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半年ROMったので将棋ウォーズはじめました #6 右四間飛車兄貴のしびれる憧れるところ



これは何

将棋初心者が将棋ウォーズをはじめると情緒がどうなってしまうのかという人間観察リアリティショーです。


お前は誰

・はじめて1年くらいのサッカーファン
・STAYHOMEに乗じて対人対戦環境に初挑戦する
・四間飛車が好きだけど全然美濃囲いする時間もなく攻められて負けるのでわりと凹んでいる


はじめに

前回までの反省
・全然守備を整える(美濃囲いに組む)時間がないので、中盤の球際争い(駒のぶつかり合った時の指し手)に自信が持てない
・結果そこで悪手を重ねて負けまくっている
・自分で納得のいく陣形を組む時間があれば、良い手が指せる傾向にある(対急戦でも穴熊でもわりと勝勢がとれる。なお終盤。)
・つまりこちらからも攻めるぞとビルドアップ(駒組み)でけん制ができるようになる必要があると思われる。
・聖典の教える手順を守りつつも、自分が思うきれいな形で戦える手順を探していかんといけないのではないか。俗にいう研究というやつか、これが。


というわけでやっていきましょう。テーマは「駆け引き」だ。



棋譜と感想

先手:お相手の方 13級
後手:わたし 26級

開始日時:2020/05/23 11:36:38
棋戦:将棋ウォーズ(10分切れ負け)
持ち時間:10分
手合割:平手
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) (00:02/00:00:02)
→10戦ほどしてようやく実力が近いと思われる方とマッチングしてる感が出てきました。今回は13級の方。ただ、同じくらいの勝率の人に負けるとよりダメージが大きい。一長一短。
2 3四歩(33) (00:01/00:00:01)
3 6六歩(67) (00:02/00:00:04)
→先手の方の得意戦法は「立石流四間飛車」と出ていました。これは「こちらが攻めに行く姿勢を出す」という課題にチャレンジするチャンスでは。

4 6四歩(63) (00:03/00:00:04)
5 7七角(88) (00:01/00:00:05)
6 6二飛(82) (00:01/00:00:05)
*△戦型:右四間飛車
→ということでやってみました。6筋からの一点突破をちらつかせつつ美濃囲いを組みたい。なぜなら形が好きだから。


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7 7八金(69) (00:02/00:00:07)
8 4二玉(51) (00:02/00:00:07)
9 8六歩(87) (00:03/00:00:10)
10 7二銀(71) (00:08/00:00:15)
11 8八銀(79) (00:01/00:00:11)
12 6三銀(72) (00:01/00:00:16)
13 2六歩(27) (00:01/00:00:12)
*▲備考:居飛車
→先手は居飛車に変更して迎え撃つようです。対振り飛車の形しか知らないのでやや焦っています。
14 3二銀(31) (00:02/00:00:18)
15 2五歩(26) (00:01/00:00:13)
16 3三角(22) (00:02/00:00:20)
17 1六歩(17) (00:03/00:00:16)
18 1四歩(13) (00:01/00:00:21)
19 5八金(49) (00:02/00:00:18)
20 3一玉(42) (00:02/00:00:23)
21 6八金(58) (00:02/00:00:20)
22 5二金(61) (00:02/00:00:25)
23 6九玉(59) (00:01/00:00:21)
24 5四銀(63) (00:03/00:00:28)
*△戦型:腰掛け銀
→ともあれ、しっかり囲いたいという要求が通って嬉しい。


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25 5六歩(57) (00:04/00:00:25)
26 7四歩(73) (00:07/00:00:35)
→ここからは6筋突破を考えるお時間。兄貴は方針がシンプルなので時間リソース無駄遣いがち初心者にありがたいです。
27 4八銀(39) (00:03/00:00:28)
28 7三桂(81) (00:02/00:00:37)
→これであとはいつどこに駒をぶつけるのがいいのかを決めるだけ。満足。(なおソフトによると桂馬を使う前からぶつけて優勢だったとのこと。)


