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行政書士試験受験のススメ



 今日は予備試験の話ではなく行政書士試験受験のススメです。

 来年の司法試験まで10か月近くの間が空きます。予備試験も同様です。そこでその間の勉強の目標として行政書士試験を受験するのはありかなと思います。特に予備試験の受験生で択一合格ができていない人は強くお勧めします。

 なお、私自身は勉強の初めは行政書士試験からでした。大学1年のころに受験しようと思い、予備校は模試くらいしか使用せずに書籍などで勉強して1年次の試験で合格しました(ぎりぎりの点数でしたが)。その際の勉強で培った能力は先の予備試験の勉強にも非常に生きていましたのでお勧めします。

第1 試験概要

 以下のURLにありますが、とりあえず、今ならオンラインで受験申し込み可能です。

 試験で使用する科目は法令科目で、法学一般、憲法、民法、行政法、商法です。ほとんどが択一で、3問程度20文字程度の記述があります。そのほか一般知能も出ます。

第2 各科目の予備試験・司法試験との親和性

 予備試験、司法試験で問われる科目と重なる科目が多いのは前述のとおりです。出題形式も選択肢問題ですので基本的には予備試験司法試験の択一と同様という感じです。簡易記述も定義や要件の説明が多く論文式の勉強していれば十分と思います。

 主に憲法と民法は司法試験予備試験ともに重なります。ほとんど内容的にも同じで、テストの難易度で言えば、行政書士の方が簡単です。ですので、予備試験対策の延長で行けます。

 行政法も同様ですが、不服審査法等の予備試験ではほぼ出ないものも頻出です。この辺りはむしろ、行政書士で条文をしっかり読んで制度概要を勉強しておくことで、予備試験択一での正答率を上げることになると思います。また、情報関係法令や自治法関係の出題もあります。自治法関係は大学入試のレベルより高い程度ですので、暗記でも対応できると思います。この足りは司法試験では関係ないですが、周辺知識として知っていても問題ないです。

 商法は、行政書士試験では5問程度しか出題がなく割合が低いです。そのため、行政書士受験のプロパーの受験生の方はあまり力を入れていない様子です。一方予備試験受験生からすれば当然勉強している部分ですので、問題なく解けると思います。

 法学一般という科目から2問程度出題がありますが、こちらは過去の出題を見ればなんとなく感覚がつかめると思います。場合によってはこれを機に法学入門的な本を読んでもいいとも思いますし。

 最後に、一般知識です。予備試験でも一般教養が択一でありますのである程度親和的と思います。もっとも、行政書士試験の場合には、予備試験とことなり最低点が設定されているため(6問以上正解)。捨てることができません。そこで、文章理解の正解を確実にしたうえで、政治経済系も取れるように過去問を見ておくといいと思います。一般知識なのですが、個人情報保護関係や情報技術系の知識が毎年出題されるため、この辺りの知識を入れいておけば対策可能です。

第3 対策と私の受験時代の様子

 基本的に予備試験のインプットが終わっていれば大きくインプットする部分はないはずです。法学一般・一般知識の情報保護関係の知識・行政法の細かい部分はインプットが必要かもしれませんがこれは過去問をやれば十分だと思います。過去問を1冊つぶせば大丈夫だと思います。最悪、過去問集などは買わなくても公開されている問題をやっていけば十分可能とも思います。

 ちなみに私は受験の時には大学で指定の教科書で憲法と民法、法学の伊津部は勉強していました。行政法は、自分で原田先生の本とサクハシを購入してざっと読んだだけでした。9月ごろに模試をうけて(たしか大原のもので水道橋だった記憶)120点くらいしか取れずにあと60点もとらないとまずいのか!ってなってそこから必死に勉強しました。

 そのあとに成美堂の本と過去問を買い勉強しました。

 このあたりです。他にもブックオフで何か買った記憶もありますが…

 その時に行政法ですが、行政手続法と行政事件訴訟法、行政不服審査法の条文をとにかく読み込みました。民法もですが、とにかく行政法を読んでいた記憶です。この時、判例六法を使用した択一対策の仕方や、条文を読むことに対する抵抗感が消えたことがこの後の勉強に役に立ちました。

 処分基準と審査基準の違いとか、なぜそういう違いが出るのかを実際の事案を想起して利益状況の違いを考えて理由をつけて覚えるようにしていった結果手続きの意味を理解できましたし、行手法3条3項かっこ書きの話などはこの後もずっと理解できました。即時強制や許可と認可の違いなどの定義的な部分もしっかり覚えられました。こうした経験で行政法が得意になり学部生ではめずらしいという扱いでした(笑)民法だと、192条と占有改定をしっかり理解できたり、抵当権に基づく妨害排除とかもここで覚えた記憶があります。

第4 行政書士受験のメリット

 行政書士受験のメリットは、やはり勉強での成果を資格という形で残せることだと思います。特に、法学系の資格を取得していない方はまずは行政書士をうけて~というのは昔からある登竜門的な部分です。このタイミングではまだ、受験できますので興味がある人はぜひ!受験してください!

 それでは今日はこの辺で~もし詳細に話しが聞きたい人はDMください!


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