短編小説『魔族領地の平和の為、剣士様にはお帰り頂きたい』
見知らぬ姫様、絶対にお助け致します。
そして、謝礼金をたんまり貰い、のどかな生活をしながら一生を過ごす。
王様より国全土に渡り、知らせが入ったのはほんの10日前の事。
何でも、悪鬼魔王に末姫が攫われたとの事。救い出せたものには何でも褒美を下さるそうだ。
俺は一応、なんの成り行きか、この国の5剣士の一人に選ばれてしまい「氷」の名証を貰った。言っておくが、俺の意思ではない。
目の前で悪行が次々起こり、やぶさかに思いつつ素知らぬフリも面倒くさい事もあり、嫌々も対応をしていたら、い