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ライライのいつか形になるエッセイ集

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いつかなにかの形にすることを目標に書き溜めるエッセイ集。見かけたエッセイがお好きだったら、ぜひ他の文章も覗いていってください。
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#ライライ

4.足首が、ない!

4.足首が、ない!

わたしには足首がない。怖い話ではない。足首があることはある。ただ脂肪に埋まって、一般的な足首のようにキュッと引き締まっていないのだ。

こういう肉に埋まった足首を、世間ではいろいろなモノに例える。象足とか、大根足とか、ハムとか、巨木とか…。見事にかわいくないモノばかりに例えられたものだ。

しかしわたしの母は違った。わたしがまだ小さい頃、母はわたしの足を大変かわいらしいものに例えてみせた。

「あ

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3.わたしのELLEGARDENとMちゃん

3.わたしのELLEGARDENとMちゃん

あなたは、若い頃に夢中になったミュージシャンはいますか?当時の友達に一生懸命勧めたり、夜中までアルバムを聞き込んだミュージシャンは?

わたしの場合はそれがELLEGARDENだった。ご存じだろうか、ELLEGARDEN。メロディアスパンクバンドと呼ばれて、30代40代くらいのバンド好きな、かつての若者達のハートを鷲掴みにしていたものだ。

わたしとELLEGARDENの出逢いは高校生の時。ELL

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−1.フリーランスwebライターはつらいよ

−1.フリーランスwebライターはつらいよ

朝のメールチェックで、応募したライティングの仕事が断られたことを知る。
げんなり〜だ。

フリーランスは次の仕事を取るために、こうやって就職活動みたいなことをそれなりの頻度で継続しなければならないからしんどい。
早くいつも忙しい受注状態にしたい…。
少し前に契約しているクライアントさんを見直し、「ステップアップしたい」と原稿料の低いクライアントさんを整理してしまったのだ。
そのクライアントさんのと

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0.幸せとは「新鮮な心の感触」に近いと思う

0.幸せとは「新鮮な心の感触」に近いと思う

夜中、家族が寝息を立てている横で寝付けずに、動画サイトで時間を潰しているとTV番組の切り抜きが流れてきた。

人気のコメンテーターが、幸せの定義について注意深く語っている。「結婚とか子供を授かるとか、そういう幸福はわかりやすいけど」

「それをクリアすることだけが、幸せとは言えない」
「幸せは他人とは切り離して、自分の中に見つけたいものだ」と言う。
コメンテーターは本当はもっと「いい感じ」に語って

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1.娘のお風呂相談室

1.娘のお風呂相談室

今日、湯船で娘のシャンプーが終わるのを待っている間に気がつかされた。エッセイを書いてみたい。わたしはエッセイなんか、文豪とか、文化人とか、ユーモアのある脚本家とかそういう有名人が書くものと勝手に決め込んでいた。でもいいじゃないか、その辺の誰かわからない人がエッセイ書いたって。

エッセイを書いてみたいと思ったのは、娘とのお風呂での会話がきっかけだった。まだ小学校低学年の娘は、身体を洗うのに時間がか

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2.生理前のヒステリーに少女漫画の夢を見るな

2.生理前のヒステリーに少女漫画の夢を見るな

生理前の苛立ち、多くの女性はこの文言だけで何もかも察してくれるだろう。妙齢を過ぎた女性は特に。若い頃は体の不調とだけ戦っていればよかったが、この、メンタルの…メンタルの…。なんと例えればよいのだろうか?

恨み、妬み、辛み…女の苦しみを煮しめたような、荒波のような、乱気流のような、自分が獣になったような、真っ黒なタールが胸の奥底でグツグツと熱せられているような?

とにかく、ろくなもんじゃない。酷

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