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新しいネオン⑤

建築とネオン、まだまだ続く。

On American theater marquees of the 1930s neon was part of a projection of Hollywood fantasy amid the Depression.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P106

"1930年代のアメリカの劇場では、ネオンは大恐慌の中でハリウッドのファンタジーを映し出す一部だった。"

アルゴンガスを発見した、ウィリアム・ラムゼーの弟子は、はじめてネオンが光ったのを見た時、
「Spellbound!」と言ったらしい。
"魔法がかった" とか "魅せられた" という意味。
そういうファンタジーや希望がないと、大恐慌とか乗り切れないよね。。

neon is the night architecture, it is the message. It is its own architecture and thereby renders a unique function.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P106

"ネオンは夜の建築物であり、メッセージである。ネオンはそれ自体が建築であり、それによって独自の機能を発揮する。"

小さいネオンでもそれは言えると思う。
⚫︎土台(器)があって
⚫︎電気工事があり
⚫︎電気が点灯する
ネオンは、建築物と一緒だなぁ。

It is an electric line that is used to create a feeling of monumentality. It aims for a kinetic cosmopolitanism.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P106

"ネオンは、記念碑的な感覚を生み出すために使われる電気的なラインである。運動的なコスモポリタニズムを目指している。"

flat signage from three-dimensional sculptural design. In facade ornamentation neon is still decorative. Yet neon's resource value goes far beyond this usage. As a fluid electric line it is capable of creating and defining space in new ways.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P106

"3次元の彫刻デザインから平面的なサインを切り離すのと同様に、メディウムの建築的可能性からはまだ遠い。ファサードの装飾において、ネオンは依然として装飾的である。しかし、ネオンの資源的価値はこの用途をはるかに超えている。流動的な電線として、ネオンは新しい方法で空間を創造し、定義することができる。"

彼の目指す3次元のネオンは、まだ上手く取り入れられていないけど、世界を見ても様々なネオンの使い方は、面白い!
ただ、ネオンには変な虫も寄ってくるから、注意しなければいけない。

⚫︎ 現代のテヘランでは、ネオンはしばしばファサードデザインの不可欠な一部となっている。
⚫︎ サウジアラビアの宮殿の一部にもネオンが使われている。
⚫︎ ロバート・ヴェンチュリスは、フィラデルフィアの聖フランシス・デ・セールス教会に冷陰極管を設置した。
⚫︎ ヒトラーもムッソリーニも、自国の都市に近代的な帝国の栄華を感じさせる手段として、この媒体を意識していた。

テヘランの政府庁舎。テヘランの精巧なファサード装飾の一例。ホリデーやお祭り、葬儀の際にはネオンが飾られる。
出典 : Rudi Stern / Let There Be Neon


テヘランの政府庁舎、プロジェクションマッピングみたいになってる!

1970年、建築家ヴェンチューリとラウフは、フィラデルフィアの聖フランシス・デ・サレス教会の古い祭壇に冷陰極線を引いた。彼らは、改修プロジェクトでは古い祭壇を保存しつつ、新しい聖域に注目を集めるべきだと考えた。これを実現するために、彼らは冷陰極管の吊り下げスパンを使用した。教会は憤慨して、設置から7ヶ月後に聖壇チューブを撤去した。
出典 : Rudi Stern / Let There Be Neon


※ 引用部分については、Let There Be Neonさんのご厚意により、直接許可をいただいています。


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