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たまに、突然、OFFになる。
シャットダウンって感じで、メインの自分がログアウトする。

きっと、その時はある意味、素の自分であって、全く別の人物でもある。
裏とか表とかの概念ではなくて、

ただ、

沢山いる小さな自分のメインでいつも運転席に座ってる子が抜け出して、逃げ出して、違う子が座ってる。

たぶん、ただそれだけなんだと思う。

いつもの運転の仕方と変わってしまう。
自分の中で受け入れきれずに、いつもの表情筋の使い方や脳みその使い方が変な風になる。

そして、たまに、その様子に気付く人がいる。

そういう人は必ず決まって、

大丈夫?

って聞いて、

大丈夫です。

って私が答えると、

大丈夫な人は大丈夫って答えないよ。

って言ってくれる。

参ってしまう。

何も隠し通せてない自分の恥ずかしさと、本質を見てくれているうれしさと
なんか、よくわからない感情でいつもちょっとだけ目の奥が熱くなる。
高校生の時とかだったら泣いてたけど、
さすがに、もう泣かない。
でも、やっぱり目の奥がぎゅっと熱くなる。

そして、
大体、
そう言ってくれた人は、
何も聞かずに、
色んな話をしてくれる。

そしたら、わたしは楽しくなるみたいでいつも運転してくれてる子が戻ってきてくれる。

誰かがいつも引き戻してくれる。
小さな自分が家出をして、隠れてるのを出てきたくなるように、わざと遊んでくれる。

わたしはあまりにも不器用すぎて、
周りの人が思っているよりもいろんなことに慌てふためきながら、失敗をうまく誤魔化してなんとか、やっている。
器用になりたいし、スマートに生きてみたいけれど、そんなのはもう無理なんだなと中学生の時に嫌というほど思い知った。
そんな自分を受け入れながら、うまく順応していくしかないけれど、

こうして、
ひとりつまずいてる時に、
ひとりですっ転んでいる時に、

痛いねーって言いながら
隣で待ってくれる人がいることは、

とても、すてきな人生を歩めてるんじゃないかって、たまに自惚れてしまう。

でも、、

自惚れることは基本的に嫌いなので、
というか、いいことはないと思ってるので、

わたしの人生がいいのではなくて、

たまたま知り合った人たちがやさしかったんだと。

そのおかげで、少し人より楽しく人間してるんだろうなっていつも思うのです。


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