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29 5七銀(48) (00:02/00:00:30)
30 8四歩(83) (00:04/00:00:41)
→悠長にやってたら6筋に先手の銀の応援が間に合ってしまったので、8五桂からいくべきなのかなと思って。
31 9六歩(97) (00:02/00:00:32)
→先手は迎え撃つとしたら香車を上げるとか角のにげどころを作るとかするのがよかったのでしょうか。6二と7二の金のポジションがよくないように見えました。
32 6五歩(64) (00:17/00:00:58)
→いややっぱ6五桂で両取りだからそれを狙って攻めるべきかと思いなおすなど。開戦です。この時点で後手優勢-1180とのこと。まあ先手の銀が上がる前に仕掛けるべきと怒られましたが…。


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33 6五歩(66) (00:03/00:00:35)
34 7七角成(33) (00:35/00:01:33)
→戦端を開いたら止まったらアカンと聞いたので自分から角交換したほうが勝るはずだと思ったのですが、悪手でした。角交換させてる間に桂馬で敵陣を乱しとけということのようです。
35 7七金(78) (00:06/00:00:41)
→完全に桂馬でとると思っていたのですが、うっかりでしょうか。おかげでだいぶ優勢になりました。
36 6五桂(73) (00:02/00:01:35)
37 7三角打 (00:11/00:00:52)
→飛車と香車の両取りで受かりません。ここで攻め合って一番いい形はどれだろう…。
38 5七桂(65) (00:55/00:02:30)
→試合が決まる場面だと思ったので、できるだけ先のことまで読もうと考えていました。悩むにしても前向きな悩みなので今までとは全然心持ちが違いますね。押し込まれてから逆襲するのも好きなんですけど、いかんせん実力が足りてないのであるな。
ここでは王手で迫って飛車をさばくのが一番よさそうだと思いましたが、疑問手だったようです。3九角打から飛車を取り合って攻め合う方がよいとのこと。たしかに変化図を見るとそっちのほうがすっきりしていました。時間使った意味 is nothing.


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39 7九玉(69) (00:12/00:01:04)
40 6八飛成(62) (00:11/00:02:41)
41 6八玉(79) (00:04/00:01:08)
42 4四歩(43) (01:26/00:04:07)
→いざ飛車を切ってもどうすればいいのかわからなかったので、37手目は疑問手だったということですね…w 角を打つスペースが思ったよりなくて困りました。そこまで読めるようになるにはどうすれば…グググ…。
桂馬に食いついてくれたら3九角打で王手飛車なのにな~という誘惑が強かったのと、あと先日女流名人戦の山根ー加藤圭戦で後手右四間飛車の腰掛け銀が玉頭の守備に参加して完封勝ちしてたのを見たので、とりあえず守備の手として指してみました。もちろん悪手で、代えて6六歩のたらしで攻撃がつながったとのこと。確かに。

43 5七玉(68) (00:05/00:01:13)
→誘惑に乗ってくれました。
44 3九角打 (00:02/00:04:09)
45 4八飛(28) (00:08/00:01:21)
46 4八角成(39) (00:15/00:04:24)
→調子に乗りすぎて角が死ぬ変化があったことに気づかなかったウカツぶりにショックを受けつつ、交換した後の飛車の打ちどころを探していました。
47 4八玉(57) (00:02/00:01:23)
48 6八飛打 (00:01/00:04:25)
→2八が勝りました。桂馬取れたし。
49 5八飛打 (00:07/00:01:30)
50 6九飛成(68) (00:03/00:04:28)
51 5五歩(56) (00:09/00:01:39)
52 4三銀(54) (00:04/00:04:32)
→結局相手の反撃を許してしまったのですが、憧れのダイヤモンド美濃を(左右逆だけど)組めたことのうれしみが勝っています。


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53 9一角成(73) (00:05/00:01:44)
54 4九金打 (00:02/00:04:34)
→ここから攻め方がわからず、やや迷走します。ふつうに左辺の桂香を拾ってよかったですね。駒を取る手に悪手はないんだから。
55 5七玉(48) (00:05/00:01:49)
56 8九龍(69) (00:05/00:04:39)
57 8七銀(88) (00:05/00:01:54)
58 5九金(49) (00:19/00:04:58)
→ここで6五桂なら明快でしたが、それが見えた時には先手の飛車に6筋を抑えられてた。うーんこの。

