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『ロシデレ』分析 気持ちいい読書体験を実現する技術

割引あり

分析パート(目次より下)は20,000字、うち無料部分だけでも5,000字あります。
令和のラブコメを理解したい・気持ちよく読めるラブコメを書きたい方は是非お読みください。
※注意:創作者向けの内容です。純粋に作品を楽しみたい読者・視聴者の方は読まないでください。

「ロシデレ」の衝撃


「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」
(以下「ロシデレ」)
が発売された当時の衝撃は、今でも鮮明に思い出せます。

ただし、彼女は俺がロシア語わかることを知らない。

「И наменятоже обрати внимание」
「え、なに?」「別に? 『こいつホント馬鹿だわ』って言っただけ」「ロシア語で罵倒やめてくれる!?」
俺の隣の席に座る絶世の銀髪美少女、アーリャさんはフッと勝ち誇った笑みを浮かべていた。
……だが、事実は違う。さっきのロシア語、彼女は「私のことかまってよ」と言っていたのだ!
実は俺、久瀬政近のロシア語リスニングはネイティブレベルなのである。
そんな事とは露知らず、今日も甘々なロシア語でデレてくるアーリャさんにニヤニヤが止まらない!?
全生徒憧れの的、超ハイスペックなロシアンJKとの青春ラブコメディ!

小説第1巻 あらすじ

書影やあらすじが公開されると、
発売前から予約が殺到し、即重版。

その後も、それまでに出版されていたラブコメラノベとは比べものにならない売上を立て、
普段はラノベを読まないであろう層も含め、
世間へと瞬く間に広がっていきました。

その勢いは留まることを知らず、
2020年代のライトノベルで最大級(おそらく最大)のヒットに。

現在まで続くラブコメラノベブームの
立役者の一人であることは間違いありません。

そしてコミカライズを経て、
2024年7月の今、アニメが始まりました。
加えてスマホゲーム化も決まっています。

1巻が出たときから「これはアニメ化まで行くだろうな」と思っていましたが、
こうして無事にアニメ化が実現し、順当に注目されているのを見ると、
とても感慨深い気持ちになります。


はじめに:現代ラブコメの教科書を分析する


ご挨拶が遅れました。どうも、のべろです。

主に男性向けライトノベル新人賞受賞を目指す作家さんに向けて、
「ライトノベル技術体系」と銘打ち
プロ作家が持つライトノベルの技術をnoteに言語化・体系化しています。

ブログやココナラもやっていますが、共通する活動理念は
「アマチュア時代の僕が知りたかったことを伝える」こと。

今回の記事もその一環であり、
作品分析noteの第一弾です。

誰もが知る人気作、あるいは輝かしい受賞作は、
プロの目にどう映るのか。

その視点、分析結果を共有していきます。


・なぜ作品分析が必要なのか

良い作品、新人賞で受賞できる作品を書くためには、
ヒット作や受賞作を読み、深く理解することが重要です。

なぜヒットしたか、なぜ受賞したか、その理由を知り、
自分の作品作りに役立てることができれば、
面白い作品を書ける確率がぐんと上がります。

実際、僕はラノベ新人賞を複数受賞していますが、
受賞作ではいずれも、当時のヒット作を分析してそのエッセンスを取り入れました。
(取り入れたのはエッセンスだけなので、作品内容は全然違います)

これは僕に限った話ではなく、僕の周りでも
ヒット作にインスピレーションを受けて受賞作を書いた作家はたくさんおり、
既存作の良さを分析することが大切なのはご理解いただけると思います。


ただし、です。

なぜ作品が面白いのか、その要因を正しく分析することは、
ラノベを深く理解していない人にとっては
決して簡単なことではありません。

いくら良い作品を読んで参考にしようとしても、
正しい構造を捉えず表面的にしか理解していないと、
まったく見当違いな作品作りをしてしまう可能性があります。

と言うのも、執筆初心者の頃の僕がそうでした。


大学時代に「ラノベ新人賞を受賞するぞ!」と決めた当初、
僕はたくさんのラノベを読んでいました。

その行動自体は立派ですが、今振り返ってみると
「一つ一つの分析の質は悪かった」と言わざるを得ません。

ヒット作や受賞作から学んではいたものの、
真似しなくてもいいところを真似していたり、
逆に本当に注目すべき所を見落としていたりして、
なかなか受賞には手が届きませんでした。

ただ、ちゃんと
「分析して自分の作品に活かそう」
という思考を持っていたことは幸い
でした。

大学生活のほとんどをラノベにつぎ込み、
何冊も新作を書いては落選を続ける内に、
少しずつラノベを見る視点が良くなっていき、
それが開花したとき、新人賞を複数受賞することができました。


