ベトナムの農園を衛星データ使って、土地と味の相互関係を可視化してみました!
2023年4月に衛星データ利活用を進める株式会社sorano meと当社が「宇宙からの視点で地球規模での新たな事業・文化を創る」ことを目的に業務提携をしました。
1年間の取組みを通してのレポートになります。
本件に取り組む理由
ベトナムは農業の制度などが発展途上ではあります。マーケットにおいては生産者指定の直販や鮮度重視のフレッシュ野菜などでの高付加価値農産物は多くあります。
また、平均年齢30歳の経済成長著しい国において、農業従事者の平均年齢は53歳の高齢化(平均寿命76歳)と急速な都市化に伴う人口流出によって地方部の人材不足が大きな課題となっています。
一過性の高付加価値農産物の販売での生産者の収入増加への活動は、本質的な課題解決ではないと考えています。多くの問題を抱える中で、気候や土壌の環境、農薬、品質、働き方を可視化していくことが、私たちの使命だと思っています。
Liiily Asiaが取組む構想はコチラ
株式会社sorano meとの協業により、気候変動の影響を考慮して、幸せな働き方と美味しいコーヒーを両立する気候変動の影響により、従来のコーヒー栽培適地が同じ品種を育てにくくなるなど、適地の変化が起きています。さらに野外の作業の多いコーヒー営農では、同様の影響で、労働環境が年々過酷になってきており、熱中症の被害も増えてきています。私たちは株式会社sorano meと共同で、ベトナム国内の各地域におけるコーヒー栽培支援サービスを開発し、生産者の労働環境を改善しながら、生産者と消費者をつなぐ新しいマーケットを作り出せないかと模索しています。
ベトナム視察を通しての街の比較
初年度は、農業方法の聞き込み、気象情報とコーヒー豆の相関を可視化してきました。データに関するレポートは100ページ近くになりますが、ほんの一部をnoteで公開いたします。
Duc Trong県
Duc Trong県の小規模農園に訪問。伝統的な農作業工程の視察。
Dalat市
Dalat市近郊の農業法人への視察。発酵や乾燥の作業工程の視察。
まとめ
初年度は、株式会社soranomeと現地視察を通して情報の可視化の大きな一歩になりました。実際にテクノロジーを使用してのフィールドワークは、生産者も新たな展開に驚きと期待を持って一緒に取り組みました。また得られた情報を開示した際には、今後、どのように作業して行ったらいいのかという前向きな思考も見られました。
次年度以降も、持続可能な取組みを進めていきます。
株式会社Liiily Asiaは、ベトナムにてテクノロジーを使用しての持続可能な農村開発/地方創生に取り組んでおります。
詳細情報&他の取組み、実証実験のコラボレーションに関するお問い合わせはコチラ。
https://liiilyasia.com
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