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役割はただひとつ、与えられた役を演じること
最近、ストア哲学の本を読んでいました。哲学って聞くと、抽象的な学問で人生に何も役立たないイメージがありますが、ストア哲学は全くそんなことはありません。
ストア哲学は実践的な学問で、実生活で使える知恵が、たくさん書いてあります。書店でよく並べてある「Think clearly」という本も、ストア哲学の内容が多いです。
今回紹介したい言葉は、そんなストア哲学からの言葉です。僕はストア派の哲学者「エピクトテトス」のこの言葉がいいなって思い、紹介することにしました。その言葉とは、これです。
「記憶しておきなさい
君はこの世界という演劇の一人の役者であると
君の役割はただひとつ
与えられた役を見事演じること」
すごく心に沁みましたね。人間は、ついつい無い物ねだりしてしまう生き物です。
「天才物理学者ぐらい頭が良かったら」とか「イケメン俳優みたいに容姿が良かったら」とか、「もっと明るくて饒舌な性格だったら」とか。
しかし、いくら望んでも手に入らないものは、必ずあります。人それぞれに個性や特徴があって、それを大きく変えることは難しいです。
それを哲学者「エピクトテトス」は、演劇の役者のように生きることに、例えました。
人生という演劇では主演は無理で、自分の本意ではない役を与えられるかもしれません。でも、その役はその人にしか、上手く演じることができません、
その与えられた役をしっかり全うすれば、周りから感謝されると思います。映画やドラマでもいますよね、モブ役なんだけど、すごくいい味の演技をしている役者さんが。
でも逆に、自分の役を放棄して、やりたい役をしようとすれば、その演劇はぶち壊しになってしまいます。
自分も「いじられキャラ」と言われるのが、あまり好きではなかった。どちらかといえば、冷静沈着なキャラでありたかった。
でも、自分に与えられた役は「いじられキャラ」だった。よく天然なミスや、変なことを言ってしまうみたいだ。自分では、普通にしているつもりなんだけど。
最近は、そんな「いじられキャラ」という役も、受け入れられるようになってきた。
いじられることで、場の雰囲気が和み、周りが楽しそうにしているのを見ると、嬉しい気持ちになる。たまに傷つくこともあるけど、どんな役にも良い面ばかりがあるわけではない。
これからの長い人生、自分が与えられた役をしっかり全うしようと思う。
では、また。
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