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ネオンの技③

デザイン

Creating with neon requires one to think in terms of line and to emphasize silhouette or shape rather than volume.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P139

"ネオンで創作するには、線で考え、体積よりもシルエットとフォルムを重視しなければならない。"

ネオンの主な要素は
⚫︎線
⚫︎色
⚫︎光
だと思っている。

したがって、
⚫︎ネオンの色が背景やベースと合わさってどう見えるのか?
⚫︎曲げの上げ下げによってシルエットの邪魔をしていないか?
⚫︎輝度は違いすぎないか?

こんな点に注意して形成している。

neon animation techniques offer wonderful possibilities that are conceptually related to those of film-making because they involve sequentially animated repetition of similar or orchestrated scale juxtapositioning.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P139

"ネオン・アニメーションの技術は、類似した、あるいは組織化されたスケールの並置を順次アニメーションで反復するため、映画制作の概念に関連する素晴らしい可能性を提供する。"

点滅機を使った動きのあるネオンは、映画みたいであり、パラパラ漫画のようでもある。笑

A key element in neon design is the requirement that there be a contin-vous unobstructed line of tubing from one electrode to the other. The maximum feasible length of tubing is limited by the structural strength of the glass used and the capability of a shop's vacuum pump and bombarder, a high-voltage transformer. Each vacuum pump can handle only a certain amount of footage, and this determines how much glass can be used in a given unit, or continuous tubing consisting of one pair of electrodes.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P139

"ネオンの設計で重要なのは、一方の電極から他方の電極まで、遮るもののないチューブが連続していることである。実現可能なチューブの最大長は、使用するガラスの構造強度と、店の真空ポンプとボンバーダー(高圧変圧器)の能力によって制限される。各真空ポンプが処理できる量は決まっており、これによって1つのユニット、つまり1組の電極からなる連続チューブに使用できるガラスの量が決まる。"

日本では、ほとんどの場合、変圧器の容量とデザインの要素でひとつのユニットの長さが決まる。

1000Vの低圧と呼ばれる変圧器だと、1メートルちょっとの長さのユニットが作れるけど、デザイン上の区切りによって、もっと短くつくることもある。

また、高圧の9000Vや15000Vの変圧器では、3メートル以上のユニットが作れるけど、ネオン管自体の長さが167㎝しかないので、ネオン管同士を繋げてつくるということは、頻繁にはしない。

ミス・ユース・フォーム、タイムズスクエア・スペクタキュラー、アートクラフト=ストラウス、1940年代。アニメーションには連続したポーズやジェスチャーが必要だが、ここでは透明なガラスを何層にも重ねることで実現している。フィルム・アニメーションのように、動き(この場合は電気的な動き)が一連のキネティックなイメージを生み出すように、それぞれの動きには、前の動きとスケールや関係性のある別のドローイングが必要である。背景面に最も近いガラスが遮られないように、着色されていないガラスが使用されている。
出典 : Rudi Stern / Let There Be Neon

↑これ、恵比寿のマルジェラのネオンみたい♡


※ 引用部分については、Let There Be Neonさんのご厚意により、直接許可をいただいています。




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