このような経験があるからこそ、
作品を正しく分析する視点の貴重さを理解しているつもりです。

僕のnoteでは今後も、
「ぜひ理解しておきたい」と思った作品をプロ作家目線で分析し、
その内容をこうしてnoteにまとめていきます。


実のところ、多くのプロ作家、プロのクリエーターは
普段からこうした分析をしています。

その内容がおおっぴらに公開されることはまずありませんが、
僕はペンネームを出さずに活動しているので、それが可能です。
(むしろ、こういうことをするために匿名で活動しています)

誰もやらないけれど、
本当に役立つ情報だと思うから、僕がやります。


大きな声では言えませんが、
ここまで読んでくださった方だけにお伝えすると……

僕は、「ロシデレ」を分析してラブコメの企画書を作り、
企画会議を通して本を出版したこともあります。

なので、プロでも通用するレベルの分析だと自信を持って言えます。


分析の途中まで(今回なら7,000字まで)は無料で読めますし、
途中からは有料としていますが、
価格は文庫ライトノベル3,4冊分です。

アマチュア時代の僕では、
このレベルの分析は「やれ」と言われてもできませんでした。

なぜなら、今よりも
ラノベを分析する視点がはるかに少なかったからです。

ただ自力でラノベを3冊読むより、
プロ作家のディープで実践的な分析を読む方が力がつく。

そう考えてこの価格に設定しました。

もちろん、本当にそうであるかは
無料部分や目次から判断していただければと思います。


このnoteを読み、ぜひ創作活動に活かしてください。

そして、さらに面白い作品を作り出してください。

それが僕の一番の願いです。


・「ロシデレ」は、現代ラブコメの教科書である

それではなぜ、僕がこの作品を分析対象に選んだのか。

それは、ロシデレが「現代ラブコメの教科書」と言ってもいいくらい、
現代ラブコメの技術が詰まっている
と考えているからです。


本作は新人賞受賞作ではなく、
web投稿サイトの「小説家になろう」からの書籍化です。

ですがその実は、
短編として(1万字以下)連載されていたものを1から作り直し、
長編小説(約10万字)として仕上げたもの。

その過程で編集者の手も加わっており、
見事にラノベ読者に刺さる設計がなされています。

パッと聞くだけで面白いシチュエーション、
現代のラノベ読者を深く理解した主人公造形、
作品コンセプトに従った、気持ちいいシーンの構築……

新人賞とweb投稿サイト、どちらを目指すかにかかわらず、
読んでいて気持ちいいタイプのラブコメ
(つまり、最もオーソドックスなラブコメ)
を書くならば、必ずや深く理解しておきたい作品
です。


このnoteでは、
そのシチュエーションの良さ、
そして洗練されたキャラクター造形について
プロの技術を大解剖していきます。

それでは、前置きはこれくらいにして
分析パートへと入っていきましょう。


⓪なぜ、このシチュエーションが良いのか?


・パッケージで伝わる作品の魅力

発売前から予約殺到。
ライトノベルでは滅多に起こらないこの現象は、なぜ起こったのでしょうか。

それはもちろん、
発売前に公開されている情報、
特にタイトルと表紙だけで読者の心を掴んだからです。

表紙と帯からは、この作品のメインとなるシチュエーションがイメージできます。

すなわち、以下のような内容です。

・主人公とヒロインは隣の席である
・ヒロインは(普段はデレないが)時々ボソッとロシア語でデレる
・実は主人公はロシア語がわかり、そのデレがすべて伝わる。
・ヒロインは、そのデレが伝わっていることを知らない。むしろ、理解していないと思い込んでからかっている。

これが、本作の肝となるシチュエーションの全てです。

このシチュエーションを見るだけで
「なんか面白そう!」と多くの人が思うはずです。

また、当然のことですが、
発売後も口コミが広がっていった事から、
本文の内容も、読者の期待にしっかり応えたのがわかります。

表紙だけからでも伝わるこのシチュエーションがなぜ良いのか、
そのためにどんな工夫が本文で為されたのか、
言語化していきましょう。


①シチュエーションから浮かび上がる、ヒロインの多面性

・ラブコメの基本、主人公だけに見せる二面性

まずはラブコメの基本を押さえましょう。

結論。ラノベ読者は、いや世の男性は、
自分のことだけを好きになってくれる美少女
が大好きです。

……まあ、言葉にして書いてしまうと趣がないのですが。

そして、これがラノベに反映されるとどうなるかというと、
周りに対してと自分に対してで態度が違う美少女ヒロイン
という設定が生まれます。

例えば……
「主人公のことを放っておけず世話を焼いてくる幼なじみ」
「普段は優等生なのに、主人公にだけやたらウザ絡みしてくる後輩」
「普段はしっかり者でみんなから頼られる存在なのに、実はポンコツな面があり、主人公にだけは弱みを見せて頼る生徒会長」

