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短冊に思いをこめて

わたしはずっと彼氏がいなかった。
欲しくなかったわけではなく、人並みには”彼氏”っていうアイディアには惹かれていたのは事実。

でもずっと自分自身に精一杯で、せめて友達たちを大切にしたくて、私にはパートナーと一緒にいる余裕がないとちょっと思っていた。

なにも経験がない23歳ってどうなんだ? 
人間として何か欠けてない? 

大学生も最後の年(5年目だけど)だから、有り余る時間を、記憶に残るものにしたい。と今更思って、マッチングアプリを入れた。

そもそもは旅行先で一緒に遊べるような友達を作りたくて始めたアプリでBFFモードしか使ってなかったけど、帰国してデートモードに変えてみた。

日本人、フランス人、イタリア人、アメリカ人とか5人ぐらいに会ってみた。悪い人には1度も会わなかったけれど、しっくりこなかった。

私には向いていないのか?


私は一体パートナーに何を求めるんだろう?
安定感?
モラル?
経済力?
知識?
見た目?

ちょっと真面目に考えすぎな感じもする。結婚するわけじゃないんだから。だってただ経験してみたいなら、合うかも?っていう人と付き合ってみるっていうのもできる。

でも何でも考えすぎる私にはそれが出来なくて、デート2回目とかで相手が歩み寄ってきてしまうと逃げてしまって、続かなかった。

多分私は親友みたいな人がいい。かつパートナーとしていろいろな時間を共有できる人。

同じような興味、考え方、金銭感覚、とか。私にとっては考え方っていうところが大切。違う考えだったとしても、面白がって話を聞いてくれるような人。


そこで彼と出会った。
経験なしの私にとって、友達から初めて、どこに行きつくのかは、流れに任せようと、初めに公言してくれたところが好感だった。

1回目のデートでお昼過ぎから終電まで話し続けた。飽き足らずすぐに2回目のデートも約束して、日帰り旅行をしながら1日中お喋りしていた。

モラルがあって、精神的に安定していて、オープンマインドな面白い人だと何回も伝えてくれた。付き合わなくても、きっとずっといい友達でいることができると思う、お互いに思った。

もっともっと一緒に時間を過ごして、精神的に成長して、経験を共有したいと思うようになり、ずっとペースを落として、考える時間を与えてくれたのは彼のほうだったけれど、まんまと策略(?)にはまり、早いうちにパートナーになった。

私ってちょろい!

でも、愛情表現も自分の考えも経験も、なんでも包み隠さず言ってくれるというのがとっても心地いい。
かつ何も話していなくても、横にいるだけで、安心できる。

今まで恋愛経験がなく、人間として欠けてるような気がする、機会があってもこれじゃないと思ってやめてしまう、と伝えたときも、そのバウンダリーがあって自分の考えに基づいて動いているところが魅力的だと思う、と言ってくれた。私と違って表現力があるんだから。

彼はスペイン語、英語、日本語(上手なの!)
私は日本語、英語、イタリア語 

使う言語は様々だけど、必要に応じていろんな言語も非言語も活用してコミュニケーションが取れるのが素敵。言語の壁どころか、そもそもの壁を感じないのが不思議。でもスペイン語は教えてもらうつもりなの、楽しみだな。

ちなみに、本当に自分の意見をしっかり持ってて、しかもサポートしてくれる優しい人だねって伝えたら、別にやさしくないよ、君に同意してるだけ、って言ってた。ええ、その通りです。違うと思ったら否定してくれるのでそれが好きなんです。真正面から対等に会話をしてくれるところにやさしさを感じるんです。

なんだか、いつもと雰囲気が違うNoteになった気がするけれど、書いておきたかったのでここに置いておきます。

信頼とコミュニケーションを第一に、お互いに成長出来たらいいなあ、と私らしくないけれど短冊に書きたくなってしまった七夕の日。

おわり!

Ciao ciao!


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