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絶対零度の言葉を真空に https://instagram.com/lightsin…

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  • 消尽すること

    消尽すること。絶対零度。

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    常に逃れるものと

  • 漫才・コント台本

    漫才・コントの台本です。 アドヴァイスがあればしてください

  • 可能性の条件としての不可能性

    可能性の条件としての不可能性

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三月の木曜日

3月の木曜日だった。まだ溶けきらない雪が山腹にのっぺりと乗っかっていた。風が吹いている。もう一度読んでいた本を閉じ、もう一度読む。もう何回やってるかわからない。1日の大抵が過ぎ、夕闇が森になる。次の本を開き、また読み始める。読めたのかわからないが読めたのだろう、ページはもう終わっていて、次もなかった。外に出た。真っ赤な空だ。眩しい光が目に傷む。いつのまにか溶けた雪が水になり道路に泥だけを残していた。道路に車は疎だ。飛ばすものが居てそこから先は何も来なかった。バスだけが目の前を

    • 不可能性

      一方を拒まなければならないことによって、他方も不可能になってしまう。どちらも不可。あらゆる参照先が廃絶される。全てが不可能になる。そこで生は一つの生、内在性、出来事になり、消尽する。 をを使わず、内在、参照先のない言葉。何も喚起しない言葉。純粋内在。 行き詰まり どんなふうだったか 何も聞こえず 何も見えない 確かこんなふう 何もできず

      • here'st thing 'ne pa

        選好しない。フラット化。音楽、言葉。 選好しないことを選好するのではなく、選好させられていること(自然選択)からも逃れ、選好の手前に?奥に?奴は生まれる前から降りていた(ベケット)。奴は俺で、俺ではない。別の選択肢を追加。生まれる前から降りていた。存在論的中絶。別の選択肢を追加。私ではない。生まれる前に這いずり回り、その残滓として。(また別の声が。長い沈黙。繰り返して。)包括的に全体を... 芝居。 音をくれ! 情念だ... はいかいいえで 亡霊として漂うジジェクの亡霊 亡

        • コンポジション°9

          どと」の描けす隠喩_象形文字HIKARI 佃煮の未曾有を撫で 腹を満たす眼球 50音を重ねて 傘を作った 真っ黒なその傘 3Dプリントされた雨が降り出す 前に一度開き その反転可能な自立性を 雨は己を凌いで一足跳びに走ろうとしたの だろう シリコン製のその白さからリペアされた水分子を吐き出し うがつに見えるジグザグに偏光する眼球に目を焼けつける ついに我々は書くことを忘れ、句読点だけが残る。 セミコロン 我々の言葉がジグザグである訳は 俺には書く腕がない。幾らかの死

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        三月の木曜日

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          知らん顔が拳銃をついている

          知らん顔が拳銃をついている

          なんでも価値で測ってしまう 価値の外という価値? 終わりだ 終わりがないから 終わりを終わることが出来ず 終わりを終わり続けることが終わりを終わることだと終わりました

          なんでも価値で測ってしまう 価値の外という価値? 終わりだ 終わりがないから 終わりを終わることが出来ず 終わりを終わり続けることが終わりを終わることだと終わりました

          漫才 コント入り

          A コントに入るって難しいとおもうんだよね B 確かに日常でなかなか入ることないからね A でも、いざとなった時、入りそこねたくないんだよね B 確かに入れなくいつの間にか行列の先頭になるとか嫌だね 大縄に入れない子供じゃないんだから A そう だから練習したいんだけど 今からコント入りするから入れるように開けておいて B (渋々)わかった Aあー、早くコント入りたいなあ B こちら、コント入り口になりまーす A ここがコント入り口か    ウィーン(両手を開く) B (

          漫才 コント入り

          それぞれの出口

          「あらゆる統治は退けられるべきであり、この世界そのものから出ていく」ことが真のイグジットでそこで終わり、とはならないだろう。何故なら、世界の外ですら蔓延る自己統治をも退けなくてはならないからだ。では、自己統治を退けるとはどのようなことなのか?自己を他に開くことなのか?それはまた統治を作り出すことにならないのか?外は常に内になり、新たな外を作るだろう。 自己統治の実践→フーコー 自己への配慮 不断なるイグジットへの運動(脱構築)→デリダ 終わりなき解体 他(者)への応答責任

          それぞれの出口

          イグジットなき我々に

          運動が千切れるほどの運動。絶対零度。ゼロ度の運動。いいだろう、誰にも読まれ ない こ の にはしかし千切れる文字どもの炸裂を目に耳に突き刺さるよう爆破しよう。 いや、寧ろ凍土として未到の凍土としてマントルとして、 aからcの間のあいうえをがにがおえにのがを食べた 意味を越えること 突き破ること 表面の意味は破られ捲られるがホワイトスクリーンとしての言語空間は破れない。 イグジットなき我々に自由があるとすればその言語空間の内部で言語的粒子の反応停止温度である絶対零度までそれ

          イグジットなき我々に

          辺りの灰色が色になってぼやけた 皿に載せて詩の重さを計る人々 まるで 声場の音を引き摺るように 言葉は形を作る 果たしてそれはそれなのか はたしてこれはこれなのか

          全てを意味しうるという無意味とまったく意味しえないという意味 穴  意味しえない意味を埋める無意味を! しかしこれでは穴を埋める穴ではないか? 世界には穴がある=世界には無意味がある 世界には穴がない=世界には無意味がない これは同じ ポテンシャル主義

          全てを意味しうるという無意味とまったく意味しえないという意味 穴  意味しえない意味を埋める無意味を! しかしこれでは穴を埋める穴ではないか? 世界には穴がある=世界には無意味がある 世界には穴がない=世界には無意味がない これは同じ ポテンシャル主義

          否定の速度としての半袖

          パンクは反動ではない。半袖だ。 反動はツッパリ-反作用である。つまり、逆方向の矢印がある。それらは作用のなかからというか作用とセットでしかあり得ない。 しかし、半袖は、暑いから切り落とす。ただそれだけ。しかし肩は見せない。肩を見せるのはワイルド(だろぅ。ワイルドは(いつの間にか人間から遠ざかった、もしくは遠ざかること自体が)自然だ。自然は元の鞘である。まるで収まるところに収まるように自然でカタがついてしまう。なのでパンクは自然-ワイルドではない。さらに半袖-パンクは、切り落と

          否定の速度としての半袖

          外、外部、思弁的とは別の道、その場で冷凍すること。絶対零度まで。内の中の外を作ることでもなく、穴を穿つのでもない。エネルギーゼロまで放出し、千切れること。

          外、外部、思弁的とは別の道、その場で冷凍すること。絶対零度まで。内の中の外を作ることでもなく、穴を穿つのでもない。エネルギーゼロまで放出し、千切れること。

          ノイズにも文法はあると思う そこからでふ

          ノイズにも文法はあると思う そこからでふ

          メタ言語

          言葉はダメだ、言葉の中から言葉の外へ。 こんな言葉の使い方ではなく、言葉を言葉としない、いや、上塗りでもなく、掘るのでもなく、言葉これ自体が何か欠けた、ヒビ割れた、穿たれた、なんて言葉の先、向こう側、彼岸、でもなく。 メタ言語はありえない。 言葉は常に言葉の畑にしかない。それはわたしも同じで、私は常に私の畑にしかいない。私の畑は言葉の畑で畑の畑だ。畑でなくてもいい。海でも空でも、空気でも。ホーリズム。外が内に。外は内だった。内は外であったし、内であった。ではそこで混ぜるしかな

          前から先に

          俺は降りる前から降りていた。降りていた先に。