これらの例はもはや使い古されパターン化したものですが、
有効だからこそパターンとして成立していったという過去があります。

普段の姿と自分だけに見せる姿、
そのギャップが大きいほど良く、好かれやすいヒロインになります。

たとえ「やたらウザ絡みしてくる」のような、一見マイナスに見える態度であっても、
自分に対してだけ違う顔を見せてくれること自体が好意や信頼の証であり、
そんな感情を向けられる体験を読者は心地よく感じるわけです。


この二面性の効用をもう少し深く理解しておくと、
「美少女が自分に対してだけ違う態度をとってくれる」というのはすなわち、
「周りに対する優越感」にも直結します。

この優越感は、「自分は周りとは違う」という特別性と強くリンクしているのです。

「そうか……なら詫びと礼代わりに、アーリャ呼びする権利をもらおうか」
「なにそれ。それのどこがお礼なの?」
意味が分からないと眉根を寄せるアリサに、政近はフッとニヒルな笑みを浮かべた。
「みんなが憧れるクラスのアイドルを、一人だけ愛称呼びする男。悦っ‼」
「バッカじゃないの?」

第4話「姉妹百合、嫌いじゃないです」より

政近もこう言っているとおり、
自分だけヒロインに違う態度を取れる、というのも
やはり周囲(他のクラスメイト)に対する優越感をもたらします。

こういった要素が
「読んでいて気持ちいい」という感情体験に繋がっているわけですね。


以上に解説したのが、ラブコメの基本中の基本、ヒロインの二面性です。

何か一つ、自分の好きなラブコメのヒロインを思い出してみてください。
きっと何かしらの二面性を持っているはずです。

以下のように、
もっと直接的に「ヒロインの態度が俺にだけどう違うか」
をタイトルで示し、ウリにしたラブコメ作品もたくさんあります。

もし今ラブコメを書こうとしていて、
ヒロインの多面性が全くないのなら、
一度立ち止まって考え直してみるべきかもしれません。


さて、この観点でロシデレを分析すると、
主人公に対する態度だけ周りと違うことがわかります。

成績優秀品行方正を地で行く優等生であり、基本良くも悪くも他人に対して無関心かつ不干渉なアリサだが、この学園の不真面目代表のような隣人に対しては例外的に当たりがキツイということは、もう同学年の間では周知の事実だった。

プロローグ「孤高のお姫様と怠惰な隣人」より

その態度の違いは、プロローグのエピソードから、
そして上に引用した地の文から明確です。

……が、もちろんそれだけではありませんよね?


・主人公の特別性をさらに高める「三面性」

二面性はラブコメの基本ですが、
それだけに留まらないのがこの作品のポイントです。

アーリャさんが見せる顔はもう一つ、
「時々ボソッと政近にデレる」という顔があります。

言ってみれば、三面性です。

まとめると、アーリャさんの多面性は以下のようになっています。

周りに対して:優等生ではあるが、良くも悪くも他人にあまり興味を抱かない。
主人公に対して:怠惰な政近に対して当たりがキツイ(他の人なら放っておくだろうに。
主人公に対して:時々、ロシア語で甘ったるい言葉をデレる。

アーリャさんのヒロイン属性を一言で表すなら「ツンデレ」ですが、
「周りにはツン、主人公にだけたまにデレ」よりも
「周りには無関心、主人公には基本的にツンだが、たまにデレ」の方が
上に挙げた主人公の特別性がさらに一段階上がる
わけです。

このような三面性は強力な武器で、ヒロインに深みを持たせることができ、
思いつくだけで作品の核となるアイデアになることもあります。


「主人公以外に見せる態度」
「みんなの前で主人公に見せる態度」
「二人きりの時に主人公に見せる態度」

というように、
条件を分けてヒロインの異なる態度を考えてみるのも、
魅力的なヒロインを思いつくための一つのアプローチ
でしょう。

それでは、三面性を持っているヒロインを他に挙げてみます。

周りに対して:品行方正なお嬢様
主人公に対して:幼馴染として親しげに会話
主人公に対して(二人きりの時):実は妹、そして気の合うオタク友達

どのキャラのことか分かったでしょうか。

簡単ですね。政近の妹、周防有希です。


有希の初登場時、主人公の政近は、
有希の幼なじみであることを友人に羨ましがられます(優越)。

それだけでも二面性、ギャップは少しありますが、
まだ物語序盤で、政近とアーリャさんの関係性にフォーカスしたいので、
それ以上のギャップは出しません。

そして物語中盤、
有希の正体(?)が明らかになる場面で、
「実は妹、そして気の合うオタク友達」という特大のギャップを読者に浴びせ、
ノックアウトするのです。


メインヒロインを一人に固定した純愛ラブコメの場合、
主人公の妹にここまでのキャラ付けをすることは意外とありません。

だからこそ、有希は「ただの妹じゃないぞ」という印象を読者に与え、
アーリャさんに並ぶほどの人気を獲得したのでしょう。

むしろ、開示のタイミングをズラしたからこそ、
三面性のインパクトはアーリャさんを上回っています。

有希が「お嬢様」「幼なじみ」「妹」「オタク友達」と
たくさんの属性を兼ね備えていたように、
複数の属性を組み合わせてみるのも
多面性を考える上での一つのアプローチ
です。