59 6八飛(58) (00:02/00:01:56)
60 6九金(59) (00:13/00:05:11)
61 6一飛成(68) (00:06/00:02:02)
→ウーンもう完全にわからなくなってしまった…。まだ勝勢だったようですが。


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62 9九龍(89) (00:08/00:05:19)
→わからなくなったら駒を取る手に悪手無し。教訓を守るのがだいぶ遅いですね…wですが、これが後々いい仕事をすることになりました。
63 6三歩打 (00:14/00:02:16)
*▲手筋:垂れ歩
→迷走している間に先手も馬と竜と「と金」がスタンバイ。こっちもヤバイかも、と思いきや、竜の守備がきかなくなったので大チャンスだと気づきました。気づけて良かった。
64 6五桂打 (00:16/00:05:35)
*△手筋:ふんどしの桂
→両取り is エクスタシー。
65 6六玉(57) (00:04/00:02:20)
66 7七桂成(65) (00:02/00:05:37)
67 7七玉(66) (00:02/00:02:22)
→これで寄せが見え始めました。先手は銀も見捨てて上部脱出が唯一の方法だったようです。
68 7九龍(99) (00:14/00:05:51)
69 7八香打 (00:12/00:02:34)
70 6四香打 (00:16/00:06:07)
→代えて☖6七金打、☗同玉、☖6八龍、☗5六玉、☖4五銀打で詰んでましたね。3手詰めまでしかやったことないのが悪いんや…5手詰めも練習しよう…。とりあえず上に逃げられないようにと思ったのですが、馬でただやんされるとこに打っちゃった。打つにしても6五でした。終盤は駒がわちゃわちゃしてるので精神的タフネスと時間を蓄えておかないといけないんですよね…。難しい。


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71 6六桂打 (00:13/00:02:47)
→見逃してもらえて上を抑えるというミッションは果たせました。サイオーホースな。
72 6八龍(79) (00:03/00:06:10)
→あとは追い込むだけだ。先述の☖6七金打だけでなく、☖6八銀打でも詰みだったのですが、とにかく上にいかれたくないマンになってたのでこうなっちゃいました。6八銀に至っては3手詰めだったのに…w まあこれでも手数は伸びるけど詰み筋だったのでよしとしよう。

73 8八玉(77) (00:10/00:02:57)
74 7七銀打 (00:16/00:06:26)
→ここでなんとか詰ませられそうと思えました。はあー。優勢を保ちつつ長い手数を進めるのは対人戦では初めてだったので、全然違う緊張感で疲れました。ほっとした。


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75 9八玉(88) (00:07/00:03:04)
76 8八金打 (00:05/00:06:31)
77 9七玉(98) (00:06/00:03:10)
78 8七金(88) (00:08/00:06:39)
79 8七玉(97) (00:03/00:03:13)
80 7八龍(68) (00:01/00:06:40)
81 9七玉(87) (00:04/00:03:17)
82 8八龍(78) (00:02/00:06:42)
83 詰み
→結果的にはダイヤモンド美濃まで組めて自陣が超キレイだし、しっかり詰ますところまでやりきれたしで今までの対人戦で最高の内容でした。こういう試合を増やしたい。


まで82手で後手の勝ち


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表か



未来へ


・自分から主導権を握って制勝する、ということはこれまでほとんどなかったので非常に気持ちのいいものがありました。

・しかしめっちゃ疲れた。優勢を崩さないようにするということを考え始めると悪いことが起きがちです。駒の損得、自陣と敵陣の状況、つねに目を離さないようにがんばりたい。

・こちらの勝率は振るわないのですが、CPUと指すときに苦戦していたレベルのものに対しても方針を立てやすくなったり優勢を作りやすくなっているので、力はついているような気がします。それを頼りに地道に試合の内容を振り返って上達の道を見つけていきたいところ。

・そろそろ緊急事態宣言が解禁されるようなので、ペースは落ちるとは思いますが、ぼちぼち楽しんでいい試合を目指していきたいと思います。



それでは。



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