積分していると思えば、辛い状況も乗り越えられる
僕は、積分が好きだ。
「何コイツ、キモいんだけど」
そう思われたかもしれない。冒頭の一文で、読む人が一気に減ったかも。
誤解がないように言いたいのだが、僕は積分の計算が好きなのではなくて、積分の考え方が好きだということ。
積分は、関数で囲まれた面積を求めるもの。高校数学で習ったと思う。
こんな図を、数学の教科書や授業の黒板でよく見せられましたよね。
積分を知った時は、「へえ、これが積分ってやつか」ぐらいにしか思ってなかった。
ほんとに、ただの計算ぐらいにしかね。それ以上でも、それ以下のものでもないと。
だけど、今は違う。「積分の考え方は人生に適応できる」と気づいた。
就活で「モチベーショングラフ」というものを知ったのが、きっかけだった。
モチベーショングラフとは、こんなもの。
縦軸に心の充実度、横軸に時間をとったグラフだ。
自己分析でよく出てくるグラフ。
普段から理論物理の研究で積分しまくっていたので、このグラフを見た時にこんなことを思った。
「時間で積分できるぞ」
まじで、きしょい。だけど条件反射で、そう思った。
ここで、もう一度おさらい。
積分とは、関数で囲まれた面積を求めるものだった。
モチベーションという関数を、時間で積分するとこんな感じになる。
そう。心の充実度が負(−)の値を取る時にも、積分は面積を求めるものなので正(+)の値を取るのだ。
積分して求められた面積は、「経験」とでも名づけようか。
モチベーションが負(−)の値を取るというのは、辛くて苦しい状況に陥っている時だ。
上手くいかなくて、失敗が続いている時かもしれない。
試練が訪れている時期だ。
でも、ここで必死にもがき苦しんだ経験というのは、あとで財産になる。
その時にしか学べないこともあるし、気付けないことがある。
それらの経験が、あとで自分を守ってくれるのだ。
自分にも、そう思える経験はたくさんある。
人生は、山あり谷ありだ。
ものすごい深い谷を経験することも、あるかもしれない。モチベーショングラフでいう、縦軸で大きな負(−)の値を取るところ。
だけど積分すれば、それはものすごい大きな値になる。何回も言ってしつこいかもだけど、積分は面積を求めるものだから。
辛い状況にいる時でも、「いま自分は、かけがえのない経験を積分しているぞ」と思えば、乗り越えられるのでないか。
そう感じて、こんな記事を書きました。
人生という長い期間、すべての体験を積分していきましょう。
おまけ
最後に言い忘れてたことが、ありました。
何も行動しなければ、心の充実度はずっと0のままなので積分しても0です。
チャレンジを恐れている時は、「今より悪い状況に陥ったらどうしよう」と考えている時が、僕の場合は多いです。
だけどチャレンジした結果、良い方向に行っても悪い方向に行っても、積分すれば正(+)の値になります。
成功しても失敗しても、どちらに転んでもいいのです。
何もせず自分の人生を傍観するのは、一番もったいないと思います。
時には何もしない時間も、大切だけどね。
物理と数学の記事は、こちら。
数学と物理って、難しくて実生活に役立たないイメージがあると思いますが、考え方の武器としてはとても有能だと個人的に感じています。
受験で習う数学や物理って、真面目すぎて面白くなかったと感じる人も多かったと思います。僕も思ってました。「数列なんかどこで使うねん!」って。
だけど数学や物理は抽象的であるがゆえに、いろんなところで応用が可能だと思っています。
ビートたけしも、こんなことを言ってます。
USJをV字回復させた、現代最強のマーケターと呼ばれている森岡毅さんも初耳学でこんなことを、言ってました。
有名人の言葉を引っ張ってきて、僕は完全に虎の威を借る狐です。アイコンもキツネだし。
とりあえず言いたいことは、文章を通して理系的な思考を伝えられる記事を作っていきたいということ。
ストア哲学も好きなので、理系以外の記事はそちらの知識を使って、内省した記事を書いています。
ストア哲学についても、また書きたいですね。落ち着いたら書きます。
これとかは、ストア哲学。
ではまた。
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