ロシデレではこのように
ヒロイン二人に三面性を自然に組み込んでおり、
上手いキャラクター造形だと言えます。


・ヒロインの多面性を考えるときの注意点

以上、三面性設計の好例としてロシデレを分析してきました。

さっそく「三面性のあるヒロインを考えたい!」
と思われているかもしれませんが、
その前に注意点を二つあげておきます。

一つ目は、無理に三面性にこだわる必要はないということ。

たいていのヒロインは二面性までしか持っていませんし、
三面性を持つヒロインも、メインは大きな一つのギャップです。

ロシデレも結局は政近とアーリャさんが一緒にいる場面がほとんどなので
主人公以外に見せる態度にはあまりスポットライトが当たらず、
ツンとデレのギャップのみがピックアップされています。

これは有希にも同じことが言えますね。

あくまで三面目は絶対条件ではなく、
既存作のヒロインとの差別化や
ヒロインの見せ方の手段だと捉えておきましょう。


そしてもう一つの注意点は、クライマックス近辺など
物語後半で初めて明かされる一面は数えない
ということです。

例えばロシデレでは、一巻を読み進めていくと
「他人に頼ることは一切しないが、政近になら頼る」
というアーリャさんの新たな一面が現れます。

終盤に新たな一面を見せるという展開自体は、
主人公とヒロインの関係性の変化を示すという意味で極めて有効な手法です。

しかしながらこの一面は、他の三面と違い、
本のタイトルやあらすじからわかるものではありません。

ロシデレでは、上に挙げたアーリャさんの三面性を、
プロローグだけで手短に示しています。

二面性のあるヒロインを考えるときは、
「終盤に出てくる面も含めて二面性」と考えず、
「物語の前提となるヒロインの性質がすでに多面的」という状態を目指しましょう。


ここまで、ヒロインの多面性というラブコメの基本を押さえてきました。
ただ、これだけならほとんどのラブコメが十分にできていることです。

ここからは本作の真骨頂である
「ボソッとロシア語でデレる」点について、
なぜこの要素が受けたのかを掘り下げていきましょう。

より本質的な分析に入っていきます。

②キーワードは「上下関係」。令和の読者が持つ価値観とは?

・政近はアーリャさんよりも常に「上」にいる

この作品のシチュエーションがなぜ素晴らしいのか。
その問い答えるためのキーワードは「上下関係」です。

既存のラブコメを分析するとき、
あるいは自分でラブコメのアイデアを考えるとき、
この言葉はあまり使わないかもしれません。

ですが「上下関係」というのは、
ラブコメ、のみならずライトノベルを理解する上での重要キーワードです。


それではここで一つ、考えてみてください。
政近とアーリャさんは、どちらの「立場が上」でしょうか?


……定義のハッキリしない雑な質問ですが、多くの方が直観的に
「政近の方が上」と感じたと思います。

その理由をじっくり分解してみると……。

アーリャさんは政近にロシア語でデレるが、これはからかいである。
本来なら慌てるべき場面なのに、意味が分からず間抜けに聞き流している様を見て、(バ~カ、全~然気づいてな~い。ふふっ)と政近を小馬鹿にしている。
すなわち、「自分の方が立場が上」だと思い込んでいる。

だが、ロシア語がわかる政近はすべて気づいている。アーリャさんがなぜか時々デレていることも、そのスリルを楽しんでいることも。
そして、その事実をアーリャさんに伝えればアーリャさんが恥ずかしがることは分かっているので、黙ってあげている。

アーリャさんが「自分が上」だと思っている根拠はすべて間違っている。

政近の立場はたとえるなら、
「負けず嫌いな娘にわざとオセロで負けてあげるお父さん」のようなものです。
(似たようなたとえは本文中にも出てきます)

政近はアーリャさんのわがままに付き合ってあげているだけで、
場の主導権は完全に政近が握っています。

やろうと思えば、真実を明かすことで
アーリャさんを辱めることもできますし、
アーリャさんを社会的に殺すことさえできるでしょう。


この構造が非常に強力であり、
パッケージだけでこの構造を予測できるのが見事です。


そして、このメインのシチュエーション以外についても
ロシデレでは各ストーリーで
「アーリャさんよりも政近の方が上位の構造」が徹底されています。

まとめてみると……

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