フィリピンでインドア派になったのは。

なんでフィリピンでインドア派やってるんだろう?


りひです。今年の2月にフィリピンに来て、もう8カ月、と書きました。でも気持ちの上では「もう」ではなく、「やっと」でした。今日は、私の葛藤について振り返りたいと思います。それがきっと冒頭のクエスチョンへの答えになります。


私がなぜフィリピンに来ることになったのかはまたお話するとして、正直気が重いままこちらに来ました。海外ですから、日本と比較して安全や衛生も心配、文化の違いになじめるか、そして、同じ会社の異動でフィリピンに来ましたが、ほとんど知り合いのいない状態で来ました。

初めての海外駐在の私を気遣ってか、上司や同僚からは、「フィリピンに折角来たんだから○○しなよ~」「日本だと△△なんてできないから今の内だよ」「海外勤務なんだから××してちゃだめ」、等々のアドバイスを頂きました。
<した方が良いと言われた事、例>
・ゴルフ
・スキューバダイビング
・リゾートへの旅行
・カジノ
・エステ
・日本人会への参加、人脈作り
・フィリピン人のイベントに参加して仲良くなること
・マニラへのお出かけ

<すべきでない事、例>
・会社の人とばかりいる
・家に閉じこもる
・休日も家の周りでしか過ごさない
・日本に帰る

こちらでの生活スタイルが出来ていなかったので、私は、これを真に受けました。幸いと言ってはいけないかもしれませんが、丁度私が駐在して1カ月程経った頃、コロナが大流行。した方が良い事は軒並みできなくなりました。結局フィリピン滞在8カ月ですが、観光は1回しかしていませんし、マニラの街へ出向いたのも5回だけ。それを言うと会社の方々には「可哀想」て言われるのです。
「フィリピンを満喫できていなくて、可哀想」


それが実は私を苦しめました。エステもゴルフも人脈(無理やり作る)も興味が持てないのに、「そうですよね~ゴルフやらなきゃ」とか「エステ興味あるんですよ~おすすめのサロン教えてください!」とか言っていたんです。そして、「○○さんは土日もゴルフなんてアクティブですね!」「男性なのに女性の喜ぶお店知ってるなんで流石です!」な~んて、お世辞を付け加えちゃったりして。本心と違う気持ちを口にし続けました。そして自分自身を追い詰めたのです。
「折角フィリピンに来ているのに、日本に帰りたいばかり考えて、なんてダメな奴だ。」
「フィリピンに来たんだからそうやってアクティブに過ごさなきゃ、どうして外に飛び出していかないんだ」

ただ、今もですがフィリピンでの私の生活は、
平日は朝7時から夜7~8時まで
土曜は朝8時から夕方まで
祝日は基本無し
という生活。勿論IT系やサービス業にお勤めの方々、主婦の方、芸能人の方々などもっとお忙しい、気が休まる暇もない方々もいらっしゃると思うので、あくまで主観ですが、今の、りひ自身にとっては短すぎるのです。それでも会社の人の集まりや人を紹介頂ける場には積極的に出向き、エステも行ってみました。3カ月くらいは本当に日曜もゆっくりため息をつける時間がなかった気がします。


その3カ月くらい経った後、私の職場周辺でコロナ感染者が出始めました。今までゴルフや人脈や言っておられた方々は本当に会合自粛、集団行動自粛の波でストレスフルだったと思います。
一方私は、このタイミングで自分の時間が出来ました。そこではじめて気づきました。
「あ、お休みって、自分の好きな事する日じゃん」
 

それからと言うものの、自分の時間を優先、お誘いを受けても「ちょっと違うかも」という自分の違和感でお断りすることも出来てきました。
出来ている方からすると何てことの無い事ですよね、それでも、大げさに言えば私は自分を取り戻す一歩を踏み出せたのです。

そうして生まれた自分の時間は、好きな時間に好きなことをする、という事を始めました。書いてみると本当になんてことないです。
そして今は、これもコロナによる恩恵ですが、オンライン飲み会、ウェビナー、オンライン講座等々、インターネットがつながれば出来ることが増えていたのだと分かりました。
今はまだお試し中ですが、コーチングを受けたり、中国語の継続講座を申込みました。


まだまだ、自分が心からやりたいことや熱中するような趣味は見つかっていないものの、最近の日曜日はスタバで飲み物をテイクアウトする以外は、常備菜づくり、読書、継続講座、youtube、長めの日記を書く、昼寝、友達・家族と電話する、と言った家で出来る事で生活を充実させています。
勿論、時には好きな人たちとご飯を食べに出かけたり、人を紹介してもらったりしています。

それも今までと違って、自発的、自分で選んだ行動なのでストレスもありません。今でもちょっと違和感を持ったまま予定を追加する事もありますが、これがその内自分で選んだことだけで満たせたらもっと自分が好きになるかなと思っています。

長々と、「休みの日は自分の好きなことをする」ということが出来るまでの私の心の内を書いてみましたが、結局、本からの引用の様な言葉になりますが、「自分の人生は自分で設計する」これに尽きると思います。
こうして、ちょっとした相手への気遣いなり、遠慮なりを捨てて、自分の時間を自分の好きなように過ごすための取り組みを始めました。

なんでフィリピンでインドア派やってるんだろう?
フィリピンに来たら、やりたいことがみつかった、やりたいことはインドア派の趣味だった、が答えでした!

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