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あをぞら

孤独という自由に気がつくまで、長い時間がかかった写真家で物書き(小説、詩、ノンフィクション)、製本家。
身近なひとを失ってから、東京の暮らしを止して栃木県日光市の山中(標高1500メートル)に移住した。山の暮らしは六年に及んだ。森を、湿原を、沢を歩き、大樹のかたわらで夜を明かす日々が、その後の血肉になっている。山暮らしを始める以前の作品対象は「東京」「都市」「ひと」などであった。そこに「自然」が加わった。

雪を渡る人(東京・渋谷)


山の暮らしは、シャッターを押すこと、書くこと、フライフィッシングと魚拓を採ること。


正面の森の中に山暮らしの住まいがあった。


ドキュメントファイル大賞(集英社)の受賞もその後の歩き方に弾みをつけた。なによりも賞金の200万円で各地を取材できたことが創作の土台を築いてくれた。やがて頻繁に東京の出版社などに出かけていくようになって、山を下りることを決意した。

カジンガチャンネル(コンゴ共和国)


現在は「宮嶋康彦写真塾」、写真集に特化した「製本塾」を開設。ときに天然物の「たい焼の魚拓」を採取。弓道現役。
過去に大学(東京造形大学・写真専攻領域、立教大学・異文化コミュニケーション研究科)の非常勤講師。
主な著書に『だからカバの話』(朝日新聞社)・『誰も行かない日本一の風景』(小学館)・『脱「風景写真」宣言』(岩波書店)・『日の湖 月の森』(草思社)・おくのほそ道(偕成社)・『あおぞら』(情報センター出版局)・『写真家の旅』(日経BP)などがある。

『地名ーぢなー』撮影風景 (Photo・UT)

人との出会い、動物との遭遇、きょうの風、光、月の満ち欠け…空を背負って生まれる物語を綴っていきます。読者のこころへ、雲の向こうの青空が届きますよう。




 
 




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