少女

結局今、覚えてるのはポエムぐらいで、でも、ポエムなんて私は触れてきてなくて。
私はポエムを理解できなくて、でも、好きな作者はいるけど、その人は自主出版してたのを古本屋で見つけて、そして無くしたあの本ぐらいで。
あともうひとり挙げるなら、姉が持ってた母の高校生の時の詩集の作家ぐらいで。
私には書けないし、読めないのがポエムだと思ってた。
あと、私の脳みそはとても単純で明快すぎるから、悲しいものは悲しく、楽しいものは楽しいとしか言えないの。
それでもできるのだろうか。
書けるのだろうか。
伝えられるのだろうか。
あの無くした本はどこに行ったの?

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