい君に連絡を送ることがとてつもなく怖くなりました。君に私のことを考えていてほしいのにどうしても困らせたくなくて、そんな私のクソ不器用な感情と恋愛スタイルがほんとムカつくほど物事を拗らしています!!最悪です。まだどうやって恋と生きていけばいいか分からなくて、でもやっぱり大好きで仕方ないことに変わりはないから、直接伝えられないけどまた前みたいに私のくだらない話をいっぱい聞いてほしいなーなんて我儘を恥ずかしいくらいの恋文と一緒に綴ります。

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